スケルトン・キー

スケルトン・キー

 

最後にドンデン返し系の映画ですね。

作品紹介
スケルトン・キー
  • 2005年アメリカ映画
  • 監督:イアン・ソフトリー
  • 製作:マイケル・シャンバーグ、ステイシー・シェア、イアン・ソフトリー、ダニエル・ボブカー
  • 製作総指揮:クレイトン・タウンゼント
  • 出演:ケイト・ハドソン、ジーナ・ローランズ、ジョン・ハート、ピーター・サースガード、ジョイ・ブライアント

 

<ストーリー>

介護士のキャロラインは、老婦人のヴァイオレットと脳梗塞で全く身動きが出来ない夫のベンが住む古い屋敷に住み込みで働くことになった。不思議なことに、その屋敷には鏡が一つもなく、至る所に魔よけのレンガ屑が撒いてあった。 働き始めて間もなく、キャロラインはベンから「助けて欲しい」とSOSを出される。不審に思った彼女は、呪術に詳しい友人のジルに話を聞き、どうやらベンは、ヴァイオレットの呪術によって呪われているらしいと感じる。 キャロラインは何とかしてベンを助け出し、屋敷からも脱出しようとするが、その前にヴァイオレットが立ちはだかる。彼女はこの地に伝わる古呪術“フードゥー”の使い手だったのだ。さらに、昔この屋敷ではある惨劇が起こっていた。

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登場人物
キャロライン・エリス

25歳。ニュージャージー出身。ニューオーリンズに住んでいる。母は家を出て行き、父は去年他界している。ホスピスに勤める介護士。ホスピスのやり方が気に入らず看護師にもなりたいため現職を辞めて看護学校へ行くための資金集めのために新聞に掲載されていたデヴェロー家の看護人求人の募集に応募して採用されている。過去にバンド活動をして大学を中退している。デヴェロー家の屋敷内での奇妙な習わしと屋根裏部屋での奇妙な状況を発見し、ヴァイオレットから過去にフードゥーが関係している事を教わり独自にニューオーリンズにあるフードゥーの店へ行きシンシアから教わった祈祷をベンへ試している。ベンを屋敷外へ車で逃がそうとしたが失敗しており、その後ルークに助けを求めたが裏切りが発覚してヴァイオレットの元へ連行されている。ヴァイオレットと揉み合いの末に、ヴァイオレットを階段から掘り投げて重傷を負わせている。その後、屋根裏部屋へ逃げて究極の護身術を実施しようとしたが、ヴァイオレットに乗り移ったセシールの罠であり、魂の入れ替わりが行われヴァイオレットの体に魂が乗り移っている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=17zEbJZvI1s

【デヴェロー家】

ルイジアナ州最南部のテレボン郡バイユーシャプレ1750番地に家を構えている。1962年にサバナから移住してきている。屋敷自体はソープ家から購入している。

ヴァイオレット・デヴェロー

フードゥー使いの偏見ババア。喫煙家。南部地域以外の人間を嫌っている。キャロラインに嫌味を言っていた。庭いじりが好き。定期的に夫ベンの髪を切ってあげている。キャロラインから屋根裏の部屋の事を聞かれてソープ家の事を話している。ベンがフードゥーの影響で病気になったと思っている。以降、キャロラインの行動を不審がって監視している。キャロラインを夕食に招待したが、キャロラインからシンシアの薬を盛られている。キャロラインにベンを敷地から出させないためにショットガンを持って追いかけている。終盤でキャロラインと揉み合いとなったが、階段から突き落とされ両足を骨折する重傷を負っている。セシールの魂がグレース経由で移った器。終盤にキャロラインの魂とセシールの魂が交換されて、キャロラインの魂が入れ替わっている。薬をセシールの魂が乗り移ったキャロラインから飲まされ脳卒中として病院へベンと救急搬送されている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=wQDOe6B2pRA

