ネクロノミカン

ネクロノミカン

 

オムニバス映画ですな。クトゥルフ神話のネクロノミコンが主題の映画。

作品紹介
ネクロノミカン
  • 1993年アメリカ映画
  • 監督:クリストフ・ガンズ、金子修介、ブライアン・ユズナ
  • 製作総指揮:一瀬隆重
  • 出演:ジェフリー・コムズ、ブルース・ペイン、マリア・フォード、リチャード・リンチ、デニス・クリストファー・デイヴィッド・ワーナー、ベス・メイヤー、ミリー・パーキンス、シグニー・コールマン、オッバ・ババタンデ、ドン・カルファ、ジュディス・ドレイク

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<ストーリー>

『ザ・ライブラリー』

【プロローグ】

1932年秋アメリカ、ある密教寺院を訪れた小説家H・P・ラヴクラフトは地下の不気味な書庫で魔導書「ネクロノミカン」を発見。僧侶の目を盗んでそれを読み始め、その悍ましい内容から浮かんだ小説の構想をメモ書きし始める。しかし、ネクロノミカンが書庫から外されたことで、少しずつ何かの封印が解かれていく。

【エピローグ】

魔導書「ネクロノミカン」を読みながら小説の構想を書き留めていたラヴクラフトだが、遂に僧侶に見つかってしまう。僧侶は「書庫のドアを開けば咎めはしない」と保証するが、ドアの鍵は既に書庫下の暗渠に落として失くしてしまっていた。激怒した僧侶は怪物じみた正体を現して書庫に侵入し、「ネクロノミカン」を元の場所へ戻すように迫る。更に暗渠の水中に潜む怪物が触手を伸ばしてラヴクラフトを襲い、それと同時に最後の封印が開いて異次元空間への扉が開く。ラヴクラフトは仕込み杖を振るって怪物を退け、僧侶を異次元空間から現れた巨大な怪物に捕食させて切り抜ける。かろうじて生き延びたラヴクラフトは「ネクロノミカン」を持って寺院を脱出した。

『ザ・ドラウンド』

ニューイングランドの海崖に建つ古いホテルを伯父ジェスロから相続したエドワードは、ジェスロの残した手紙を発見する。60年前、海難事故で妻と息子を亡くしたジェスロは、魔導書「ネクロノミカン」を使って死者蘇生の儀式を行い、妻子を甦らせていた。だが、蘇った妻子はおぞましい怪物と化しており、恐怖と後悔から彼は崖から身を投げて死んだのだった。婚約者クララを事故で失っていたエドワードも死者蘇生の儀式を行うが、蘇生したクララはやはり怪物と化していた。更にホテルの地下から巨大な怪物が現れる。蘇生したと思われた人々は怪物の触手が擬態したものに過ぎなかったのだ。エドワードはホテルのシャンデリアを落として怪物の眼球を貫き、かろうじて怪物を退け生還した。

『ザ・コールド』

この街では40年に渡り、人が髄液を抜かれて殺される猟奇殺人が11件も続いていた。新聞記者デイルは、取材のためマデン博士のアパートを訪ねる。異様に冷えた部屋に通されたデイルは、管理人のエイミーから昔話を聞く。22年前、アパートに越してきた彼女の母エミリーは上階に住むマデン博士と知り合う。マデン博士は魔導書「ネクロノミカン」から永遠の生命を維持する方法を知って実践していた。しかし、生命を維持するには冷涼な環境と人間の髄液が必要であり、マデン博士はエミリーの目を盗んで人を殺し、髄液を集めていた。やがてエミリーはマデン博士と肉体関係になり彼の子を孕むが、博士に思いを寄せるアパート管理人のリナはエミリーに嫉妬し、彼女を殺害しようとする。その結果、小競り合いの末にエミリーは銃撃を受けて重傷を負い、マデン博士は炎を浴びた為に溶け崩れて死亡したという。だがマデン博士の死後も猟奇殺人が続いていることを不審に思ったデイルは、これが娘エイミーとして生き続けるエミリー自身の話ではないかと思い至る。だが時すでに遅く、デイルはコーヒーに盛られた毒で動けなくなっていた。更に老女と化したリナに襲われ、デイルは新たな犠牲者となった。

