インフェルノ

インフェルノ

 

ダリオ・アルジェントが作った『サスペリア』に続く「魔女3部作」の2作目とされる。原作はトマス・ド・クインシーの『深き淵よりの嘆息』。ネタバレするが最後に火が燃え上がるところが正に原題とおりインフェルノ(大火)ですね。

作品紹介
インフェルノ
  • 1980年イタリア映画
  • 監督:ダリオ・アルジェント
  • 製作:クラウディオ・アルジェント
  • 製作総指揮:サルヴァトーレ・アルジェント、ウィリアム・ガローニ
  • 出演:リー・マクロスキー、アイリーン・ミラクル、アリダ・ヴァリ、サッシャ・ピエトフ、ダリア・ニコロディ、エレオノラ・ジョルジ、ヴェロニカ・ラザール、レオポルト・マステローニ、ガブリエル・ラヴィア、フェオドール、シャリアピン・Jr、アニア・ピエローニ、ダリオ・アルジェント

 

<ストーリー>

ある4月。ニューヨークに住むローズは、近所の骨董屋で『三母神』(THE THREE MOTHERS、三人の母)という本を見つける。そこに綴られていた建物に関する記述が、彼女が今暮らしているマンションのことであることがわかり、大いに興味を抱くようになる。 『三母神』の著者はバレリ。幾世紀前の建築家らしいその彼は3人の魔女のために家を建てたという。場所はフライブルク、ローマ、そしてニューヨーク。ローズはまさにその魔女「暗黒の母(マーテル・テネブラルム)」のために建てられた館に住んでいたのだ。彼女は、弟マークにそのことを知らせる手紙を投函した後、好奇心から自宅の地下室を調べ始めるが、そこには死体が……。

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登場人物

【エリオット姉弟】

マーク・エリオット

ローズの弟。ローマの楽理学生で音楽を勉強している。サラより姉ローズの手紙を授業で忘れて帰っていたので取りに来るよう電話があったため向かったが、サラの死体を発見している。サラの遺体現場近くには姉ローズの手紙が部分的に切り捨てられていたため内容を理解できずにいた。すぐに姉ローズへ電話をするも内容がちゃんと聞き取れずニューヨークへ来て欲しいとだけ伝わっている。その後、ニューヨークへ出向き、姉ローズの住んでいたグルジェフ館へ向かい、エリーゼからローズの最近の様子と”三母神”の話を聞いている。姉ローズを探すべく裏階段から血を手掛かりに地下へ向かったが心臓発作を起こし、キャロルらに助けられ4階45号室に運ばれている。”第三の鍵は君の靴底の下にある”という姉ローズの手紙の切り抜きを元に謎を解いてアーノルド教授の元へ行き魔女の話を聞いている。盗み聞きしていた影を追って向かった先の看護師が暗黒の母であったことがわかったが、何とか館から逃げ出して助かっている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=0G35ioSj1Sc

ローズ・エリオット

マークの姉。けっこう乳のデカい詩人。行方不明になる直前に弟マークへ手紙を書いている。古書の店”カザニアン”で”三母神”の本を購入している。”三母神”の内容に興味を持ったため、購入元のカザニアンの店主に詳細を聞きに行ったが相手にされなかったため、本の内容を元に自らマンションの地下下水道へ潜入している。ウロボロスを意味するアクセサリー付きの鍵を下水内に落としてしまったために潜水しており、水中で暗黒の母の肖像や儀式道具及び水死体を発見していた。水死体を発見して驚いたため急いでマンション内へ逃げたため靴とライターを置きっぱなしにしていた。後日、弟マークと電話で話をしており、ニューヨークへ来るように話している。何者かに自宅内に侵入されそうになったため逃げ出したが、捕まってギロチンをされて死んでいる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=8BEB9cGW2uA&t=336s

【マンションの住人たち】

グルジェフ館というマンションであり、”暗黒の母”の館である。空き部屋が多い。

 

