サスペリア

サスペリア

 

所々に鮮やかな赤が映える作品である。

ダリオ・アルジェント3部作品の1つ。

2018年にリメイクされています。

サスペリア(suspiria)の意味とは?

意味:嘆き。

サスペリアの意味からか作中では悲鳴を上げているシーンが多い。

作品紹介
サスペリア
  • 1977年イタリア映画
  • 監督:ダリオ・アルジェント
  • 製作:クラウディオ・アルジェント
  • 製作総指揮:サルヴァトーレ・アルジェント
  • 出演:ジェシカ・ハーパー、アリダ・ヴァリ、ジョーン・ベネット、ステファニア・カッシーニ、ルドルフ・シュンドラー、ミゲル・ボセ、フラヴィオ・ブッチ、エヴァ・アクセン、バーバラ・マグノルフィ、ウド・キア、ダリオ・アルジェント

 

<ストーリー>

バレリーナを目指すスージーはアメリカからドイツのバレエ学校に留学するが、到着早々、奇妙な出来事が次々と起こる。さらに、天井から大量のうじ虫が落ちてきたり、盲目のピアニストが盲導犬に噛み殺されたりと不可解な事件が続発。やがて、この学校に隠された恐ろしい秘密が明らかになり……。

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登場人物

【生徒】

 

スージー・バニヨン

ペチャパイ娘。喫煙家。NYより来たバレエダンサーでバレエ学習の総仕上げのために渡欧して”フライブルク バレエ学院”へ入学に来ている。祖母キャロル・バニヨンがブランク夫人と知り合いである。入学時に寮を希望していて、ブランク夫人より空き部屋を作ってもらったが寮生活が小学生みたいで嫌なため拒否している。ミス・タナーのレッスン中に体の不調を訴えたがレッスンを続行され、鼻血を出して倒れている。その後、療養室のベッドへ寝かされ無理やりタナーから水を飲まされている。サラからパットの死の直前のことや学校内で起こっている信じられない事を記したノートの事を話されたが、睡眠薬入りの食事で無理やり寝かしつけられていた。サラが生前に話をしていたフランクの話を思い出して電話をしており、待ち合わせ場所で”フライブルク バレエ学院”と魔女について教えてもらっている。部屋に現れたコウモリにバスタオルを被せ椅子で何度も叩き殺している。終盤に足音の先を調べ隠し部屋へとたどり着き、エレナ・マルコスを発見し殺して学院を火事にして逃げ出している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=gk2vfOIc9Js&t=897s

サラ

学校寮に住み込んでいる。パットの友人。喫煙者。父親はイタリア大使でジュネーブに住んでいるとされる。母親は死んでいる。3年前母親の死後、精神的に弱ってフランクの診療所へ受診している歴があり、以降症状改善後は彼と親しくしていた。後にスージーに対してはフランクの事を親友と話している。スージーとは初対面の更衣室で親切に接しており、後に行動を共にしている。オルガのヘビの話に付き合っている。去年、少しの間寮の客間に住んでいた時に校長の不気味ないびきを聞いている。パットの事件直前まで彼女と学校内で話をしていた人物であり、彼女がヒステリー状態で学校を去ったと語っている。スージーが大雨の中ドアベルを鳴らした時に出て引き返させた張本人。パットより学校内の信じられない事をまとめられたノートをもらっていたが盗まれ無くしている。スージーに助けを求めたが、睡眠薬で眠らされており失敗している。スージーの部屋へ人の入ろうとする気配がしたため屋根裏に逃げたが不審者によりカミソリで襲われている。最終、屋根裏の小窓から外へ逃げたが針金が床に多量に敷かれた場所へ落ちてしまい、身動きが取れず叫びまくっていた所を不審者によって首をカミソリで切られ殺されている。死後は、隠し部屋でスージーに標本人間として発見されている。エレナ・マルコスにより操られてスージーを襲おうとしていた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=1dThFFzb_VM&t=138s

オルガ

デカい女。スージーの家主となっている。来年卒業予定で、卒業したらスイスの国立バレエに入ろうと思っている。スージーに対して週/50ドルの家賃を前払いで請求している。何かの本で読んだのか名前のイニシャルがSの人はヘビ(SNAKE)の化身だとくだらない話をして隣にいたサラを怒らせている。スージーがレッスン中に倒れた後に彼女を自宅へ置きたくなかったのか、彼女の荷物を寮へ届けたとされている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=1dThFFzb_VM&t=138s