ベン・デヴェロー

1ヶ月前に屋根裏部屋で倒れ脳梗塞で全身麻痺。余命1ヶ月といわれている。骨董品を取り扱う仕事をしていた。雨の夜に自身で這って部屋の窓から外に出ているところをキャロラインに発見されている。鏡から召し使い2人が見えている。シンシアから教わったフードゥーの祈祷をキャロラインからされて、少しだが体が動き声が出ていた。キャロラインにより屋敷から連れ出そうとされたが失敗している。キャロラインより納屋に匿われた。最終、救急車で病院へ搬送されている。本人かどうか魂の所在は不明である。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=iHgtZhDPZOE

ルーク・マーシャル

デヴェロー家の弁護士と同時にデヴェロー家の看護人の求人採用係でもある。週給1000ドルで看護人の募集をかけている。浸礼派。ヴァイオレットから遺言状の作成依頼をされており、ベンが倒れる少し前から屋敷に出入りしている。ヴァイオレットの協力者でキャロラインが助けを求めに来たが、首を絞めてヴァイオレットの元へ連行している。マーティンからジャスティファイの魂が移った後の器。終盤でキャロラインからの連絡を受けて屋敷に駆け付けたジルにキャロラインにデヴェロー夫婦から屋敷を譲ると遺言を受けたと報告している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=17zEbJZvI1s

ジル

キャロラインの友人。ニューオーリンズに住んでキャロラインのルームメイトでもある。キャロラインからの相談によくのっている。ブードゥーやフードゥーに詳しく、叔母がフードゥーにハマっていて呪術師の店に通っている。自身はあまりフードゥーに関わりたくないと思っている。キャロラインからベンにフードゥーの祈祷を行うと聞き、看護師でなく祈祷師にならないか心配していた。キャロラインからSOSの電話を受けて駆け付けたが、何もなかったかのようにキャロラインとルークから説明を受けて帰されている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=17zEbJZvI1s

シンシア

ニューオーリンズのコインランドリーに店を構えるフードゥーの呪術師。夫からのDVに苦しむ黒人女性に調合した薬を渡していた。キャロラインが訪問してベンの呪いを解けないか相談されて祈祷セットを渡している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=HRSCP0qgYL8

ハリー

キャロラインの前任の看護人。寝たきりの母がいる。母からの話を踏まえて屋根裏部屋よりヴァイオレットがフードゥーに関わっていて怪しいとキャロラインに話していた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=zVvY_SNVQo8

【ソープ家】

ソープ家とは90年前に屋敷に住みついていた銀行一家。彼らは当時貧しい者をだまして財産を築いた残酷な者として知られている。銀行の創立記念日にホームパーティーを屋敷内で開いている。ソープ家のガキどもが召し使い2人(ジャスティファイとセシール)からフードゥーの教えを乞うたとされるも現場を見たパーティー参加者やロバートソンらは激怒して召し使い2人を私刑したが警察らに金を払い揉み消している。その後、銀行は破綻している。

ロバートソン・ソープ

ソープ家の父。銀行一家の主。銀行が破綻して妻マドレーヌを射殺した後に銃で自殺している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=wQDOe6B2pRA

マドレーヌ・ソープ

ソープ家の母。銀行破綻後に夫ロバートソンから銃殺されている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=wQDOe6B2pRA

マーティン・ソープ

ソープ家の長男。召し使い2人にフードゥーを教えて欲しいと言い教えてもらっていたが、パーティーの日に見つかっている。1962年まで屋敷に暮らしていたとされる。デヴェロー家へ家を売った直後に脳卒中で死んでいる。ジャスティファイの魂が乗り移った先の器として使用された。後にルークへジャスティファイの魂を移している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=wQDOe6B2pRA

グレース・ソープ

ソープ家の長女。召し使い2人にフードゥーを教えて欲しいと言い教えてもらっていたが、パーティーの日に見つかっている。1962年まで屋敷に暮らしていたとされる。デヴェロー家へ家を売った直後に脳卒中で死んでいる。セシールの魂が乗り移った先の器として使用された。後にヴァイオレットにセシールの魂を移している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=wQDOe6B2pRA

