クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア
前作から8年後に製作された続編となります。レスタトが主役の作品。アカーシャ役のアリーヤ追悼作品でもある。
<ストーリー>
100年の眠りについていたレスタトは、怒りと官能に満ちた音に触発され覚醒し、瞬く間に世界中を魅了するロック・スターになるが、一族の秘密を暴露し挑発したため、他のヴァンパイアから不興をかう。 一方、超常現象を研究するジェシーはレスタトの過去の日記を読み、レスタトがマリウスによってヴァンパイアにされた経緯やヴァンパイアとして生きることの拭い去れない孤独と苦悩を知る。 コンサート当日、レスタトの歌声に導かれ復活した、全てのヴァンパイアの母にして「呪われし者の女王」と恐れられるアカーシャが現れ、レスタトは全ての人間を滅亡させヴァンパイアの理想郷を作ろうとするアカーシャの伴侶として選ばれる。人間時代の子孫であるジェシーを助け人間との共生を謳うマハレットたちと対峙したアカーシャとレスタト。アカーシャはジェシーを殺すよう命令。レスタトは実行し、褒美としてアカーシャの生き血を所望する。 すると、レスタトはアカーシャの血を限度以上に吸い上げ、弱ったところをマハレットにより止めを刺される。瀕死のジェシーはヴァンパイアにされ、レスタトとともに去っていった。
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登場人物
【タラマスカ超常研究所の人間たち】
ロンドンが拠点の研究所メンバー。研究所の規則で”闇に目を凝らせ、だが立ち入るな”がある。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=kdDH7Ynw5Lc&t=3s
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=kdDH7Ynw5Lc
【ロックバンドメンバ―】
ニューオリンズ出身のバンドグループ。セックス・血・ロックンロールを音楽性としている。レスタトがメンバーに参加してから売れておりロンドンへ呼ばれている。デスバレーで一回限りのコンサートを開いているがヴァンパイアに襲撃されている。ロスでもコンサートを開いていた。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=e3djvzyNSFo
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=e3djvzyNSFo
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=e3djvzyNSFo
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=e3djvzyNSFo
【ヴァンパイアたち】
外見的特徴として白い目ヤニがある。人間との共存を考えている良きヴァンパイア達であり、モハーベ砂漠を根城としている。彼らは人間とヴァンパイアを脅かす存在の最古のヴァンパイアアカーシャが復活したため戦っている。デスバレーでのレスタトのコンサートに集結していた。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=KyIW8CcfQrw
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=FuJsy0k28tk
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=FuJsy0k28tk
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=FuJsy0k28tk
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=6yXY1OKtYPY
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=djQ5QUsJgjs
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=6yXY1OKtYPY
【ヴァンパイアの始祖】
最古のヴァンパイアであり起源の存在。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Ze4qFn-a-2E&t=6s
レスタトの乳毛が処理されていませんね。。。
【ヴァンパイアの特徴】
- 目ヤニのような白い印が目の間にある
- 天井に張り付ける
- 動きが俊敏
- 涙が血で出る
- 血を吸う事でその人間の知識と観念を理解することができる
- 死人の血を吸うと死ぬ
- 日光に弱い
- 人間の血から記憶を読み取れる
- 空を飛べる
- 目を光らせる事が可能
※作中ではアカーシャのみヴァンパイアへは触れずして発火させる固有の能力や日光を浴びても平気な能力の違いがある
【Forsaken】
【Down With The Sickness】
デスバレーで流れていた曲。
【Slept so long】
デスバレーで歌っていた曲。
【Not Meant for Me】
デスバレーで歌っていた曲。
おまけ
<未公開シーン>
- オリジナル・オープニング
→レスタトの眠りについている間の内容が盛り込まれたオープニングであったが不評のためカットされている。
- ジェシーの夢
→幼少期のジェシーがマハレットと会う夢のシーンがあるが、他のヴァンパイアからちょっかいをかけられているが、彼女自身もヴァンパイアと勘違いする可能性が高いためカットされている。”提督の腕”へ行く前のシーンもカットされている。
