マウス・オブ・マッドネス

マウス・オブ・マッドネス

 

直接的な描写は無いものの、クトゥルフ神話を下敷きにした隠喩や用語が作品中に頻出する。例えば、作中に登場するモーテルの名前「ピックマン・ホテル」や、同神話作品群の出版で著名な出版社「アーカム・ハウス」を連想させる「アーケイン出版」、原題の「In the Mouth」を続けて発音するとインスマスになる点などであるが、本作の原題「In the Mouth of Madness」そのものがハワード・フィリップス・ラヴクラフトの小説『狂気山脈』(または『狂気の山脈にて』、原題:At the Mountains of Madness、1931年)を示唆するものである。

作品紹介
マウス・オブ・マッドネス
  • 1994年アメリカ映画
  • 監督:ジョン・カーペンター
  • 製作:サンディ・キング
  • 製作総指揮:マイケル・デ・ルカ
  • 出演:サム・ニール、ジュリー・カーメン、ユルゲン・プロホノフ、チャールトン・ヘストン、デビッド・ワーナー、フランセス・ベイ

 

<ストーリー>

失踪したベストセラー・ホラー作家サター・ケーン。彼の行方を追う保険調査員のトレントは、アシスタントを伴い、地図に出ていない田舎町を目指して車を走らせる。町に近づくと、子供がだれ一人いない深夜に少年が自転車に乗って走るのとすれ違ったり、後に老人が同じ自転車に乗って走っていたり、夜だったのがトンネルを抜けると朝になっていたりと不思議な体験をする。絵の中の枯れ木が違うものに変容したり、愛想のいいお婆さんが悪鬼だったりと、小説が現実を浸蝕する悪夢の世界に巻き込まれていく。

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登場人物
ジョン・トレント

フリーの保険調査員。喫煙家。保険の調査でアーケイン出版の社長からホラー小説家サター・ケーンが失踪したため捜索依頼を受けている。サター・ケーンの小説の表紙をスクラップしており、彼の書いた”ホブの町”をニューイングランドのニューハンプシャーにあるとし、彼の居場所であると突き止めてリンダと一緒に向かっている。”ホブの町”を調査しているうちに段々と怪現象に見舞われており、サター・ケーンと再会したが、”マウスオブマッドネス”の完成原稿を渡され現実世界のアーケイン出版社へ提出するよう追い返されている。その後、”ホブの町”を役所で探したが実在しないと返答されており、アーケイン社のジャクソン社長とも再会したが”マウスオブマッドネス”の原稿がいつの間にかアーケイン社へ提出されてすでに出版していると話されている。サター・ケーンの影響により精神分裂病が発症して街中の書店から”マウスオブマッドネス”の本を買った少年を斧で切り殺したため、サパースタインのいる精神病院へ搬送されている。精神病院へ搬送時に看護守の金タマを蹴り上げていた。サパースタインへ黒色のクレヨンをもらって壁や自身の顔に十字架を書きなぐっている。ウレン博士により現在の精神病院へ入院するまでの経過を聞かれている。最終、サター・ケーンの本を読んだ人々が世界中で暴動や殺人を起こし、人がいなくなったところを精神病院から抜け出して映画館へ向かい自身の出演している”マウスオブマッドネス”の映画を観て笑っている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=BUCRtycLY_M

サター・ケーン

著書から悪魔を現世に蘇らせる仲介人。世界中でカルト的な人気を誇るベストセラー・ホラー作家。”マウス・オブ・マッドネス”の著書を発売予定としている。ホブの町出身。青色が好き。1年前から自分の原稿は現実であると話していたとされる。2ヶ月前から失踪しており、代理人のエージェントが彼の作品(マウスオブマッドネス)を見て気が狂い斧で街中のカフェのガラス窓を割っている。失踪の1年前から自分の原稿はフィクションではないと常軌を逸した言動が見られ始めた。ホブの町へ行き教会を荒らしたため悪魔が蘇り町の人々が犠牲となった。教会内にタイプライターを持ち込んでおり、リンダと再会している。リンダへ教会に封じ込められている悪魔が出たがっている事と自身は小説の内容を全て現実にする力を与えられて書かされていると明かしている。化け物に体を乗っ取られている。自身の著書を聖書だと語っていた。ジョンが車の追突で気絶後、懺悔室で”マウスオブマッドネス”を見ろと話していた。終盤でジョンは著書からできた存在だと話している。完成した”マウスオブマッドネス”をジョンへ渡して現実へ戻る道を示した。その後、悪魔を封じている扉の入り口となって消えている。最終、神になったと自身で言いながらジョンの夢の中に現れており、バスの隣の席に座っていた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=xpsJfPnNU1w