キャロル

マンションの管理人。猫への餌付けのため肉の処理をしていた。ローズに会いに来たマークに合い鍵を渡して部屋へ案内している。マークが心臓発作を起こした時に助けてあげている。カザニアンが飼っている猫で迷惑していると抗議に来たが相手にしなかった。執事ジョンと共謀してエリーゼの隠していた宝石を盗んでいる。執事ジョンの声が聞こえたため様子を見に部屋へ行ったところ、彼の死体を発見して持っていたロウソクを落としてしまいカーテンに火が引火している。カーテンの火を消そうとしたのか引っ張ったところ、火の付いたカーテンが全身に絡まって視界が遮られており、窓から落ちて死んでいる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=8BEB9cGW2uA&t=336s

エリーゼ・スタローン・フォン・アドラー

5階に住んでいる伯爵夫人。体が弱いため5年近く独り暮らしである。ローズと仲が良くて独自の声かけをしている。ローズが行方不明となった時に彼女の部屋の玄関に血が滲んでいたことを不審に思っていた。マークへ裏階段の事を教えて探索させたが、ローズの手掛かりである血の手形がカーテンから見つかり、マークへ伝えようと向かうも、途中で犯人を目撃してしまい付け回された。最終、多量の猫により体全体を引っ掻かれて弱ったところを犯人からナイフで刺され死んでいる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=8BEB9cGW2uA&t=336s

執事ジョン

エリーゼの身の回りのことをやっている。マークがエリーゼを訪ねに来たが無視していた。キャロルと共謀して死んだエリーゼが隠していた宝石を盗んだ。何者かによって両目を抉り出されて死んでいるところをキャロルに発見されている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=8BEB9cGW2uA&t=336s

看護婦(暗黒の母)

アーノルド教授専属の看護師。正体は”暗黒の母”であり魔女。当初、マークとEV内で鉢合わせた時に楽理と薬理を間違えて話をしていた。終盤でその正体を現している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=0G35ioSj1Sc

アーノルド教授(バレリ博士)

半身不随で車椅子。正体は建築家であり錬金術師のバレリである。声帯機械を用いて話をすることが可能。三母神に対して召使いとして仕えている。マークへ変な注射を打っている。火災に巻き込まれ館もろとも死んだ。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=8BEB9cGW2uA&t=336s

【その他】

 

カザニアン

マンションの隣にある古美術品および古書の店”カザニアン”の店主。ケガをしており松葉杖を使用して移動している。喫煙家。夜中にローズから”三母神”の本について質問されたが気のせいだと返事をして追い返している。猫が店に入って高価な置物を割ったとしてグルジェフ館のキャロルへ警察や保健所へ言いに行くと抗議しに行っている。店に尚も入ってくる猫が鬱陶しかったのか、猫を捕まえては袋に多量に入れていた。袋に入れた猫たちを下水の流れ着く川に溺死させてネズミの餌にしている。バチが当たったのか、帰ろうとした際に足を滑らせて川に倒れ込み自らもネズミの餌となってしまった。最終、なぜかわからないが移動販売車のコックから包丁で首を切られて殺されている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=8BEB9cGW2uA&t=336s

サラ

マークと同じ楽理学生。マンションの4階に住んでいる。学校へ遅刻して来ていた。音楽の授業が終わってマークが残した手紙を元に古文書館へ行き少し読み始めた”三母神”の本を拝借しようとたが、地下室にいた変な男に追われたため残して逃げた。自宅へ戻ったがEV内で同乗したカルロに対し初対面ながら一緒にいて欲しいと懇願して自室へ案内している。アホなのかいきなり”災いの女神”を知っているかとカルロに訪ねたが相手にされなかった。マークへ姉ローズからの手紙を忘れていたと電話をして、すぐ取りに来るよう話している。室内が停電となったため、カルロにヒューズボックスを見に行ってもらうが、何者かによって首にナイフを突き刺されたカルロが現れパニックになっていた。カルロの首からナイフを引き抜いて、そのナイフを逃げている最中に背中に刺されている。マークが訪れた時にはすでに死んでおり、血まみれの死体として発見されている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=4EBtcf6rQFM&t=345s