マーク

学校寮に住み込みで生活している。住み込みとなるとミス・タナーにこき使われるとオルガより情報発信されている。スージーに気があるのか学校で預かっていた荷物をオルガの家まで持ってきている。サラが殺された翌朝にミス・タナーとスージーへ「今日の朝早くに出て行く足音と迎えの車が来た音が聞こえた。」と話している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=1dThFFzb_VM&t=138s

パット・ヒングル

冒頭で学校から逃げ出している生徒。不品行で退学している。在学中はマークに夢中であった。サラとは友人関係。学校内で信じられない事が色々あり、何か月もノートに書き溜めてサラへ渡し学校を後にしている。学校の扉を開け、「秘密が…、扉の裏に、アイリスが3本、青を回して」と話していた。雨の中ずぶ濡れとなったためソニアの自宅を訪れバスルームを貸りたいと話している。作中では窓より現れた不審者により窓ガラスに顔面を擦り付けられ変顔を披露している。最終、不審者に胸をナイフで7回刺され後、電話線で首を吊られ死んでいる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=gk2vfOIc9Js&t=611s

ソニア

パットの友人。パットが退学後雨の中自宅のマンションへ訪れたためバスルームを貸してあげている。パットが不審者に襲われてるのを発見し、辺りのマンション住人へ助けを求めたが無視されている。その後、パットが不審者に殺されマンションの吹き抜けのステンドグラスから落とされた時にガラスの破片が頭に刺さり自身も死んでいる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=E7uFJB_JAB0

【学校関係者】

教師らは街に住んでおり21時30分頃にいつも帰宅しているとされているが実際は学校内の隠し部屋で集会をしている。校長は外国に旅行へ行っており不在。ミリアムというアメリカ出身の生徒がいる。作中では天井裏の腐った食材が原因で、学校寮の天井より蛆虫が沸き出す騒動が起こっている。騒動後はすぐに消毒の手配ができないため稽古場を臨時の宿舎としている。臨時宿舎では悲鳴声が響いていた。最終、集会に参加していた者たちは学院とともに火事で焼かれている。

※教師らが自宅へ帰っていないのは足音が原因で判明している。

ミス・タナー

鬼のような形相ですぐキレるベテランババア教師。副校長のブランク夫人へも厳しいらしい。パブロを目の前に失礼な自己紹介をしている。スージーが体調不良の申し出をしたにも関わらず、レッスンさせて倒れさせている。その後、療養室へ移しヴェルデガスト教授に診てもらった。ダニエルの盲導犬がアルベルトを噛んだため、ダニエルに犬を殺すと脅し、口論の末に彼を学校から追い出している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=gk2vfOIc9Js&t=611s

ブランク夫人

副校長。過去有名なバレリーナだった。甥のアルベルトがいる。冒頭ではパットが死んだため、警察の取り調べを受けていた。校長は外国に旅行へ行っており不在のため代理で対応していると話している。実際にはエレナの弟子の魔女であり、隠し部屋でスージーを呪い殺そうとしている。学校寮をスージーのために調整したが一旦入居を断られるもレッスン中に倒れた一件後、オルガの家より荷物を回収後強引にスージーを寮に住まわせている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=gk2vfOIc9Js&t=897s

ダニエル

視覚障害者の教師。盲導犬を飼っている。ピアノ弾き。授業中、盲導犬は学校の入口扉付近にいつも待機させている。盲導犬がアルベルトの腕を噛んだためミス・タナーと口論となり学校を追い出されている。学校を去った後は酒場で酒を飲んでいたが、店を出た後の夜道で自身の盲導犬により噛み殺されている。盲導犬も腹が減っていたのかも知れないがミス・タナーの判断が正解であったと証明された。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=gk2vfOIc9Js&t=897s

パブロ

雑用係。ルーマニア語しかわからずキモい愛想笑いをする。キレイな入れ歯が自慢らしい。去年、歯肉炎の悪化により上下の歯を全部抜いて総入れ歯になっている。睡眠薬が入った食事の配膳をスージーの部屋にしていた。スージーの部屋にあった時計付きライターが気に入ったのか盗んでいる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=1dThFFzb_VM&t=138s

アルベルト

ブランクの甥。無表情のクソガキ。ダニエルの盲導犬へちょっかいをかけて腕を噛まれている。目つきの悪い不愛想な家政婦のババアと行動を共にしていることが多い。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=gk2vfOIc9Js&t=611s

