新着情報
ダークネス
<ストーリー>
40年前、スペイン郊外の森で7人の子供たちが行方不明になった。一人だけ発見された少年はその間の記憶がなく、「丸い家」や「暗闇」と言った謎のワードを呟くだけであった。 それから40年後、父親の療養の為にアメリカから父親の生まれ故郷スペインへ引っ越して来たレジーナ一家。古い家に住み始めてから弟のポールは暗闇を異常に恐れるようになり、父のマークは何かに取り憑かれたように粗暴になっていった。 家族の異変を感じたレジーナは、全てが40年前の皆既月食の日に起きた7人子供達の失踪事件と、この家に関係していることを突き止めた。そして、40年ぶりに皆既月食が起きようとしていた…。
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登場人物
【レジーナ一家】
アメリカからスペインの片田舎へ引っ越してきて3週間が経っている。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=1us84bAJpj8
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=1us84bAJpj8
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=1us84bAJpj8
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=1us84bAJpj8
【その他】
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=vZciKum8cBw
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=1us84bAJpj8
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=k0P8FilAbTM
【儀式内容】
7人の子らより吐息と愛を奪い
朝が夜に変わる時
その子らの血で円を閉じよ
7人の子どもの喉を愛する者が切る
ジャウマ・バラゲロ/監督・脚本
1968年、スペインのリュイダ生まれ。間もなく一家はバルセロナに移り住み、1991年、コミュニケーション・サイエンスの学位をとると同時に、撮影と映画の演出も学ぶ。その後、ジャーナリストとして働き、様々な映画雑誌に寄稿すると共にラジオ・オスピタルで自分の番組”La espuma de losdias”を持つ。1994年に短編映画”Alicia”、翌95年には”Dias sin luz”を発表。両作とも国内外の映画祭で賞を受ける。1999年に発表した長編デビュー作『ネイムレス 無名恐怖』は、スペインでの大ヒットの後世界各国で公開され、ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭グランプリをはじめ、数々の映画賞を受賞した。また、この映画で彼は、米「バラエティ」誌が選ぶ”ヨーロッパ優秀映画監督10人”のひとりに選出された。ハゲ。
フリオ・フェルナンデス/製作
スペインを代表するエンタテイメント会社FILMAXグループを率いるスペイン随一の映画プロデューサー。バルセロナに本社を置く同社は、製作・配給・興行に至るまでヨーロッパだけでなく世界的にビジネスを展開している。1995年、カルメン・マウラ、エミリオ・グチェレス・カバ、ロサ・マリア・サルダ出演の”Threesome”を製作、批評家に絶賛され大ヒットした。その他ジャウマ・バラゲロ監督のデビュー作『ネイムレス 無名恐怖』や、百万人以上もの観客動員を記録したファミリー映画”Manolite Four Eyes”(99)等を製作している。フェルナンデスの発案で設立されたFILMAXグループのファンタスティック・ファクトリーは、一流の人材を集め、彼らにファンタスティック映画という分野の新たな活動の場を提供している。これまでに、ブライアン・ユズナ監督『ファウスト』(00)、ジャック・ショルダー監督『アラクニッド』(01)、スチュアート・ゴードン監督『DAGON』(01)をプロデュース。ブラッド・アンダーソン監督、クリスチャン・ベール主演の”The Machinist”(04)も手がける。
監督からのコメント
<プロジェクト>
ある日、面白いアイデアが浮かんだ。悪役が殺人者でもなければ悪魔やエイリアンでもない”暗闇”が悪役の映画だ。子供が暗闇を怖がるのはある種、普遍的なことだ。子供というのは暗闇を光のない状態とはとらえず物理的なものと考える。形のある黒い霊体としてとらえるんだ。それが面白いと思ったので暗闇の力をフルに生かしてホラーを撮ろうと思った。上映時間がたった2分のプロモを映画と同じ形式で撮影した。台本がないのでコンセプトとなる”暗闇”と”武器”をベースに撮り上げた。コンセプトに添い、ライター、灰皿などの小道具を用意した。プロモは雰囲気があり、漠然としていて不安をかき立てるものになった。そこでカンヌの映画市場にデモ作を出したんだが、実際とてもうまくいった。ヨーロッパやアメリカのバイヤーたちの関心を引き、ミラマックスとの関係もそこから始まった。ありきたりの映画ではないことが魅力だろう。今、振り返ってみるとすごいと思う。誰が想像できただろう。デモ作品を25人くらいで撮影した時はどうなるかもわからなかったのに。