『ウィスパーズ』

警察官のサラとポールは犯人追跡中にパトカーで事故を起こす。負傷したポールは事故現場から何者かに連れ去られ、後を追ったサラはビルの廃墟に潜入するがポールを見失ってしまう。そこにハロルドとデイジーと名乗る老夫婦が現れ、ポールをさらったのは廃墟に棲むブッチャーという魔物だと告げる。廃墟の地下は悪夢めいた迷宮になっており、探索を続けるサラを老夫婦が落とし穴に突き落とす。穴の底は、無数のバラバラ死体が転がり、空飛ぶエイのような怪物が無数に棲息する古代遺跡のような場所だった。サラは怪物に食い散らかされたポールの死体を発見し、更に彼の脳が怪物の体内に捕われているという悍ましい光景を見る。その時、サラは清潔な病室で目を覚ます。今までの出来事は全て悪夢だったかに思われたが、気が付くと周囲は再び古代遺跡の異常な光景に戻っていた。老夫婦に拘束されたサラは怪物の口吻で手足を切り落とされて髄液を啜られ、胎内の子をも奪われてしまうのだった。

登場人物

『プロローグ』

H・P・ラヴクラフト

小説家。SF物の小説内容を書くことが多いが、ある種の仮説から真実を導いて人類の歴史における暗い部分に光を当て、隠されていた事実を白日の下にさらすことを目的としている。密教寺院で密教僧が”死者の書(ネクロノミカン)”を守っていると聞き付け訪れた。持参の杖に仕込み刀を隠している。密教僧の受付より地下室に保管しているネクロノミカンの部屋の入り口の鍵をスリ、侵入して読んでいた。途中、鍵を落としている。とうとう僧侶に見つかり注意を扉の鍵を開ければ良いと言われる鍵をなくしており、同時に最後の封印が開いて異次元空間への扉が開く。仕込み杖を振るって床下の怪物を退け、僧侶を異次元空間から現れた巨大な怪物に捕食させて切り抜ける。かろうじて生き延びたラヴクラフトは「ネクロノミカン」を持って寺院を脱出した。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=rGxIJF3qwIs&t=72s

『ザ・ドラウンド』

エドワード・デ・ラプア

古ホテルを相続し、叔父ジェスロの手紙を姪より渡される。遺産相続で古ホテルを姪から引き継いだが、姪からは相続したら海水の浸食で出来た洞窟が無数に地下室にあるためいつか建物ごと壊れるため取り壊すか売却した方が良いと助言された。ジェスロの手紙を読んだ後、エマの絵の壁側に隠してあったネクロノミコンを発見し、最愛の婚約者クララを復活の儀式を行い蘇らせた。だが、甦ったクララはデカイ触手のバケモノの一部であり元の人間ではなかった。襲ってきた触手のバケモノをシャンデリアを落として目を潰し撃退して逃れた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=rGxIJF3qwIs&t=72s

クララ

エドワードの婚約者。自動車事故により死亡。事故死前の車中ではシャボン玉で遊んでいた。死体として死体安置所で液体の中に浸かっているところをエドワードに確認された。エドワードが復活の儀式を行い蘇らせたが触手の先端のバケモノと化していたためエドワードに剣で切り付けられ消えた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=DBBCQzCQNcQ

ジェスロ

エドワードの叔父。ホテルの元オーナー。妻エマ・デ・ラプアと8歳の息子ヨンを海難事故で亡くし、魚人からネクロノミカンを渡される。妻子を復活の儀式で蘇らせるも蘇った妻子は生前の人間ではなくバケモノであったため希望はなくなり崖から投身自殺した。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=rGxIJF3qwIs&t=72s

ザ・コールド

デイル

過去40年間で近所の住人11名が死んだ猟奇事件を追う新聞記者。過去40年間の猟奇事件の犯人をエイミーだと怪しんでいる。エイミーから当時の話を聞き、母エミリーとエイミーは同一人物だと見破った。最終、睡眠薬入りのコーヒーでフラフラになった所をエイミーとリナにより脊髄液を抜かれ殺される。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=DBBCQzCQNcQ