【魔女】

後の作品より判明するが、”三母神”という書籍から”ため息の母”またの名をマーテル・サスピリオルムと呼ばれている。

 

エレナ・マルコス

推定年齢140歳の魔女。普段透明で見えない。普段生徒らに姿を見せない校長の正体。死んだサラを操りスージーを殺そうとしていた。最終、スージーに雷で光ったところ、居場所を見破られクジャクのオブジェで首を突き刺され殺されている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=gk2vfOIc9Js&t=291s

【その他】

ミリウス教授

”精神異常と魔法”の著者。長年魔女を研究しており魔女に詳しい。フランク・マンデルよりスージーを紹介され、魔女とエレナ・マルコスに関して語っている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=gk2vfOIc9Js&t=611s

フランク・マンデル

精神科医。物質主義者。サラの親友であり元担当医。3年前に母親の死後で精神的に弱っているサラを診ていた。パットの話を聞いている1人。サラが行方不明となったため心配して電話をかけてきたスージーに対しコンベンションセンター(街の会議場)で話そうと待ち合わせの話を持ち掛けた。スージーと合流してからは、彼女へサラの話とフライブルク バレエ学院の創立者エレナ・マルコスについて話している。ミリウス教授が魔女に詳しいため話を引き継いでいる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=gk2vfOIc9Js&t=611s

ヴェルデガスト教授

医者。倒れたスージーを診て問題ないと診断している。スージーへ注射をし、ここ1週間は果物を避けて、食事ごとに赤ワインを1杯飲み流動食にするよう指示している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=gk2vfOIc9Js&t=611s

 






豆知識
フライブルク バレエ学院

1895年に創立されたドイツにあるバレエの名門学校。創立者はエレナ・マルコスという移民で魔女とされていた。エッシャー通りに位置している。バレエの基礎を教えるのではなく応用を教える学校である。修業は3年間で学年末に進級試験があるとされる。室内プールがあるとされる。”赤い部屋”、”黄色い部屋”、”青い部屋”がある。ローカルルールで学校寮が用意できない場合は先輩の部屋を週50ドルで貸してもらえて、その分の学費を減額してもらえる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=1dThFFzb_VM&t=138s

学校寮について

食事の15分前にベルが鳴る。

SAS651便

出発が遅れると作中でアナウンスされていた。

ミス・タナーの授業

19世紀も終わりが近づくと古典的バレエの様式が急速に変化したとされている。

アリアドネの糸

意味:非常に難しい状況から抜け出す際に、その道しるべとなるもののたとえ。

コンベンションセンター(街の会議場)

第6回 精神医学学会が開催されていた。

エレナ・マルコス

フライブルク バレエ学院の創立者。悪を行う事に長けた魔女とされている人物である。彼女を信奉する者からは”黒い女王”と呼ばれている。また、彼女は19世紀の初めヨーロッパの多くの国から追放され、人を惑わす妖術を使うと迫害されたようである。最終、ドイツの地に落ち着きうまく資金を集めて学院を創立したとされている。当初(1895年)は舞踏とオカルト学の学校であったが、長続きせず10年後の1905年に様々な迫害を受け、彼女は火事で死んだとされている。後の学院は弟子が引き継ぎオカルトは排除されバレエの名門校となった。彼女に関しては多くの著書が残されているとされる。

魔女とは

悪意に満ち、破壊的な事を行う。オカルトの知識を魔力として使い、物事や人の進む道を悪い方向へと変える。目標は他人を傷つけて莫大な蓄財する事。邪魔者と見ると必ず苦痛と病と死を与えるとされる。魔女は”集会”をする。”集会”をする目的としては1人の魔女の力が100倍になると女王になるからだとされている。だが、女王が死ねば無害化するとされる。

 

【ラテン語での魔法の解釈】

クオダム・ウビクエ

クオダム・センベル

クオダム・アド・オムニブス

クレディトゥム・エスト

訳)

魔法はどこにもあって、いつの時代にも世界中にも広がっている

【呪文】

エレナ 私に力をお与え下さい

病で苦しませ

災いを追い払うために

死を!死を!

 

【サスペリアのテーマ曲”ゴブリン”】

恐怖度

☆☆☆☆★

<感想>

スージーが空港から降りてきてすぐ流れるゴブリンのテーマ曲が最高です。パブロの雑な扱われ方も良いwダリオ・アルジェント監督が放つ不気味な世界観が気持ち悪くて好きな作品。

 

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