らせん

らせん

 

第17回吉川英治文学新人賞受賞作品。『リング』の後日談を描いた続編。前作で登場した「見ると1週間で死ぬ魔のビデオ」というオカルト的要素に対し、医学者である主人公らが分子生物学的知見からの解明を試みるサイエンス・フィクション。一見したところの前作との非連続性は、ホラー的要素を強調した映画版『リング』の印象によるところが大きい。

<キャッチコピー>

  • あいつは死んだはずなのに。
  • その謎は「リング」に始まり、その恐怖は「らせん」につながる。
作品紹介
らせん
  • 1998年日本映画
  • 監督:飯田 譲治
  • 製作総指揮:原 正人
  • 出演:中谷美紀、佐伯日菜子、真田広之、小木茂光、佐藤浩市、松嶋菜々子、鶴見辰吾、伴大介

<ストーリー>

病院の解剖室に送られた、男の死体の胃の内容物の中から、数字が羅列された紙切れが発見された。解剖を担当した医師安藤満男はその男がかつての同級生だったことを知る。安藤は、第一発見者の高野舞とともに、その謎に挑もうとする中、ある不気味な存在が浮かび上がる。 彼が到着する真理。それは人類進化の扉か、破滅への道なのか…。

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登場人物
安藤 光雄

34歳。男性。本作の主人公。K大学医学部法医学教室講師と東京都監察医務院の監察医を兼任する。大学時代の友人であった高山竜司の死体を解剖した際に出てきた新聞紙の暗号を解読したことで事件に巻き込まれることになる。過去に海難事故で息子の孝則を亡くし、妻と離婚したことがトラウマとなっている。それが原因で長年女性への興味が薄れていたが竜司の死で知り合った舞に性的興味を抱き性的な関係を持つ恋人となる。『リング』を読んでリングウイルスに感染してしまう。吉野から受け取った呪いのビデオを見てしまう。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=ZnGuxu5Fwjk&t=2115s

高野 舞

前作に引き続き登場する高山の教え子であり恋人。とある理由で竜司以外の男性に嫌悪感を抱いている。実家の所在地は静岡県磐田郡豊田町。竜司の『知識の構造』の出版のための原稿の落丁を探して呪いのビデオを見てしまい貞子を出産するための蛹として肉体を乗っ取られる。その後、ビルの排気溝で死亡する。安藤との性行為を介して感染、復活後の貞子は彼女に成りすまして行動している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=ZnGuxu5Fwjk&t=2115s

山村 貞子

前作から登場する「呪いのビデオ」を生み出した、リングシリーズを通しての元凶。舞の肉体を使って現世に復活する。舞の住むマンションの彼女の部屋である303号室に住み、舞の姉高野真砂子と偽り安藤と接触。その時の彼と性行為を行う。復活後は睾丸性女性化症候群子宮(女性器)を持つ新しい肉体となり単体でも増殖可能、さらに他の生物の体内での復活も可能になる。安藤とのデート時に情報誌の万引きやフランス映画『ニキータ』のセリフを小声で読んだりしている。原作では貞子のまま復活したが、受胎した女性の姿を借りて復活している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Ib6bNBX0ghE

宮下

男性。K大学医学部病理学教室の助手で安藤の友人。妻と娘がおり横浜市鶴見区北寺尾のマンションに住む。医学に詳しくリングウイルス解明や竜司の遺伝子の暗号にもいち早く気付く。安藤と共に『リング』を読んでリングウイルスに感染してしまう。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Ib6bNBX0ghE

前川 警部補

呪いのビデオにまつわる事件を追う刑事。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Ib6bNBX0ghE

吉野 賢三

前作から登場するM新聞社横須賀支局社会部の新聞記者。安藤満男に浅川和行のことを知らせるために接触する。以降は登場しないが、1998年の映画では満男に呪いのビデオと手帳『リング』を渡す存在であり満男に詰め寄られた際、手帳『リング』により感染したリングウイルスで窒息死する。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=ZnGuxu5Fwjk&t=2115s

浅川 玲子

前作に続き登場する前作主人公の女性版の浅川。テレビ局のディレクターで高山とは元夫婦。呪いのビデオの謎を解いたはずだが、息子の陽一が車内で死亡し錯乱して交通事故を起こす。死の直前まで手帳『リング』を書いていた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Ib6bNBX0ghE

高山 隆二

前作から登場するK大学文学部哲学科の講師で安藤の大学時代の同級生。彼の死体を解剖したことから事件が始まる。腹部に挟まった新聞紙の数字や血液の擬似天然痘ウイルスの塩基配列から暗号を送る。事件の黒幕的な人物であり貞子とは遺伝子レベルで結託しており、貞子の手で復活を遂げる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=ZnGuxu5Fwjk&t=2115s

安藤 孝則

3歳半。安藤の息子。「らせん」の物語の1年3か月前に海で命を落としている。遺留品の髪の毛が残っており、高山竜司と結託した貞子の力で復活し、安藤の元へと戻ってきた。1998年の映画では原作通り復活。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=ZnGuxu5Fwjk&t=2115s

 

遊園地のシーンで、原作者の鈴木光司が家族連れとしてカメオ出演している。




豆知識

 

【映画 ニキータ】

【小説における今作品について】

遺伝子学の要素が「呪いのビデオ」の謎として効果的に使用されており、前作のオカルトホラー色は後退しSFサスペンスといった雰囲気が強い。さらには前作で得体の知れない恐怖の象徴であった山村貞子についても、「ある人物」と結託して人類抹殺の陰謀を巡らせる「知的な悪女」的な描かれ方をしており、クライムサスペンスの雰囲気も併せ持つ。

【劇場作品として】

本作では二本立てのホラー映画であることを前面に据えた宣伝が行われたが、同時上映の『リング』が観客を怖がらせる作品作りに徹しているのに対し、本作『らせん』はあまり「脅かし映画」にはしない方針で制作された。監督と脚本を担当した飯田は、原作小説の「呪いを科学する」というコンセプトに惚れ込み、その骨子に忠実な作りを志向し、原作者の意図を汲むようにと心がけたという。ただしその内容に対しては、やや説明不足気味であったという評価もある。

一方で『リング』に続く新たな続編の映画『リング2』は、本作で死亡した登場人物が異なる運命を辿るなど、本作『らせん』とは繋がりのないパラレルワールド的な内容として制作されている。

2012年に公開の『貞子3D』は本作の設定上の続編。

【小説との変更点】

  • 山村貞子は高野舞の姿を借りて登場する。
  • 竜司の暗号は解剖時の新聞紙の「RING」・遺伝子DNA)記号の「MUTANTION」ではなく解剖時の新聞紙の「DNA PRESENT」のみになる。
  • 舞ではなく、安藤が呪いのビデオを見る。ビデオも竜司の部屋のものではなく、吉野賢三から渡される。舞は原作では接触のほとんどない安藤との性行為を介してリングウイルスに感染する。
  • 吉野がリングビデオにより死亡。
  • 臓器を抜かれた竜司の死体が話す安藤の悪夢がある。
  • リングの小説を出版する浅川の兄浅川順一郎は登場しない。
  • リングの小説の内容を巡って安藤と宮下が前作の場所を巡る場面もカット。
  • 映画版リング同様貞子が落ちた井戸が重要な場面で登場。





 

 

 

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