マデン博士

故人。凍えるような部屋に住んでいた医師。特殊な皮膚病にかかっていて室温を下げないと生きていけない。当時の推定年齢は100歳以上とされていた。アパート内でエミリーを養父サムの暴行から手にメスを突き刺し救った。その後、サムをリナと一緒に脊髄液採取のため34°管理の元解体している。彼もまた、ネクロノミカンを読んで生命を生きながらえる方法を学んでいる。リナの好意を知りつつ彼女を利用している。温厚な紳士に見えるが、自らの肉体を維持する為に無数の人間の脊髄液を採取するため殺害している。エミリーと屋上庭園でちゃっかり性交渉をしている。リナよりエミリーを殺す事を迫られ拒否したときに薬液を床に落として燃え上がったため体温が低下し、最終溶けて死んだ。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=DBBCQzCQNcQ

エイミー

アパートを管理する女性。正体はエミリー。アパートの登記上は80年前のマデン博士になったまま。エアコンがガンガン効いた寒い部屋でデイルにエミリーとマデン博士の物語を話す。年老いたリナを母と呼んでいる。当時からマデン博士の子どもを妊娠したまま腹の中に胎児を20年以上宿している。最終、リナと一緒にデイルの脊髄液を抜いて殺している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=DBBCQzCQNcQ

エミリー

故人。エイミーの母とされているがエイミーはエミリー当人である。22年前、実の母親が死に横暴な養父サム・リンダーから逃れるためにアパートに住み始め、やがてマデン博士に好意を抱いていく。途中アルのダイナーで生活費を稼ごうと相談に行っている。途中、屋上庭園でマデン博士をリナから寝取っている。最終、マデン博士の子どもを身籠り、性交渉の代償として同じ皮膚病になった。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=iMphrKBH7HY

リナ

かつてのアパート管理人。一人暮らし。マデン博士の協力者で殺人にも協力するなど献身的に尽くすが、マデン博士をエミリーに寝取られたのを知り、やがてエミリーへの嫉妬と憎悪を募らせる。途中、エミリーの様子を見に来たダイナーの主人アルをマデン博士と襲っている。最終、マデン博士に色々と知り過ぎたエミリーを殺せと迫るも床に落ちた薬液が燃え上がりマデン博士を溶かして殺してしまった。また、エミリーを背中からショットガンで撃つも妊娠が発覚して生かしておいた。現在は年老いたため母役としてエミリーの生存に協力している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=DBBCQzCQNcQ

『ウィスパーズ』

サラ

女性警察官。ポールの子を妊娠している。自分が母親になる事が怖いと思っている。容疑者をかなりのスピードで追跡して横転事故を起こした。パトカーで気が付いた際に、ポールが連れ去られたため廃墟へ追跡したが罠にかかり自身も地下の階へ落ちて左足に怪我を負う事となる。エレベーターのストップボタンが効かなかっただけであったがすぐ発砲したガサツな女でもある。ハロルドとデイジーによりほら穴に閉じ込められた後、ポールを発見するがコウモリの様なバケモノになっているのを目撃し銃殺した。途中デイジーに赤ちゃんを捕らわれることとなった。最終、右手を切られながらダルマ状態で精神崩壊して殺された。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=rGxIJF3qwIs

ポール

警察官。サラの相棒で恋人。容疑者をかなりのスピードで追跡しているサラを心配しており、よそ見をしたサラの運転で横転し重症を負った。失神している際にハロルドによりパトカーから連れ出されて廃墟の地下へ運ばれた。無数のブッチャーに体をあちこち食い散らかされ自身もブッチャーとなりサラに銃殺される。尚、脳はブッチャーの体内に捕らわれており自我を持っていた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=DBBCQzCQNcQ

