不愛想なマセガキ。アレックスの娘。絵を描くのが好き。好きな色は黒。情緒障害で薬を飲んでいる。過去に家出をしている。母ジョアンからの親権放棄から父アレックスと新しい母キムと一緒に同居するためロスから飛行機でロードアイランドの地へと訪れている。本当は父アレックスと母ジョアンとで一緒に生活したいと思っている。到着した報告を母ジョアンの留守電へメッセージを入れている。母ジョアンから父アレックスに会う理由は聞かされていなかったため、説明を聞いてショックを受けていた。屋敷の庭でドングリを拾ってベンチに”サリー”と並べていた。裏庭の奥で地下室の天窓を発見しているがハリスに邪魔されていた。屋敷の玄関口に置いてあった工具を拝借しており、ダーク・フェアリーの閉じ込められている地下の灰だめのボルトを外している。灰だめの蓋のすぐ内側にあった歯をポケットに入れて持ち出している。自分の部屋に現れたダーク・フェアリーに人形をベッドの下に隠されていた。また、ダーク・フェアリーによって枕元に1804年の硬貨を置かれている。父アレックスからカミソリを奪った事とキムのドレスを八つ裂きにした濡れ衣を着せられていた。地下室にいたがハリスに昼食の準備をアンダーヒルとするよう言われその場を跡にしている。地下室から負傷したハリスをアンダーヒルと一緒に目撃していた。ハリスの負傷現場を見て落ち込んでいるところをキムに連れられて庭の鯉を見せてもらっている。以降、不安で懐中電灯を常備している。生活するのに不安となり母ジョアンへ帰りたいと電話しているが軽くあしらわれている。アレックスとキムのベッドの足元で寝ていたがキムに自室のベッドへ運ばれていた。ベッドの中に潜り込んでいたダーク・フェアリーの正体を見て叫び声をあげていた。ハリスへ見舞いの絵を描いている。入浴中、ダーク・フェアリーに襲われているが駆け付けたアンダーヒルにより助かっている。家出をしているところをアレックスらに見つけられ保護されている。ダーク・フェアリーに危害が加えられると嫌なのでカミソリを所持していた。ダーク・フェアリーの事をキムに相談してポラロイドカメラを渡されている。ポラロイドカメラで花瓶に飾られている花に紛れていたダーク・フェアリーの写真を撮っている。ダーク・フェアリーらに書斎へ閉じ込められ襲われて騒いでいたが、証拠写真を撮って父アレックスらから助けに来てもらっている。書斎でダーク・フェアリーを本棚に挟んで殺している。キムから屋敷から出てダウンタウンのホテルへ避難する話をされてベッドで眠っていたが、キムが帰って来ないため玄関のキムが倒れている方へ向かっていたがダーク・フェアリーに襲われて地下室へと足に縄を巻きつけられ引きずられ連れて行かれている。駆け付けたキムにより縄を切って助けられた。目の前にいたダーク・フェアリーを懐中電灯で潰して殺している。アレックスが来て助かっている。キムの絵を屋敷に残してアレックスと去っている。

アレックスの後妻。インテリア・デザイナー。空港でサリーへ「大好き」と話す熊の人形を渡していた。アレックスの指示で空港でアレックスとサリーの2ショット写真をポラロイドカメラで撮っている。サリーからおばさん呼ばわりされている。部屋に祖母からもらった鳥のブローチを落としていたがジャコビーの夕食会でサリーに付けてあげていた。サリーに嫌われてショックでシャツ1枚に30分アイロンがけの時間を費やしていた。サリーに一緒にスコーンを焼かないかと声をかけたが断られたため、しょうがなくアンダーヒルと2人でスコーンを焼いている。ダーク・フェアリーにドレスを八つ裂きにされている。ブラックウッドが自然を愛していたことから、彼をマネて日本から取り寄せた錦鯉を庭の噴水に水辺に放し飼いしており、落ち込んでいたサリーに見せている。ベッドの足元で寝ていたサリーを部屋のベッドへと運んでいる。サリーの事が気になり、歴史協会の会議に欠席しないかとアレックスと話合いをしたが決裂している。ハリスの見舞いへと向かっており、彼からサリーを家から出して、公立図書館でロット1134を調べるよう助言を貰って図書館へ向かいダーク・フェアリーの絵と説明を受けている。屋敷の地下室でブラックウッドが過去に描いている、木に吊るされて魔物に襲われる少年の絵を見てサリーの話を信じている。サリーが所持していたカミソリを回収する代わりにポラロイドカメラを渡してダーク・フェアリーに対処するよう相談に乗って荷造りをしている。サリーがダーク・フェアリーの絵のスケッチを残しているのを発見していた。アレックスにダーク・フェアリーの事を話したが相手にされていない。サリーが書斎で異常な叫び声をあげていたため向かっている。アレックスと話をしてダウンタウンのホテルへ屋敷から逃げようと計画している。アレックスがガレージから帰って来ないため停電の中玄関へ向かうも階段にピアノ線の罠をダーク・フェアリーたちから設置されており、引っ掛かって転倒していた。転んだ先でダーク・フェアリーを目撃しているも右ひざを切っており、失神していた。意識を取り戻してサリーの叫び声のする地下室へと助けに向かっている。持っていたカミソリでサリーの縄を切って助けたが、自らを身代わりに灰だめの奥へとダーク・フェアリーに連れて行かれ死んでいる。以降、声のみであるがダーク・フェアリーを統率して指示を出している存在となっている。

