クロノス

クロノス

 

作品紹介
クロノス
  • 1992年メキシコ映画
  • 監督:ギレルモ・デル・トロ
  • 製作:ベルサ・ナヴァロ、アーサー・H・ゴーソン、アーサー・ゴーソン
  • 出演:フェデリコ・ルッピ、ロン・パールマン、タマラ・サナス、クラウディオ・ブルック、マルガリータ・イザベル、ダニエル・ヒメネス・カチョ

<ストーリー>

1536年、錬金術師のウベルト・フルカネリは宗教裁判所から逃れるためにメキシコへ渡り、総督ご用達の時計師になった。彼はそこで永遠の生命の鍵となるものを作り、それを「クロノス」と名付けた。 時は流れ、400年後の1937年、丸天井が崩れ心臓に一撃を負った男がいた。肌は死人のように白かった。彼は「スオ・テンポーレ(時は永遠なり)」という言葉を残して息絶えた。警察が捜査したが、何も公表されなかった。「クロノス」について触れられているものも何一つなかった。。。 古物商を営む初老の男ヘススは、ある日、売り物の天使像の中から奇妙な金属機械を見つける。彼がそれをいじると、それは時計のように動き出し、中から飛び出した針が彼の手を貫いた。やがてヘススはその針に刺されることに快感を覚え、また血への渇きを抱くようになった。また恋人のメルセデスは彼が若返っていることに気付く。 同じ頃、彼の店にアンヘルという男が訪れ、天使像を買っていく。だが、機械がその中にないことを知ると、アンヘルと彼を操るその伯父のクラウディオはその機械ークロノスーを渡すようヘススに要求した。 ヘススが申し出を断ると、クラウディオはクロノスを奪うようアンヘルに命じる。クラウディオを疎ましく思うアンヘルはヘススを始末することで命令を果たそうとするが、殺されたヘススは火葬場から姿を消す。

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登場人物

【グリス一家】

アウロラの両親はいないため、ヘススとメルセデスでアウロラを引き取り面倒をみている。寅年を祝うパーティーに家族で参加して年を越している。

 

ヘスス・グリス

57歳。骨董品屋の主人。ある日店頭に並んでいる天使像の中からクロノスを発見し、間違って作動させてしまい左手を負傷する。その後若返ったためメルセデスを驚かせている。途中、グァルディアらにクロノスを奪われそうになるも上手くあしらっている。次第にクロノスの効果で血を吸う欲求が強まっていき体が変異していく。アンヘルに車ごと崖から落とされ葬儀を行ったり火葬されかけたりしたが逃げ延びた。最終、グァルディアらと戦い生き残るが血の欲求に勝てずアウロラの血を吸おうとしたが、アウロラの一言で正気に戻りクロノスを岩で叩き壊し、アウロラとメルセデスにより自宅のベッドで看取られ死を受け入れた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=JQrfmW8Nwb0

メルセデス・グリス

ヘススの妻。ダンス教室の講師である。マヌエーディットと一緒にタンゴを教えている。夫のヘススが若返ったため驚いていた。夫ヘススが死んで悲しみからかピアノを弾いている。途中、ヘススの葬儀後にヘスス自身が自宅へ電話をしたが、イタズラ電話と思いガチャ切りをしている。最終、夫ヘススの変わり果てた姿を自宅で看取っている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=r87InZfKmG4

アウロラ

ヘススの孫娘。行儀の悪いガキ。言葉を話せない。おじいちゃん子で祖母が口うるさいため嫌いである。天使像の穴からゴキブリが湧き出た際に新聞紙でゴキブリを叩きまくっていた。夜に祖父がクロノスを使用していたため心配してクロノスをクマの人形の中に隠している。自宅に帰って来たヘススを迎え入れ一緒にグァルディアの工場へ忍び込んでクロノスの謎を暴こうとした。ヘススがグァルディアに襲われピンチの際に杖でグァルディアの後頭部を殴りつけて気絶させている。終盤で正気を失ったヘススに対し「おじいちゃん」と発語し、正気を取り戻させた。最終、変わり果てたヘススを自宅のベッドで看取っている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=oBJnyL29FGw