【出版関係者】

サター・ケーンの契約している大手出版会社である。

ジャクソン・ハーグロウ

アーケイン出版の社長。ジョンへ2ヶ月前に失踪したサター・ケーンの調査依頼をしている。リンダへジョンに協力するよう指示している。サターが死んでいれば保険金が欲しく、彼が生きていれば未刊である”マウスオブマッドネス”の原稿が欲しいと思っている。ジョンが”ホブの町”から戻って来て再会したが、”マウスオブマッドネス”の完成原稿をジョンから約4か月前にもらっていて、7月に出版し現在7週間書店に並んでいると返事をしている。ジョンから”マウスオブマッドネス”の本を回収して欲しいと言われたがまともに取り合わなかった。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=HWV5EsOVlpo

リンダ・スタイルズ

アーケイン出版でサターを担当していた女性編集者。タバコが苦手。ジャクソン社長の指示でトレントと共にサター捜索にあたる。ジョンと”ホブの町”へ向かっている道中に車中で寝ていたがジョンから無理矢理起こされてキレてポテチの袋で殴りつけている。ジョンと車の運転を交代しながら”ホブの町”へ向かっており、途中で年老いた少年を車で轢いている。”ホブの町”へ着いてから子供の幻覚を見ている。”ホブの町”にある教会内でサターと再会して”マウスオブマッドネス”の続編を見せられており気が狂って化け物になっている。ジョンが”ホブの町”から脱出する際に邪魔をしたが、逃げる途中で化け物に変態したため”ホブの町”にほったらかしにされている。ジョンが現実世界へ戻る直前にサター・ケーンと一緒にいた。最終、存在しなかったことにされている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=HWV5EsOVlpo

【医療従事者】

サパースタイン

精神病院の管理医師。運ばれてきたトレントを9号室に入れるよう看護守へ指示している。院内の患者がうるさいためカーペンターズの歌を病棟内に流している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=HWV5EsOVlpo

ウレン博士

精神科医。精神病院のジョンへ世界中の人々がサター・ケーンの著書を読んで気が狂っている原因を調査しており、彼から話を聞いて記録している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Cg_DnXFtlSk

【保険会社の関係者】

ロビンソン

保険会社の社長。ポールの保険申請の話に同席している。ジョンにポールの保険調査を依頼している。ジョンの仕事ぶりを見て自社へ引き抜きの話を持ち掛けたが失敗している。アーケイン社という出版社からサター・ケーンが失踪したため数百万ドルの保険請求が来て調査依頼をジョンへお願いしている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=HWV5EsOVlpo

ポール

火災保険加入者。自分のノーザン・ボール・バードの倉庫に火を放って偽りの保険申請をしている。ジョンの調査で偽装工作がバレている。ローザと浮気をしている。ローザが毛皮のコートを着ている写真を妻にジョンが見せて自白させて保険申請が失敗に終わっている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=HWV5EsOVlpo

【ホブの町の人々】

サター・ケーンの書いた小説”ホブの町の恐怖”に出てくる町。

ピックマン夫人

”ピックマン・ホテル”の女主人。夫を全裸にして手錠を夫の手と自らの左足首にかけて引きずり回している異常者。触手系の化け物に変身して夫を殺している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=HWV5EsOVlpo