<登場人物>
これはホラーだが俳優の存在が重要で感情や人物の対立も描いている。演技面が重要視される映画なんだ。一番苦労したのは子役を見つけることだった。子供のキャスティングは難しい。大人の俳優の起用と同時に子供たちの個々の魅力を手探りで見極めた。ステファンには驚かされることが多かった。対等な関係で接することができるからだ。あの子の理解力は驚くべきものだよ。普通の子供には理解できない大人の感情も理解しているんだ。コンセプトに基づいてキャスティングを進めたが俳優の国際性を大事な要素として考慮した。同時に監督として納得できる面々でなくてはならない。レナ・オリンは候補の一人で名前を見た瞬間ピンと来た。アンナ・パキンのことは以前から素晴らしい若手女優だと思っていた。まだ18歳だ。”ピアノ・レッスン”の時は9歳かな。ずっと注目してた。その他の俳優も同じだ。イアン・グレンは出演作を見て気に入った。そして、ジャンカルロ・ジャンニーニ、彼はヨーロッパを代表する偉大な俳優であり、アメリカでも多くの仕事をしている。
<ストーリー>
家の中にほしかったのがあの3人の老女の写真だ。あの3人は非常によく似ている。ヘカテの神話をあの家に存在させたかった。ヘカテは古代文明における闇の女神で、あんあふうに3つの顔を持つ女神として知られている。ヘカテは本にも出てくる。主人公たちが図書館で暗闇に関する本を見る。すると3つの顔の老女が描かれたページを見つける。この映画は事実に基づく要素で一杯だ。この話の基になる古代文明の神話においては多くの場合、暗闇は悪と同一視されていた。例えばウロボロス。ウロボロスは神話の像で文明と関係している。尾を噛むヘビとは常に最初に戻ることを意味する。始まりへの回帰だ。始まりはすべてが暗闇でありカオスだった。神が光を創り、光と共にすべてが現れた。ウロボロスの尾を噛むヘビは始まりへの回帰を表している。つまり暗闇への回帰を意味するんだ。映画の悪役たちも同様だ、この家族の祖父は40年前7人の仲間と儀式を行い闇に回帰しようとした。
<撮影>
このシーン(雨の中の渋滞シーン)では雨が降り200台の車が列を成している。事故による渋滞、救急車、事態を収拾しようとする警官。交通渋滞に巻き込まれ車内にいる父親と息子。傘を差して見ている野次馬たち。その場所に、それらのすべてが欲しかったんだ。偽物の現実を作り、それが機能したら、4台のカメラが最も面白い場面を取り込んでいくんだ。亡霊のような存在を演じる6人の子供との仕事はとても楽しかった。端役にすぎないが彼らの映画への関わり方は素晴らしい。誰よりも仕事熱心で彼らにとって映画は命や夢であり執念だった。学校の宿題のように演技の課題を練習してきて撮影で披露してくれる。彼らにいわゆる”亡霊顔”を練習するよう指示した。”僕を怖がらせる亡霊顔を”と。そう言うと彼らは家で何時間も亡霊顔を作る練習をする。セットに来ると、すぐ私に亡霊顔を見せようとするんだ。”少し変えよう”と言えば翌日新しい亡霊顔で現れた。
<デジタル・エフェクト>
色彩を表現するにあたってはデジタル処理の使用は控えた。デジタル処理をまったくしてないとは言わないが多用することは避けたかったんだ。使用したのは嵐が来そうな空。ベッドの下で動きながら鉛筆を転がす暗闇。廊下を動いていく暗闇もそうだ。そのような部分にだけはデジタル処理を使ったが必要だと思う部分だけにとどめたんだ。正直な話、デジタルによる特殊効果やデジタル処理には感心していないのが本当のところだ。有益な道具だとは思うけどね。
<家>
アメリカの家族が越して来るあの家は実際には存在しない。あれは作り物なんだ。気に入った土地に骨組みだけを作った。要するに正面と両側の壁だけで後ろには何もない。家の内部はスタジオのセットだ。つまり1階と2階の内部はセットで作られ、家の外部とは離れた場所にあった。家を建てたのは理由がある。実は理想とする家を何ヶ月も捜し回った。何軒か見つかったが撮影には不都合だった。そこで最も効果的な手段を使った。紙の上に設計図を描き考えてみたんだ。どれが好きかどれが理想的かをね。あの家は非常に特別な形をしている。卵の形でなきゃいけない。建築上分かりやすさも要求される。どこか不安をかもし出す家にしたかった。あの家はたった2日で建てられた。金曜の夜に建て始めて日曜の朝には完成していた。このバルセロナ郊外の家はいくつもの逸話を生んだ。週末になると、あの道路は車であふれかえる。週末を郊外で過ごす町の人々が車に乗ってあの辺を通り過ぎるんだ。日曜の午後ある空き地に急に家が建った。1日で家が出現するなんてあり得ないことなのにね。あの日曜は道路が車で一杯になった。皆、近寄りはしないが言葉を交わしてた。大論争になって車の通行に支障さえ出た。皆が議論し、あの家は何なのか知ろうとしてたんだ。
恐怖度
☆★★★★
<感想>
終盤の闇に取り込まれた家の中が気持ち悪いですね。何でブランコがキッチンにあったのか不明ですが、、、ややヘルレイザーっぽい。