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スプートニク

スプートニク

 

ロシア版エイリアン

作品紹介
スプートニク
  • 2020年ロシア映画
  • 監督:エゴール・アブラメンコ
  • 製作:ミハイル・ヴェリュベル、アレクサンデル・アンドリュシュチェンコ、フョードル・ボンダルチュク、イリヤ・スチュワート、ムラッド・オスマン、パヴェル・ブルヤ、ヴェラシェラヴ・ムルゴフ、アリナ・タジロヴァ、ミカエル・カタエフ、イリヤ・ジンキャラデズ、ビャチェスラフ・ムルゴフ
  • 出演:オクサナ・アキンシナ、ヴィタリヤ・コルニエンコ、ピョートル・フョードロフ、フョードル・ボンダルチュク、アントン・ワシーリエフ、アレクセイ・デミドフ

<ストーリー>

冷戦時代のソ連を舞台に、宇宙飛行士の体内に潜んだ未知の生物が巻き起こす恐怖を描いたSFホラー。1980年代、全体主義で固められたソビエト。1983年宇宙船スプートニク号オービタ4で謎の事故が発生し、ほぼ全ての乗組員が死亡した。唯一生還したコンスタンチンは、カザフスタンのソビエト秘密軍事施設に監禁される。政府や学会から疎まれる女性医師タチアナは、軍の命令によりこの施設へ送り込まれる。そこで彼女が目にしたのは、コンスタンチンの体内に生息する“何か”だった。

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登場人物
タチアナ・ユリエヴナ

精神医学の医師。治療のためなら手段を選ばないため、政府及び保健省やモスクワ・ソ連軍脳医学研究所学会から疎まれている。17歳の少年を1分以上水に沈めて治療したとされる。セミラドフ大佐のスカウトにより、全連邦科学研究所へ呼ばれ記憶障害となったコンスタンティンの研究に携わることとなる。コンスタンティンを診察してPTSDを発症しており、彼の手の感覚が鈍いことから感覚器か末梢神経に損傷があると診断している。背中に縦1線の切り傷がある。研究施設内でエイリアンに接触しようとしたが、失敗して襲われており左足を負傷している。後半で全連邦科学研究所からコンスタンティンと脱出するためリーゲル研究局長に協力を依頼しており、自身でもアンジン病の症状が出る薬を配合して作っている。コンスタンティンに配合薬を投与させエイリアンとの分離を試みたが失敗しているが、追って来たセミラドフ大佐をコンスタンティンが操ったエイリアンに殺してもらったため生き延びている。コンスタンティンの息子のリューシャを引き取っている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=ZVmJQ0s-9yU

コンスタンティン・ヴェシュニャコフ

宇宙飛行士。オービタ4の船長。元々父はいないが、モスクワに母リディア・セルゲーヴナが住んでいる。地球へ帰還する際にエイリアンに寄生されているが、その際の記憶を喪失しており、寄生に気付いていない。6歳の息子アレクセイ(リューシャ)・ロマノフがいることを任務の直前に知ったため、帰還したらロストフ・ナ・ドヌーの養護施設へ引き取るため会いに行くつもりだった。元々地球に着陸後はリハビリ施設に搬送されていたが、最初の夜にエイリアンが医療スタッフを襲ったため、次に全連邦科学研究所に送られ、研究に協力しているがリーゲル研究局長が嫌い。以降、やや喉に違和感を感じている。後半で全連邦科学研究所から脱出のためにタチアナから配合されたアジソン病に似た症状になる薬を自らに打ち、エイリアンを体外に強制的に排出して分離を試みたが、失敗している。追って来たセミラドフ大佐らをエイリアンを操って殺している。最終、銃で自殺している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=ZVmJQ0s-9yU

セミラドフ大佐

カザフ・ソビエトにある全連邦科学研究所の管理者。コンスタンティンに寄生したエイリアンの存在を本部には隠避して生物兵器としてコントロールしようとしている。厄介者扱いのタチアナを有用と判断してスカウトした。神経精神医学に関心を持っている。後半でリーゲル研究局長が裏切ったため射殺している。終盤でタチアナとコンスタンティンを追い詰めたが、コンスタンティンにエイリアンを操られて殺されることとなった。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=ZVmJQ0s-9yU

ヤン・レオニードヴィチ・リーゲル研究局長

カザフ・ソビエトにある全連邦科学研究所の研究局長。ノーベル賞受賞目的で関わっているがコンスタンティンに対して成果を出せずにおり、後からやってきたタチアナに冷たい態度を取る。当初、コンスタンティンにメトロノームの逆行催眠の実験を行っていた。終盤でセミラドフ大佐を裏切り、モスクワ本部へエイリアンを隠して囚人を7人餌にして飼っていると密告したのがバレて射殺されている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=ZVmJQ0s-9yU