売れない建築家。娘のサリーがいる。実家はボストン。前妻ジョアンとは離婚して娘の親権が自分に渡ったため、娘のサリーをロスから引き取っている。恋人のキムと協力して屋敷を借金をしてリフォームしている。サリーにハリスを紹介しており、届いた床材をガレージへ運ぶようハリスへ指示を出していた。サリーへメリーゴーランドのオルゴールを置いている部屋を提供している。サリーがジョアンから親権放棄の話を聞いていないと言ったため理由の説明と現状の屋敷をリフォームしたあとうまく売却できたらキムと3人で新居に住み替えようと話していた。サリーが裏庭で地下室を見つけてから、屋敷の内側の入り口をハンマーで玄関吹き抜けの間の壁を叩き壊して発見している。ミシェル経由でジャコビーへ建築物の絵と家具を売り込もうとしているが相手にされていない。洗面台にしまってあった自分のカミソリをダーク・フェアリーに奪われて無かったため、キムから借りている。サリーの持っていた硬貨を没収しており、カミソリを奪ったのとキムのドレスを八つ裂きにしたのをサリーのせいにして責めていた。キムとサリーの魔物の話をあまり信じていない。ジャコビー夫婦に屋敷の解説をして書斎へ案内している。サリーがポラロイド写真を撮りまくっていたので注意していた。キムからダーク・フェアリーの話をされたが当初は相手にしていない。サリーが夕食会のタイミングで書斎で騒いだため助けに入っている。キムの相談もあり、屋敷からダウンタウンのホテルへ避難しようと荷造りをしていたが、ダーク・フェアリーらに邪魔されてガレージ内で転ばされ失神している。意識を取り戻してキムを探して地下室へとダーク・フェアリーに邪魔されながらも向かったが、灰だめへキムが落ちたところを目撃するも助けられないでいた。以降、屋敷を競売に出している。

用務員のジジイ。ブラッドウッドの事とダーク・フェアリーの事を知っているが隠している。アレックスらの家をリフォームしており、彼からの指示で届いた床材をガレージへ運んでいる。裏庭の奥の地下室をサリーが発見したのを危ないという理由で邪魔している。地下室へサリーを発見し、すぐアンダーヒルの元へ行き昼食の手伝いをするよう指示している。ダーク・フェアリーにより落とした工具で体全体を刺されて重傷を負って病院へ入院している。事故として処理されている。サリーが見舞いに行ったかは不明であるが、サリーが描いたハリスの絵が病室に飾られていた。後日、キムが見舞いに行っている。見舞いに来たキムへサリーを家から出す事と自身の祖父が屋敷の地下室を封鎖していると話しており、「ブラックウッド公立図書館ロット1134」とヒントを話している。

家政婦のババア。食事としてパスタとアップルパイを提供していた。アレックスとキムが歴史協会へ出向いている間、サリーの面倒を見ていた。地下室から負傷したハリスをサリーと目撃している。ハリスが重症を負っていたため警察を呼んでいる。サリーが風呂場で叫んでいたため他の用務員と一緒に助けに入っていた。