【大富豪の派閥】

デ・ラ・グァルディア

生への執着が強いのか長年クロノスを探し求めている大富豪。フクロウの彫刻を施された杖を持っている(仕込み刀)。生活している所は工場の一角である。持病が進行しており自身の内臓に半分を摘出している。持病に対して今まで化学療法、X線療法、精神療法を試している。部屋は持病のせいなのか抗菌対策で徹底されている。甥のアンヘルを部下の様に使っている。クロノスを知るキッカケとなったのは、ウベルト・フルカネリのノートを40年前に手に入れている。天使像を今まで収集しておりビニール袋に入れてオブジェとして室内に飾っている。ヘススを自宅へ招きクロノスを回収しようとしたが南京錠のダミーを奪ってしまい、アンヘルに依頼しクロノス回収のためヘススを襲わせたが殺すのに失敗している。ヘススが再び自宅に忍び込んだ際に「共に永遠の命を分かち合おう」と提案したが断られている。ヘススがクロノスを渡さないため仕込み刀をヘススの腹に突き刺し襲ったが後ろからアウロラにより後頭部を杖で殴られ気絶している。その後、ヘススに血を吸われ死んだかに思えたがかろうじで生きており、駆け付けたアンヘルにより首の骨を折られ死んでいる。尚、ヘススが生きており再び自宅を訪れる事を予測しており、ウベルト・フルカネリのノートを一部食べている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Ty10mbBjXFg

アンヘル

デ・ラ・グァルディアの甥。口うるさく暴力的な男。叔父グァルディアが死ぬと遺産を相続する代わりに指示に従っている。口笛を吹くのが癖で”We Wish You A Merry Christmas”をヘススの骨董店内で吹いている。アウロラへガムを渡している。鼻を整形手術しようと悩んでいてヘススらに助言をもらっている。グァルディアの指示でヘススの骨董店を荒らしている。ヘススをおびき出すため自らの名刺を置いて帰った。再び、叔父のグァルディアよりヘススを襲ってクロノスを回収する指示が下され、パーティーに潜入してヘススを外へ連れ出し執拗に殴り飛ばした。殴って気を失ったヘススを車ごと崖から落っことしている。グァルディアがヘススに襲われ瀕死の状態を発見したが、足で首の骨を折りトドメを刺している。不意打ちでヘススから杖で鼻を殴られ折られている。最終、グァルディアの工場の屋上からヘススと一緒に飛び降り死んでいる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=oBJnyL29FGw

【その他】

ティト

納棺師(のうかんし)。誰も自身の仕事に敬意を示さないと愚痴をこぼしている。ヘススの遺体に対し死化粧と着替えを行っている。納棺したが火葬場へヘススの遺体を入れ損ねている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=ft6YuV7J9Sg

ウベルト・フルカネリ

錬金術師。宗教裁判から逃れるため単身でメキシコのベラクルスへ渡って総督ご用達の時計師となっている。彼は永遠の命をもたらす”クロノス”という機械を作って本にラテン語で記している。この”クロノス”を使用して400年後である1937年にある建物が崩れ心臓に一撃を受け死んでいる。最後の言葉は”スオ・テンポーレ(時は永遠なり)”である。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=NNGZkp4x7kc

 




豆知識
クロノス

ウベルト・フルカネリが1536年に作ったとされる。永遠の命をもたらす未知の機械である。ウベルト・フルカネリが死ぬ直前に自宅にあった天使の置物に隠したとされている。この金色の機械は人間の皮膚に針を打ち込み吸血鬼にする機械でもある。ねじを巻くと起動する。機械の中には赤黒い芋虫の様な生命体が組み込まれ、うごめいている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=ki906RRX8vg

【クロノスに刺された後の症状】

  • 患部に痒みを伴う
  • 渇きを伴う
  • 若返る
  • 快感を覚える
  • 日光で肌が焼ける
  • 心臓を負傷させないと死なない
  • 皮膚が大理石の様な白い色になる

【ヘススの歌】

”朝になって お日様が”

”お目めを開けと囁くよ”

ビスカイノ夫人

92歳で亡くなっている。

アウロラの父

ヘススの息子であり、昔タバコが肺がんで死者を増やした噂を聞きタバコを吸っていたヘススのタバコを勝手にトイレに捨てていた。ヘススの健康を気遣っての行動である。

 

恐怖度

☆★★★★

<感想>

そんなに怖くない。吸血鬼というより永遠の命がテーマの作品。



 

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