ハロルド

廃墟に住む奇妙な嘘つき老翁。ブッチャーであるかは不明。当初、サラが追跡していた容疑者であり、ポールをバケモノにした犯人でもある。サラと遭遇した際には自身をビルの管理人でブッチャーは間借りしている別の人間であると説明している。また、愛車はキャデラックと嘘を付いている。サラを地下のブッチャーらがいる遺跡へと誘っていく。居室に魔導書「ネクロノミカン」を置いている。一度、サラによりブッチャーである事がブーツを履いてしまい見破られたがデイジーによって助けられる。幻覚では医者の格好をして出てきて、「ヒドイ事故で数日間昏睡状態だった」とサラに話している。サラの悪夢に関して、臨死体験をしたら誰でも見るとなだめた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=DBBCQzCQNcQ

デイジー

廃墟に住む奇妙な老婆。ブッチャーである。両目がない。ハロルドの仲間で夫婦を装っている。匂いだけでサラが妊娠している事を当てたり、相棒が男性であると当てた不信な女。ブッチャーの起源を知っており作中で語っている。サラがハロルドに気を取られている隙に後ろから火とオイルをかけてサラをほら穴に誘導して閉じ込めた。サラを捕らえた後、両腕と両足をノコギリのような舌で切りとって骨髄を吸っている。幻覚では母親役となっている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=x6zqpabIHqc&t=164s

 




豆知識

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=rGxIJF3qwIs

エドワードの車

当時婚約者のクララと乗っていた車のナンバーは”BD65349”である。崖から転落して海に突っ込んでいる。

 

復活の儀式の代償

作中ではジェスロとエドワードが人間をネクロノミカンで復活させているが、蘇った人間はバケモノの触手であり、実際はタコの様なバケモノを召喚しただけとなっている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=DBBCQzCQNcQ

皮膚病の生存方法と代償

作中ではマデン博士がネクロノミカンより体温を下げることで老化を防ぐことが可能とされている。また、生命体の特質の維持であると萎れたバラに脊髄液を注入して語っている。こ脊髄液を注射しないと人間としての味覚や嗅覚などの感覚を失う。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=iMphrKBH7HY&t=5s

ブッチャー

かつて善良な市民が住んでいた町を支配している悪魔の名前とされている。本体はコウモリの様なバケモノ。恐竜が現れる以前からこの世にいるエイリアン。作中では地下迷宮の壁より現れてコウモリの様に飛び交っていた。元々人間だった場合は腹部に脳を保管され自我が残る。舌はノコギリの様になっており骨髄が栄養源である。一時的ではあるが迷宮を使い相手に幻覚を見せることが可能である。尚、作中での逃走車のナンバーは”YDU169”とされている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Ad6ieS_3JCc





おまけ

 

『クマムシについて』

クマムシ自体を乾燥させた後、水を与えると再び生き返る微生物であり、代謝なしで生存できるとされている(クリプトビオシス)。

興味があれば記事を用意したので

こちらへ

 

 

 




 



クマムシ

クマムシ

 

お前らクマムシって知ってる?(上からw)

今日は何となく紹介します。


【クマムシ】

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=z_wy0o5jG7c&t=507s

<分類>

緩歩動物(かんぽどうぶつ)。4対8本のずんぐりとした脚でゆっくり歩く姿から緩歩動物、また形がクマに似ていることからクマムシ(熊虫、Water bear)と呼ばれている。肉眼では確認しにくい微小な動物であり、熱帯から極地方、超深海底から高山、温泉の中まで、海洋・陸水・陸上のほとんどありとあらゆる環境に生息する。堆積物中の有機物に富む液体や、動物や植物の体液(細胞液)を吸入して食物としている。体長は50マイクロメートルから1.7ミリメートルの微小な動物である。体節制をもち、基本的には頭部1節と胴部4節からなり、キチン質のクチクラで覆われている。頭部に眼点を持つものがあるが、持たないものもある。口の近くに口縁乳頭などの小突起を持つ例もあるが、外部に出た触角や口器などはない。胴部の各体節から出る4対の脚を持ち、前の3対は体節の両腹側に備わり、最後の1対は体節の後端を占める。脚は丸く突き出て関節がなく、先端には基本的に4-10本の爪、または粘着性の円盤状組織が備わっている。