【ソープ家の召し使い夫婦】

ソープ家の屋根裏にある部屋で暮らしており、夫婦ともにフードゥーの優れた呪術師としてテレボン郡周辺で知られていた。主に病を治し、悪を懲らしめていたとされる。パーティーの日にフードゥーの呪文をソープ家の子ども達に教えていたことが屋根裏部屋の1件で判明しており、絞首刑にされて火あぶりにされている。だが、魂は究極の護身術ですでにソープ家の子どもに移っているため生き延びている。

ジャスティファイ

セシールの夫。ソープ家の子どもからフードゥーを教えて欲しいと言われ教えていたが、パーティーの日に屋根裏部屋でロバートソンらに見つかった時は白目を剥いていた。最終、ロバートソンらに絞首刑にされた後火あぶりにされ殺されている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=wQDOe6B2pRA

セシール

ジャスティファイの妻。ソープ家の子どもからフードゥーを教えて欲しいと言われ教えていたが、パーティーの日に屋根裏部屋でロバートソンらに見つかった時は白目を剥いていた。最終、ロバートソンらに絞首刑にされた後火あぶりにされ殺されている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=wQDOe6B2pRA




豆知識
スケルトン・キーとは

一般的には鍵のかかった扉の向こうである。作中の内容からして魂の交換する呪文を意味する。

テレボン郡

ルイジアナ州の最南部の地域。ひどい沼地として知られている。沼地にはワニがいて貧しい場所である。

【デヴェロー家の屋敷内】

  • 鏡を全て外して屋根裏に置いている
  • 屋根裏に陶器やクリスタルを保管している
  • 屋根裏にフードゥーの部屋がある
  • 30室以上ある

デヴェロー家の屋敷内に鏡を置かない理由

ソープ家から引き継いでいるが、召し使いの2人が鏡を置くと中に映りこむからだとされている。

レンガの粉

レンガの粉はフードゥーでは災いを防ぐとされている。作中では店の出入口や屋敷の周りに撒いたとされている。

吊るしている骨

フードゥーでは人を寄せつけるとされている。

【いけにえの呪文】

※1920年に唱えたフードゥーのレコード。最強の呪文とされしばらくの間死から免れるとされる。誰かを生贄にして、その人の余命を奪って自分の物にするとされる。

主よ 今こそ

砂塵から救って下さい

この鎖からも 悪魔の家からも

主よ 今こそ私を救って下さい

砂塵からも鎖からも私を自由に

悪魔の家からもです

暗闇から私を救って下さい

盲目の私に光を与え

悲しみを忘却の果てへ

呪われた私を救って下さい

お願いです

主よ 今こそ救って下さい

砂塵からも鎖からも私を自由に

悪魔の家から救って下さい

この暗闇からも…

究極の護身術

チョーク、硫黄、血、髪の毛を使用するとされる。効果としては魂の交換が人間同士でできるというもの。

ブードゥーとフードゥーの違い

ブードゥー:ハイチに根づく民間信仰の宗教。植民地時代のヒスパニオラ島に奴隷として連れて来られたアフリカ人の子孫が,16~17世紀頃カトリックによりキリスト教化され,もともとの信仰とキリスト教が融合するかたちでつくり上げられた。ブードゥーという語は,ダオメー王国のフォン語で「精霊」または「神」を意味する。哲学,医術,司法,宗教を網羅する世界観であり,「すべては精霊である」という考えを基本原理とする。人間は可視的な世界に住む精霊で,目に見えない世界には精霊(イワ)や先祖,亡くなった人の霊などが住む。キリスト教の神が,宇宙と精霊の創造主とされる。健康,守護,利益(りやく)を授かるために神と特定の精霊に向けて祈りを捧げ,祈祷の儀式をとり行なう。儀式の祈り,歌,踊り,身ぶりなどは,人と人,人と見えない世界の霊との関係を改善し,調和とエネルギーを回復させるとされる。都市部では,女性祭司(マンボ)や男性祭司(オウンガン),精霊の子供たち(オウンシ),儀式の鼓手(オウントギ)が,より秩序だった共同体ないし信徒団を形成している。中央集権化された階層構造も,単独の指導者も公式の代表ももたないが,宗教上,司法上の機能を担う秘密組織は存在する。祭祀の暦はカトリックの暦と融合しており,カトリックの聖人(→聖者)の祝日に重要な精霊の祝いが催される。イニシエーションや葬儀は年間を通じて行なわれる。