建築雑誌の編集社長。妻エヴリンがいる。素晴らしい屋敷と評価していた。アレックスに屋敷の解説を依頼している。夕食の席に同席していた。

夫チャールズがいる。夕食の席に同席していた。

息子をダーク・フェアリーにさらわれた家主。自然を愛していて有名な動物画家でもある。地下室に書斎を作り、籠っていた。メイドの歯を狙うため、階段にピアノ線の罠を仕掛けている。メイドの歯と自分の歯を引き換えに息子を返してもらおうとダーク・フェアリーと取引きしたが失敗し、殺されている。

錯乱状態のサリーを見てアレックスが呼んだ精神科医。サリーに絵の話や妖精の話を聞いている。アレックスに後日、カウンセリング内容として今まで前例がない妖精の話であると報告し、今後の対応として薬を強くして、前任のロスの主治医からカルテを取り寄せて改めて診察をすると説明している。睡眠薬も出すと話をしていた。

歯の妖精。妖精という名ではあるが羽はない。光が苦手。群れで行動する。過去999年に教皇と協定を結んでおり、歯と銀貨を引き換えに枕に置くとされている。ブラッドウッドの子どもを誘拐して歯を渡すよう取引きしている。巣は地下室の灰だめの穴の奥である。人間の言葉を話せる。作中ではサリーを喰い殺そうと付け狙っていた。サリーの気を引くため熊の人形を操作している。サリーのお気に入りの人形をベッドの下に隠したり、アレックスのカミソリを奪ってキムのドレスを八つ裂きにしている。サリーの部屋のオルゴールを落として壊して、ベッドに潜り込んでいた。入浴中のサリーを襲っている。夕食会でサリーに撮られた自らの証拠写真を食卓の下から奪い取って切り裂いていた。書斎でサリーを複数で襲っているもアレックスが助けに来たため逃げ出している。1匹はサリーにより本棚に挟まれ死んでいる。逃げようとしたアレックスをガレージで転ばして気絶させていた。ブレーカーを落として屋敷を停電にしている。玄関階段にピアノ線の罠を設置してキムを転倒させている。キムに子供の歯を要求していた。キムを追って来たサリーを襲い、足に縄をかけて灰だめへと連れて行ったが、キムの邪魔が入りキムを灰だめへ代わりに連れて行った。最終、灰だめの入り口を外側から鉄格子で固定されており、キムの指示により操られている。

序盤に乗っていたT・F・グリーン空港行きの飛行機内でスケッチブックに渦巻を描いていた。キムの車内でも結露部の窓に渦巻を描いている。屋敷の地下の灰だめの絵もスケッチブックに描いていた。ハリスの絵やダーク・フェアリーの絵も描いている。キムと一緒にいる絵を終盤に描いて屋敷に置いて去っている。

ナンバー”209NDF”である。

屋敷の裏庭の別名で”落ちた水車小屋”という意味。昔水車の土台が陥没したのが由来とされている。

サリーを厄介者として見ている。娘のサリーへ親権放棄してアレックスの所へずっと行く事になっていた事を「遊びに行って来なさい。」とだけしか伝えなかった。キムの事を「若いだけだ」とサリーに話していた。人間でも犬にでもすぐ薬を飲ませる。小麦のグルテンは集中力を妨げるとサリーに教え込んでいる。時差が3時間あるため夜中にも関わらずアレックスへ電話かけてサリーを電話口に出すよう要求していた。サリーが帰りたいと電話をしたが、スチュアートという男を作っており、電話口で刺身を食事として出す支度をするやり取りをしていた。

ブラックウッドの特別コレクションのナンバー。公立図書館に保管されている。出版しないという条件で遺族が寄付した絵である。ブラックウッド自身は晩年自然の絵を描いていたが、アーサー・マッケンを良く引用して魔物の絵を描き残している。”シワ、爪、歯”や”命ひとつと交換”や”魔物たちが現れるたび人がひとり餌食になる　この魔物たちが餌にするのは子どもの骨や歯が彼らの主食である”と描かれ、闇の中から現れるダーク・フェアリーの絵がリアルに描かれている。

アメリカの画家。鳥類研究家でもある。

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イギリスの小説家。妖精や古代の魔物の存在を信じていたとされる。

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高級家具や高級楽器などに使用される木材として知られる。アレックスは当時（1865年のロンドンの老舗）の問屋のビルから仕入れている。