アヴェルチェンコ

宇宙飛行士。コンスタンティンと共にオービタ4に乗っていたが、カザフ・ソビエトの地上では無残な姿で発見される。エイリアンが寄生しなかった理由をタチアナの調査によって初期の腎臓がんでアジソン病を患っていたことが判明する。病気により体内のコルチゾールの分泌が少なかったとされる。オービタ4に乗っていた時に”100万本の真っ赤なバラ”の歌を歌っていた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=ZVmJQ0s-9yU

エイリアン

コンスタンティンに寄生した地球外生命体。当初聴覚はないが途中で出現している。光が苦手なため昼間は宿主の食道と胃に30㎝に縮んで収まっており、夜中になると体外に出て生物を捕食する。分離を試そうとするだけで宿主の生命が危険に晒されるが、同時に宿主の生命力を高めてもいる。宿主の体から出る時は筋肉を縮ませる毒で宿主を気絶させて出てくる。筒型の形状で、体外で酸素を取り入れると1.5メートルに広がる。体外に出ている時間は1時間40分~50分である。午前2時40分から3時10分の間に現れる。寄生している間は宿主と意識を共有している。コルチゾールという、恐怖を感じると分泌される物質が主食。全連邦科学研究所では囚人(人間)を餌として与えられていた。後半でタチアナが配合した薬で宿主のコンスタンティンと強制分離をさせられておりセミラドフ大佐から銃撃されて弱っていたが、コンスタンティンに操られ再寄生したものの銃自殺され死んでいる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=ZVmJQ0s-9yU




 

豆知識
スプートニク

1950年代後半に旧ソ連によって地球を回る軌道上に打ち上げられた、人類初の無人人工衛星の計画である。スプートニク (Спутник, Sputnik) という言葉の原義は、ロシア語で「付随するもの」という意味。それが転じて、「衛星」もしくは「人工衛星」を意味するようになった。 スプートニクはどれもR-7型ロケットによって軌道上に打ち上げられた。これは、元々は弾道ミサイル打ち上げ用に設計・開発されたものである。これらの打ち上げ成功はソ連国民を勇気付ける一方、冷戦の相手であるアメリカ国民にショックを与え、宇宙開発競争の火蓋を切ることとなった。 なお、スプートニク3号まではソ連により正式に「スプートニク」と命名されたが、4号以降は正式名称ではなく、中には正式名称を知らなかった西側諸国により仮にスプートニクの連番で命名されたものもある。

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モジュール

機能単位、交換可能な構成部分。

ロバート・デュヴァル

陸軍元帥。コンスタンティンが逆行催眠の実験で自己紹介に使用した名前。

ロバート・デュヴァルの母の住所

モスクワ360-73-44が住所である。

全連邦科学研究所

強制労働を科された囚人たちが働いている。1日3食の食事が出される。全施設の90%は開放している。事前に保全許可を取れば制限区域にも入れる。タチアナは108号室に案内されている。外線使用はセミラドフ大佐のみとされている。本部であるモスクワへ逐一宇宙飛行士の状況報告を行っている。

ニュースの内容

キューバ政府はソビエト共産党ユーリ・アンドロポフ書記長とソビエト国民に感謝をしている。宇宙飛行士の2名(アヴェルチェンコとヴェシュニャコフ)が無事宇宙から帰還したと嘘の報道を流している。また、スケートの連邦競技会がアルマ・アタで閉幕しました。

囚人について

セルゲイ・コヴァリョフ。1952年生まれ。刑法103条、107条、77条第1項により有罪。近所に住む12歳の少女をレイプし殺害した。

メチラポン

副腎機能障害の診断や、時としてクッシング症候群の治療に使用される薬物の一つである。11-β-ヒドロキシラーゼを阻害することによりコルチゾールの合成を抑制する。

トリロスタン

ヒトのクッシング症候群、コン症候群、閉経後乳癌などの治療に使用されてきた医薬品である。作用としてコルチゾール分泌過剰状態の改善。

 

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恐怖度

☆☆☆☆★

<感想>

エイリアンの個体が消化器内に寄生して定期的に宿主から嘔吐させて体外に出てくる場面やエイリアン自体がキモい。クリーチャーデザインや雰囲気がリドリー・スコット監督作品を意識しているのがわかる。