フードゥー: 一般に、フードゥーはアフリカの習慣や信念から進化したフォーク・マジックルートワークの一種(神とはほとんど関係ない呪術)を指します。アフリカの祖先魔法とされています。ネイティブアメリカンの植物知識だけでなく、ヨーロッパの民間伝承も含まれているとされています。また、先祖の崇拝でもあります。しかし、マジックや先祖の崇拝を使用するにもかかわらず、フードゥーは異教徒の伝統ではないことに注意することが重要です。作中ではニューオーリンズが発祥の地とされています。多くの実践者は実際にキリスト教徒であり、詩篇を魔法の基礎として使用する者もいます。米国のいくつかの地域では、フードゥーという用語は山岳魔法となります。 聖音(オーム)、魅力(チャーム)、呪文、お守りの使用は、米国南東部のフォーク・マジックの実践に組み込まれていることが多いです。これは、異教徒の魔法の練習がどのように異文化になったかの完全な例です。信じなければ害はないとされる。

【キャロラインの施したベンへのフードゥー祈祷】

この男を清めよ この部屋を清めよ

この家を清めよ

彼は言葉を失い

言葉は心に閉ざされた

この水が体を伝い

悪しき物を流し落とす

彼の舌は縛られ

ノドでもつれて声が出ない

この水が彼の苦痛を流し去る

彼にもう一度 声を与えよ

この水が体を伝い

悪しき物を…

キャロラインの車

ナンバー”MNS 540”である。

デンブローの屋敷

ルイジアナ州フェリシティ農園での撮影となっている。沼地は美術スタッフが無理やり作っている。

 



おまけ

【ケイト・ハドソン(キャロライン役)の怖い話】

子供の頃、母がロンドンで撮影中に築200年の家を借りていました。地味な家でした。その家には小さな男の子の霊がいると信じられていた。毎晩、ケイトはベッドから落ちていた。それに昼夜を問わずいつも同じ玄関に通じる廊下の角でつまづいてた。玄関にはドアの前を光だか霊だかが通るのが見られた。ある時、母の寝室にみんなで集まっていた。すると外で砂利を踏みしめる音がしたり、ドアが開いて閉まる音がしたり、家の中を歩いて階段を上がる足音やシャワーの音がしたので母が帰ってきたと思った。それで見に行ったら誰もいなかった。それとは別にプールに落とされたこともある。ケイトは長靴とレインコートを着てた。進入禁止のプールになぜか入って落ちた。管理人は落とされたと信じている。彼は目撃してて”様子が変だった”と言っている。台所では地震でもないのに鍋がカタカタ鳴った。ついに母は大家さんの所へ”何の騒ぎですか?”と訪ねに行ったら、大家さんから”あの家には少年の霊がいる”と返答されている。その後、荷物をまとめすぐに家を出ている。

【ジーナ・ローランズ(ヴァイオレット役)の恋まじない】

※愛と友情に効くおまじない

まずアイスの棒に自分の名前を

反対の面に相手の名前を書きます

その棒が入るビンを用意し中に入れます

砂糖とハチミツを注ぎます

もれないように

固くふたを閉めてください

さっき名前を書いた人の姿を心の中に思い描いてください

ビンを振りながら5回唱えます

”甘い私の気持ちがどうか通じますように”

あなたがビンを振るたびに思い出してくれますよ

 

 

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恐怖度

☆☆★★★

<感想>

終盤につれて謎は解明されて行きます。