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サスペリアPART2

サスペリアPART2

 

タイトルは日本独自のもので『サスペリア』の続編ではない。おかしなことになっているのは同じアルジェント監督作で、日本公開年が1978年(映画自体の公開は1975年である)基準になっているため(「サスペリア」が1977年)。所々に使用されている紅色が印象的作品である。ネタバレとなるが、最終シーンにタイトルの原題「Profondo Rosso」は、「赤い深淵」といった意味なので、原題通りのラストシーンとも言える。

作品紹介
サスペリアPART2
  • 1975年イタリア映画
  • 監督:ダリオ・アルジェント
  • 製作:クラウディオ・アルジェント
  • 出演:デヴィッド・ヘミングス、ダリア・ニコロディ、ガブリエレ・ラヴィア、マーシャ・メリル、クララ・カラマイ、ニコレッタ・エルミ、エロス・バーニ、グラウコ・マウリ、フランコ・ヴァッカロ、ピエロ・マッジンギ、ジェラルディン・フーパー、ジュリアーナ・カランドラ、リアナ・デル・バルツォ、フリオ・メニコーニ

 

<ストーリー>

女予言者が殺されたのを手始めに連続殺人が発生。事件に巻き込まれたピアニストは謎の犯人像に迫るが……。

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登場人物
マーカス・デリー(マーク)

成功しているジャズピアニスト。喫煙家。閉所恐怖症。飛行機が苦手。イタリアの町の学校でピアノを教えている。ロンドン出身で以前はアメリカで仕事をしていた。夜に広場でカルロと別れた後に、自宅マンションの下層階に住んでいたヘルガの殺害現場に出くわしている。警察よりヘルガの聞き取りのため警察署へ連行され尋問を受けている。ヘルガの事件現場に飾ってあった絵が無くなっている事に疑問を感じていた(鏡に反射した犯人の顔)。途中、別行動もしているがジャンナと協力して犯人捜しをし始めている。アマンダの死やシュワルツの屋敷から事件の手掛かりを探し出すが建物内を壊しまくっていた。ジョルダーニ教授が殺されたとの報告が入り、犯人から狙われていると知ってジャンナへ一緒にレンタカーを借りてスペインへドライブして逃げようと提案していた。終盤で、ジャンナとオルガの絵を手掛かりにレオナルド・ダヴィンチ州立中学校へ行き、カルロが事件に関与している事がわかったが、真真犯人がマーサと知って最終ヘルガの部屋で揉み合った後に負傷するもマーサをエレベーター起動により殺している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=FCpIzGvy6XI

ジャンナ・ブレッチィ

新聞記者。年代物の古い車(壊れていて屋根から出入りする)に乗っている。彼氏募集中。喫煙家。マーカスからは象に例えられている。マーカスが自分といると手が震えるとからかっている。マーカスから女性軽視発言をされたため、腕相撲を申し込み勝っている。ヘルガの遺体発見現場に立ち入り禁止にも関わらず乗り込んできている。事件の目撃者としてマーカスの写真を撮って新聞に掲載している。以降、出世するためにマーカスと犯人捜しの取材をしている。マーカスから殺人犯にされて警察に捕まりそうになったらレバノンへ逃げようと話していた。途中、マーカスをシュワルツの屋敷の火事現場の近くで発見している。最終、マーカスと訪れたレオナルド・ダヴィンチ州立中学校内で腹部をカルロにナイフで刺されているが手術が成功し生き残っている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=3hboUgDViCE

カルロ

マーカスの友人。貧乏なゲイのピアニスト。よく酔って噴水広場の横で寝転がっている。ピアニストの仕事が上手くいっておらず落ち込んで酒ばかり飲んでおり、マーカスや仲のいいゲイに心配されていた。自身曰く、酔っている時が幸せだと。実際にはゲイだが酔ってピアノを弾くと女の体のように思えて欲情すると語っている。ヘルガの事件当日に逃げていく茶色いレインコートの犯人を目撃しているが酔っていたため曖昧だと主張していた。酒を飲んではゲイ仲間のマッシモの家へ行っている。マーカスが殺人犯の聞き取りをしている事に対して深追いするなと忠告していた。その後、レオナルド・ダヴィンチ州立中学校内でジャンナをナイフで刺している。ジャンナの通報により、カルカブリーニ警部率いる警官隊が訪れたため、マーカスを殺し損ねて逃走したが、その途中でトラックのフックに足が引っ掛かり暫く引きずられた後に車に頭を轢かれ死んでいる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=7Pp6_3Q72BI