サイモン

ショットガンを持って教会へ集まったホブの町の住人。酒場の店主。息子のジョニーがサターに捕まったとして教会へ集団で訪れたが、番犬が何匹も現れたため撤退している。酒場でジョンへサターが教会を荒らしたため悪魔が現れた経緯とすぐに”ホブの町”から逃げろと忠告している。自身の妻と5歳の娘から攻撃されており、負傷した姿でショットガン自殺をジョンの目の前で「本に書かれていたからだ。」言いながら行っている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=xpsJfPnNU1w




豆知識
In the Mouth of Madnessの意味

狂気の口の中。当初、サター・ケーンの未刊の作品名とされてる。

サター・ケーン

スティーヴン・キングよりも売れているホラー作家とされている。18ヵ国での出版権や映画化権を売りに出している。彼の著書を読むと精神分裂や健忘症や精神分裂症を起こすとされる。作中では”ホブの町の恐怖”も出版しているが、それを呼んだ読者はボストンやフィラデルフィアで暴動を起こして400人近くが逮捕されている。

マウスオブマッドネス

7月より出版され7週間の間書店に並んでいるサター・ケーンの遺作。今後、映画化も予定している。発売以来ベストセラー1位を続けている。出版界のベストセラー記録を更新予定。アメリカ東部の街では読者の聖職者による暴力まで発生している。市長は、緊急で警察と救急隊を集め集団分裂症への対策を検討している。また、世界的に騒ぎが広まっており大変な勢いで理由のない暴力が疫病のように人々を蝕んでおり社会秩序が破壊されている。

斧の男

元はアーケイン出版の代理人でサター・ケーンの原稿を受け取っていたとされる。サター・ケーンの小説を読んでおかしくなった男。瞳が分裂しており、カフェにいたロビンソンとジョンの側にあった窓ガラスを斧で割っている。すぐ駆け付けた警官により射殺している。後にジョンの夢の中で目から血の涙を流しながら斧を持った集団に切り刻まれていた。

ジョンの車

ナンバー”SZV 378”である。

サイモンの車

ナンバー”4592FA”である。

ホブの町

古きアメリカの町並みである。アンティークの小物を売っている店が並んでいる。サター・ケーンの小説に登場する町とされる。尚、新作の原稿”マウスオブマッドネス”によるとこの町からこの世の終焉が始まるとされており、悪魔がこの町に戻り、徐々に町を支配していくとされている。最初は子供から人間を恐ろしい怪物に変えてしまうとされていた。

ピックマン・ホテル

ホブの町の中にあるホテルで老夫婦が営んでいるとされる。1階のロビーには動くカップルの絵画が飾られており、床が一部抜けている。小説内では夫人が旦那を切り刻んでサラダにしたとされる。また、ホテルの客室の東の窓からは75メートルの高さの尖塔がそびえたつビザンチン風建築の教会が見えるとされる。西側の窓からは農場の小屋が見える。ジョンらは9号室に泊まっている。

ボブの町の教会

そこはかつて人類より古い巨大な悪魔の巣窟で、人間の想像を絶する苦痛に満ちていた。1788年にこの場所へ教会が建てられたが、やがて黒い教会がその聖所をのみ込んだとされる。今やかつての教会の面影はなく、正面の扉に主キリストのモザイクが残るのみである。聖所は今でもこの悪の殿堂の中にまだあると言う者もいる。最初にここにいた者は血を好む怪物で存在その者が時の流れを汚染し邪悪な残虐性は歴史を醜いものにした。

【教会内の石碑】

この邪悪なる場所に入る者は呪われる

【マウスオブマッドネスの一節】

トレントは破れ目に立ち

その奥の深い淵をのぞきこんだ

そこは暗い闇の地獄だった

彼は声も立てず

目を見開いていた

だが、おぞましい生き物が

うなり声をあげ

のたうちながら上にあがってきた

汚物に満ちた真っ黒な穴から

底には何世紀もの不浄の時代の白骨が光っていた

怪物が来るのを見て彼は後ずさりした

怪物は薄ぼんやりと輝き

この世に駆け登って来た

ジョンが帰りに立ち寄ったモーテル

部屋は6号室であった。

恐怖度

☆☆★★★

<感想>

ホブの町へ行く道中で自転車に乗っている老人少年が不気味。世界観が独特。

 

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