カルロ

サラの自宅マンションの3階に住んでいる住人。TVのスポーツ記者。EV内でびしょ濡れになったサラから一緒にいて欲しいと言われ付き合ってあげた優しい男。サラの部屋へ行き一緒にいてあげた。室内が停電となったためヒューズボックスを見に行き修理をしたが、何者かに首にナイフを突き刺されてサラの前で死んでいる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=8BEB9cGW2uA&t=336s

猫を抱いた女生徒

ローマの楽理学生の1人。音楽の授業中にも関わらずヘッドフォンをせず、猫を教室に持ち込んでいた謎の女。マークの左前の席に座っていた。異様な目力でマークを睨みつけて、何かをつぶやいている。サラの遺体現場となったマンションの前を車で通り過ぎていた。終始謎の人物。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=dlh_Zf7f0AY

 

【暗黒の母】

マーテル・テネブラルム

看護師の正体。三母神の1人で最も残虐とされる魔女。別名:死神。ただの骨っこ。火災に飲み込まれ死んだとされる。作中では瞬間移動のみ披露した。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=8BEB9cGW2uA&t=336s

 

いやいやタクシーのドアから針は出てないやろ普通w


 



 

豆知識

【テーマ曲】

【”三母神”の書物について】

ラテン語で出版されている本である。バレリ自体は錬金術で有名であったが館を建てた数年後こつ然と姿を消している。バレリがこつ然と姿を消した理由としては暗黒の母の召使となったからである。

ロンドンの建築家バレリが三姉妹の魔女に対して住み家としての館を作ったとされる書物。内容としては災いの女神と呼ばれる世界を滅ぼそうとしていた三人の魔女の依頼でローマとニューヨークとフライブルクに家を建てたと記されている。同時に彼女らの特徴も説明されている。3姉妹の魔女たちは”美の女神”や”運命の女神”と同じく生まれた存在である。完成した各魔女の館には忌まわしい秘密を隠したとされる。館の建てた地域はやがて腐敗が進み悪臭に満ちるとされるが同時に魔女たちの秘密に近づく第一の鍵である。第二の鍵は彼女たちの館の地下室に隠されていて、そこに住む者の名と肖像がある。第三の鍵は君の靴底の下にある。

サスペリア・テルザ 最後の魔女 にも詳細を載せている>>

※彼女たち魔女は”三母神”と呼ばれるが”母”といっても彼女たちは生命を産み育てない。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=8BEB9cGW2uA&t=336s

【カザニアンの紹介した幽霊屋敷】

  • パレルモのバゲリア邸
  • ブリュッセルの孔雀館
  • フランスの火トカゲ屋敷

悪臭

甘ったるい匂いがする。そのせいかマンション内に蟻が大量発生していた。

【ローマでの音楽授業】

バ・ペンシエロのコーラス

ヴェルディの”ナブッコ”

【ローズからマークへ送った手紙】

愛する弟 マーク

私が住んでいるニューヨークの古いビルは…

古文書館

バーニ街49番地にある。

ローズの部屋

グルジェフ館4階の45号室である。

オーバーロード

過負荷(にする)、過重積載(する)、過重負担(をかける)、などの意味を持つ。

【呪い】

作中ではペーパークラフトの首をハサミで切る事によって、1つづつ災いが起こっている。

  • 蝶がトカゲに喰われる
  • 女性が首吊りをする
  • サラのマンションが停電する

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=8BEB9cGW2uA&t=336s

G・グルジェフ

グルジェフ館の元所有者。1877~1949年まで生きていたとされ1924年に住んでいた。現状は不動産会社の所有物である。

グルジェフ館の秘密

各部屋に穴が開いている。穴は全部パイプで繋がっており声は割れるが聞こえるとされる。また、階と階の間に小部屋がある。

皆既月食

46年ぶりであるとされる。

【E・バレリの手紙】

”暗黒の母 涙の母 ため息の母”

”そなたたちの地獄の火を迎えわが心 楽しむ”

 

 

 

 

恐怖度

☆☆★★★

<感想>

終始謎の女として意味ありげに”猫を抱いた女性”を出すなw暗黒の母は瞬間移動できるのに最後のオチに少し疑問が残るな。

 

 

 

前回作品の紹介を見る>>


次回作品のサスペリア・テルザ 最後の魔女 を見る>>

 





 

 

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