およそ1000種以上(うち海産のものは170種あまり)が知られている。



<生態>

陸上性の種の多くは蘚苔類などの隙間におり、半ば水中的な環境で生活している。樹上や枝先のコケなどにも棲んでいる。これらの乾燥しやすい環境のものは、乾燥時には後述のクリプトビオシスの状態で耐え、水分が得られたときのみ生活していると考えられる。2021年3月16日には千葉大学の研究チームにより、山形県・月山の標高750メートルの雪上で大量のクマムシの新種を発見したことが発表されている。このクマムシの体内からは雪上で繁殖している藻が確認されている。

水中では水草や藻類の表面を這い回って生活するものがおり、海産の種では間隙性の種も知られる。遊泳力はない。



<生殖と発生>

多くの種では雌雄異体だが、圧倒的に雌が多い。雌雄同体や単為発生も知られる。腸の背側に不対の卵巣又は精巣がある。産卵は単に産み落とす例もあるが、脱皮の際に脱皮殻の中に産み落とす例が知られ、脱皮殻内受精と呼ばれる。 幼生期はなく、直接発生して脱皮を繰り返して成長する。その際、体細胞の数が増加せず、個々の細胞の大きさが増すことで成長することが知られる。



<クリプトビオシス>

一部の緩歩動物は、乾眠(かんみん)によって環境に対する絶大な抵抗力を持つ。乾眠(anhydrobiosis)はクリプトビオシスの一例で、無代謝の休眠状態である。この現象が「一旦死んだものが蘇生している」のか、それとも「死んでいるように見える」だけなのかについて、長い論争があった。現在ではこのような状態を、クリプトビオシス(cryptobiosis ‘隠された生命活動’の意)と呼ぶようになり、「死んでいるように見える」だけであることが分かっている。他にも線虫、ワムシ、アルテミア(シーモンキー)、ネムリユスリカなどがクリプトビオシスを示すことが知られている。

乾眠の過程として

緩歩動物は周囲が乾燥してくると体を縮める。これを「樽(tun)」と呼び、代謝をほぼ止めて乾眠の状態に入る。乾眠個体は、後述する過酷な条件にさらされた後も、水を与えれば再び動き回ることができる。ただしこれは乾眠できる種が乾眠している時に限ることであって、全てのクマムシ類が常にこうした能力を持つわけではない。さらに動き回ることができるというだけであって、その後通常の生活に戻れるかどうかは考慮されていないことに注意が必要である。 乾眠状態には瞬間的になれるわけではなく、ゆっくりと乾燥させなければあっけなく死んでしまう。乾眠状態になるために必要な時間はクマムシの種類によって異なる。乾燥状態になると、体内のグルコースをトレハロースに作り変えて極限状態に備える。水分がトレハロースに置き換わっていくと、体液のマクロな粘度は大きくなるがミクロな流動性は失われず、生物の体組織を構成する炭水化合物が構造を破壊されること無く組織の縮退を行い、細胞内の結合水だけを残して水和水や遊離水が全て取り除かれると酸素の代謝も止まり、完全な休眠状態になる。ただし、クマムシではトレハロースの蓄積があまり見られないため、この物質の乾眠への寄与はあまり大きくないと考えられている。



<耐性>

クマムシは非常に大きな耐性強度を持つことで知られている。ただしそれは他の多細胞生物と比較した場合の話であり、単細胞生物では芽胞を作ることにより、さらに過酷な環境に耐えることができるものもいる。

  • 乾燥 : 通常は体重の85%をしめる水分を3%以下まで減らし、極度の乾燥状態にも耐える。
  • 温度 : 100 °Cの高温から、ほぼ絶対零度(0.0075ケルビン)の極低温まで耐える。
  • 圧力 : 真空から7万5000気圧の高圧まで耐える。
  • 放射線 : 高線量の紫外線、X線、ガンマ線等の放射線に耐える。X線の半致死線量は3000-5000グレイ(ヒトの半致死線量は4グレイ)。
  • 射出: 拳銃弾より速いスピードでの射出に耐える。


一応、一定の条件下なら宇宙でも生存可能らしな。