- マリウスと浜辺で
→話のテンポを早くするためカットされている。
- ジェシー、”提督の腕”へ
→ジェシーが”提督の腕”へ行く途中のシーンは話のテンポを良くするためカットされている。
- バンド
→”提督の腕”内でのヴァンパイア役として登場したオーストラリアのオルタネイティブ・ロックの演奏者たちだが話のペースや流れの都合上ほとんど登場させられなかったためカットしている。
- グルーピー
→ニンニクのジョークは場面に合わないという理由でカットされている。レスタトのマネージャーであるロジャーの上着右ポケットからニンニクを取り出すシーンである。
- ロサンゼルスへ向かうジェシー
→機内、ジェシーの夢の中でアカーシャが襲ってくる映像は出来が悪かったのでカットされた。バンドのメンバーも何度も登場するため不要と判断されカットされている。PVを見ながらバンドメンバーが酒を飲んで談笑しているシーンである。
- 古き者たちの目覚め
→彼ら(マハレットの仲間たち)の描写を簡略化するという基本方針のもとにこのシーンもカットされた。
- ハリウッドの古き者たち
→ヴァンパイア同士の対立が多すぎたため、古き者たちの関係は簡略化された。本編ではマハレットやマリウスの仲間としてもっと脇役的に描かれている。ハリウッドの地で古き者たちとされるヴァンパイア達(マハレットやマリウスら)が終結しており、もう一人の仲間イスラブが死んでいるとされる。
- アカーシャのダンス
→”提督の腕”でのアカーシャのダンス(クネクネ)はどの動きも魅力的で、最後のレスタトを呼ぶ場面も良かったが、緊張感を高めるために一部カットされた。
- レスタトとジェシー、飛行シーン
→2人の会話が冗長だったのでかなり短く編集されたが製作者たちはロマンチックな雰囲気の飛行シーンも短くし後悔することになった。
- ジェシーの置き手紙
→ジェシーは当初マハレットと話した後、このメモを残しコンサートへ行くことになっていた。レスタトのファンをヒッチハイクしているシーンである。
- バックステージ
→デスバレーのコンサートへの緊張感を高めるためにこのシーンは短めに編集された。レスタト率いるロックバンドの楽屋シーンである。
<ヴァンパイアの裏側>
- ワイヤーアクションを採用している
- CG効果で瞬間移動を見せている
<アリーヤの追悼インタビュー>
監督や製作とは別にアリーヤの兄弟であるラシャド・ヒュートンよりインタビューがなされている。アリーヤ自身は22歳の若さで飛行機事故に巻き込まれこの世を去っている。アリーヤはブルックリン生まれのアーティストとして活動していた。ちなみに「アリーヤ」という名の意味であるがスワヒリ語で「最高の存在」である。
<曲作りについて>
サウンドトラックが製作されているが、リチャード・ギブス、ジョナサン・デイビス、マリリン・マンソン、”ディスターヴド”のデイヴィッド・ドレイマン、”リンキン・パーク”のチェスター・ベニントン、スタティックX”のウエイン・スタティックが参加されています。
作曲に参加している上記陣営の方々は共通してアン・ライスのヴァンパイア作品のファンでもあります。
また、オーケストラを導入してスコア製作をしている。
<アン・ライスの作品について>
ヴァンパイア・クロニクルズ
アメリカ文学の中で最も人気あるシリーズのひとつ、アン・ライスの”ヴァンパイア・クロニクルズ”は1976年彼女のデビュー作「夜明けのヴァンパイア」に始まる。
幼い娘を白血病で失ったことが、小説を書くきっかけとなったのである。
同小説は1994年、「クライング・ゲーム」でアカデミー脚本賞を受賞したニール・ジョーダン監督によって映画化された。
レスタト役にトム・クルーズ、ルイにブラッド・ピットを配した「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」は、ヴァンパイア映画として最高記録を打ち立てる大ヒットとなり、オスカーの美術賞と作曲賞にノミネートされている。
ライスは人気の主人公であるヴァンパイア・レスタトの物語を書きつづけ、ヴァンパイア神話を広げていった。
1985年の「ヴァンパイア・レスタト」は、1780年代にレスタトがヴァンパイアとして”誕生”してから、現代にロックスターとしてよみがえる話である。
1988年の「呪われし者の女王」では、全てのヴァンパイアの母アカーシャが登場。人間世界を征服しようとするアカーシャに、レスタトが他のヴァンパイアたちと力を合わせ、阻止しようとする姿を描く。
1992年の「肉体泥棒の罠」ではレスタトが人間と体を交換し、再び不死を回復するために苦闘する。
さらにレスタトは、1995年の「悪魔メムノック」で悪魔に助けを求められ、天国と地獄までおもむく。
この後ライスは主人公を他のキャラクターに移した。1998年の「美青年アルマンの遍歴」と「パンドラ、真紅の夢」では、ヴァンパイアとして、人間として生きることの苦しみを描いた。
1998年、急激な血糖値の上昇のため入院するが無事回復、2000年に”ヴァンパイア・クロニクルズ”と、もうひとつの人気シリーズ”メイフェア・シリーズ”とを融合させた。「Merrick」を書いた。
これは、ルイとヴァンパイア研究者デイビッド・タルボットが、少女ヴァンパイアクローディアの魂を呼び起こすため魔女に助けを求め、ルイがクローディアへの償いをするという物語だ。
2001年には、古代ローマ時代にヴァンパイアになったマリウスの華やかな生活を描く「Blood and Gold」を出版した。マリウスは、初期の作品の中で重要な役割を演じているキャラクターである。
また、1999年の「Vittorio the Vampire」では新しいヒーローが登場し、15世紀で壮大な復讐物語を繰り広げる。
恐怖度
☆★★★★
<感想>
特に怖くはないが、ヴァンパイアを美化し過ぎな作品でもある。