マーサ

カルロの母親。この物語の連続殺人犯の正体。元女優。夫に女優の道を諦めさせられたと語っている。亡き夫はクリスマスの日に病院通院をすすめていたが拒否している。夫をそのあと包丁で刺し殺して、屋敷の壁を隠し遺体をミイラ化させていた。認知症なのかコーヒーとコーラを間違えたり、マーカスの職業をエンジニアと何度も話している。最終、マーカスが再び訪れたヘルガの部屋で正体を明かし、格闘の末にネックスがエレベーターの部品の間に挟まり、マーカスが起動させたため首が引き千切られて死んでいる。出刃包丁でマーカスの右肩を切りつけていた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=VBDd73qPOzc

【超心理学会関係者】

序盤で超心理学会を開催しており、ヘルガが亡くなってからは葬儀にジョルダーニとマリオが参列している。尚、ヘルガの死後に事情聴取を講演会場でマーカスとジャンナから受けており、当時の講演会で6~7番目の座席の中央から客(犯人)が席を立ったと話している。以降でマーカスが音楽レコードで子どもの歌が犯人の訪れた時に流れていたため犯行のヒントではないかと相談されていた。

ヘルガ・ウルマン

テレパシー能力者。イタリア在住(マーカスのマンションの2Fに住んでいる)。口に含んだ水を飲み込まずに口から垂れ流しながら話す下品な女。自宅の廊下にグロい絵を飾っている。超心理学会の講演会に参加している。講演会の最中に人殺しの思念から自身へ向けられた殺気に怯えていた。冒頭でクリスマスに起こった殺人犯を客の中から発見しており、その内容を文章としてジョルダーニ教授へ研究材料として渡す予定であった。自宅に訪れた殺人犯に出刃包丁の様な斧で左胸と右背中を計12か所切り付けられている。死体はマーカスに発見され警察に通報されている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=FCpIzGvy6XI

ジョルダーニ教授

精神病理学の教授で超心理学の権威。超心理学会で講演をしている。ヘルガの支持者。マーカスが講演会でヘルガがテレパシーで子供の歌と言っていたため自身に起きたことを報告した際に、「犯人には心に問題があり、発作的な衝動に襲われ無意識で殺人を犯している。だが、日常では極めて普通の人間だろう。犯人が罪を犯すのは何かのきっかけで自制が利かない時だけ。決まった日、決まった時間に服装も変えて殺人鬼になる。過去のトラウマが蘇り記憶とともに犯行に及ぶ。」と語っている。アマンダのダイイングメッセージを発見した後にマーカスへ電話をしたが繋がらずであった。家に殺人犯が侵入して机の角に何度も顔面を打ちつけられた後、落ちていたナイフを脊椎に突き刺されて死んでいる。尚、殺人犯に襲われる直前に変な人形にナイフで切りかかっている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=FCpIzGvy6XI

ピエトロ・ヴァルゴイ

ボローニャから着ている。ローマで行われた超心理学会に出席していた男。右手をポケットに入れており、鍵を持っていたことをヘルガに当てられている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=kS089w9EgQw

マリオ・バルディ

超常現象の研究者で透視能力者でもある。ヘルガの親友。マーカスの情報提供(子供の歌と屋敷)に対して”現代の幽霊伝説”という本の内容が事件に類似しているとヒントを話している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=7Pp6_3Q72BI

【その他】

 

カルカブリーニ警部

ヘルガの遺体現場で取り調べをしている警部で、サンドイッチを食いながら話している。いとこにヴァイオリン弾きがいる。茶色いレインコートの男の目撃情報をマーカスより得ている。ミンゴッツィを呼び本部へ連絡している。マーカスの証言を公式の調書とするため警察へ連行させている。警察署内の自販機からコーラが出ないためキレていた。ジャンナに通報されレオナルド・ダヴィンチ州立中学校へ向かい、資料室でカルロに襲われそうになったマーカスのピンチを救っている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=FCpIzGvy6XI

マッシモ・リッチ

女装をしているが髭を剃らないゲイ。カルロを愛している。カルロがよく自宅へヤりに行く仲。最近、カルロがヤる前にすぐ寝たり、寝言で叫んでいるのを心配している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=3hboUgDViCE

アマンダ・リジェッティ

”現代の幽霊伝説”を書いた著者。同居人代わりに話をする変わったツグミを飼っている。自宅に殺人犯が押し入って来て、自宅に首を吊った変な人形を発見している。電気を消され、縫い針で応戦しようとしたが飼っていたツグミを殺しただけであった。殺人犯に後頭部を懐中電灯で殴られ、バスルームへ逃げたが、バスタイルに顔面を打ちつけられて気絶したところを熱湯風呂へ顔面を浸けられ溺死している。死体をマーカスが第一発見している。風呂のタイルにダイイングメッセージで”estat(不動産)”と書き残しており、後に訪問したジョルダーニ教授により発見されている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=FCpIzGvy6XI

エルヴィラ

家政婦のババア。アマンダの家へ毎朝お手伝いに来ている。朝8時にアマンダの死体を発見している。ジョルダーニ教授により聞き取りをされている。かかってきた電話に対応していた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=kS089w9EgQw

ロディ

不動産屋。スーザ通り近くに1967年に来て1968年に格安でシュワルツの屋敷を購入している。娘のオルガにシュワルツの屋敷を案内させている。オルガがトカゲに縫い針を突き刺して遊んでいたため平手打ちをしていた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=3hboUgDViCE&t=399s

オルガ

ロディの娘。レオナルド・ダヴィンチ州立中学校に通っている。父親に平手打ちをされて喜んでいる。トカゲに縫い針を突き刺して遊ぶ悪趣味なガキ。マーカスをシュワルツの屋敷へ案内している。マーカスに鍵を渡して帰っているが、屋敷に幽霊が出ると忠告していた。自宅の部屋にシュワルツの屋敷の壁の絵と同じ絵を学校の資料室で見て、同じように描いて飾っていた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=3hboUgDViCE

オルガ役のニコレッタ・エルミですが後にデモンズのイングリッド役で出演してますね。




豆知識

【ゴブリンの曲とゴブリンについて】

ゴブリンは、初めのうちはチェリー・ファイヴと名乗っていたが、『サスペリアPART2』の映画音楽を作曲するために呼ばれ、バンド名をゴブリンに変え、ジョルジオ・ガスリーニによって書かれた有名なメイン・テーマを含むオリジナルの譜面の多くを書き直した。

【profondo rosso】

【School at Night】

【超心理学会】

ローマで講演会が開催されている。

最近の研究では全ての動物に特殊な能力があることが確認されています。蝶、白蟻、シマウマを始め多くの動物がテレパシーを使って情報交換を行っています。情報交換の例として、1匹の蝶をカゴに入れるとその蝶が遠くの蝶に情報を発信。数時間たつと蝶の群れが集まりカゴを取り囲むのです。テレパシーは人類ももっていますが言葉と引き換えに失うのです。しかし、大人になっても能力を失わない人がいます。その理由は現在でも解明されていません。霊能力や占いとは違って動物の固有な能力なのです。人が心の中で考えていることが読み取れます。その人の過去や現在が分かるのです。隠そうとしても、隠そうとする力を感じる。

ヴァルゴイの持っていた鍵

4本の鍵で内1本は長い。

インノ

タヒチかマダガスカルの言葉だとされる。意味は”乾杯”か”チーズ”とされる。

ブーメラン売りが商売にならない理由

戻るから1個しか売れない。

【ヘルガの再現】

”全部隠すのよ ここで起こったことは”

”誰にも知られちゃいけない”

”忘れて”

”全部忘れなさい 永遠に”

マーカスがピアノを始めた理由

医者によるとマーカスは潜在的に父を憎んでいて、父を殴る代わりにピアノをたたくとされている。

現代の幽霊伝説

図書館に置かれている本である。著者はアマンダ・リゲッティである。

【子供が叫ぶ屋敷】

ローマに奇妙な屋敷がある

ある夜 屋敷から子供の歌が聞こえた

だが人は住んでいないのだ

警察が調査したが…

※屋敷の写真が掲載されていたが、マーカスが破いて持ち去っている

ツグミ

スズメ目ヒタキ科ツグミ属に分類される鳥類。

ジャンナの持っていた酒

①アニゼッタ

②サンブーカ

③ボルゲッティ

④ウィスキー

ドラセナ

カナリア諸島の植物。デリケートで寒さに弱い。

マーカスが探していた屋敷

元家主がシュワルツ。ドイツ人の作家であったが、事故で窓から落ちて死んでいる。今は売り家となっている。住所はスーザ通り27番地。

キャロル

マーカスの昔の恋人。アメリカ人であり、パリに住んでいる。

ジャンナの車

ナンバー”FI356723”である。

恐怖度

☆☆☆★★

<感想>

マーサの首が千切れるシーンと変な人形が現れるシーンが不気味で最高に気持ち悪い。

 

 

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