キャンディマン リメイク

キャンディマン リメイク

 

人種差別を取り扱った都市伝説ホラー作品。

原作のリメイク。原作で主役だったヘレン(アニメ)と当時キャンディマンであるダニエル・ロビテイルが登場します。

作品紹介
キャンディマン リメイク
  • 2021年アメリカ映画
  • 監督:ニア・ダコスタ
  • 製作:イアン・クーパー、ウィン・ローゼンフェルド、ジョーダン・ピール
  • 製作総指揮:デヴィッド・カーン、アーロン・L・ギルバート、ジェイソン・クロス
  • 出演:ヤーヤ・アブドゥル=マーティン2世、テヨナ・パリス、ネイサン・スチュワート=ジャレット、コールマン・ドミンゴ、カイル・カミンスキー、レベッカ・スペンス、マイケル・ハーグローヴ、ブライアン・キング、カール・クレモンズ・ホプキンズ、クリスティアーナ・クラーク、トーリー・ハンソン、ブリアンナ・リンド、パム・ジョーンズ、セドリック・メイズ、ナンシー・ペンダー、ヴァージニア・マドセン、ヴァネッサ・ウィリアムズ、トニー・トッド

<ストーリー>

舞台は、シカゴに存在した公営住宅「カブリーニ=グリーン」地区。その界隈では、鏡に向かって5回その名を唱えると、右手が鋭利なフックになった殺人鬼に体を切り裂かれるという怪談めいた都市伝説が語り継がれていた。老朽化した最後のタワーが取り壊されてから10年後。2019年、恋人とともに、新設された高級コンドミニアムに引っ越してきたヴィジュアルアーティストのアンソニーは、創作活動の一環としてキャンディマンの謎を探求していたところ、公営住宅の元住人だという老人から、その都市伝説の裏に隠された悲惨な物語を聞かされる。アンソニーは恐ろしい過去への扉を開いてしまったのだ。

 

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登場人物

【マッコイ家】

アンソニー・マッコイ

原作アン=マリー・マッコイの息子。母アンから故郷はサウスサイドのブロンズヒルと思い込まされていたがカブリーニ・グリーンの出身であるとリバー・ノース記念病院の女医から告げられている。原作で火傷を負いながらもヘレンにより火の放たれた瓦礫から助け出された過去を持つ。現在はガチムチマッチョのヴィジュアルアーティストでアトリエで油絵を描きまくっている。彼女のブリアナがいる。個展を開くためカブリーニ・グリーンの団地の跡地にある教会の撮影中に右手をハチに刺されており、徐々に肌がただれている。クライヴの事件をキッカケにニュースで自身の作品が取り上げられたため喜んでいた。後にキャンディマンの作品を個展で広めようと考えだしている。キャンディマンについて調べる内に自らの出生の秘話とヘレンとの関係性がわかり、ウィリアムにすがっている。ウィリアムから拉致されて右腕を失い見た目をキャンディマンにされている。あらかじめ呼ばれていた警官ジョーンズにより発砲され死んでいる。最終、自らがキャンディマンになっている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=uSDmFryTpGs

アン=マリー・マッコイ

アンソニーの母。アンソニーがリバー・ノース記念病院の女医からカブリーニ・グリーンの出身だと聞かされて実家へ出生の秘密を聞きに来たため当時のヘレンの話をしている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=iooiIcICzU8&list=PL9yB7IR9BFPBT8JpuVnpZ0bUGFE_okuSl&index=7

【カートライト家】

ブリアナ・カートライト

アンソニーの彼女。クライヴのギャラリーで雇われている案内係。アンソニーとは2年前からの付き合い。クライヴへ口利きでアンソニーの作品を個展として展示してもらっている。クライヴが死んだ後は独立しようと考えていた。ジャック・ハイドのディナー会でNYへ来ないかと勧誘されていた。その後、アンソニーに不気味な絵に気付き話合いをしたが喧嘩となっている。NYのダニエルの元へ行き、ビジネスの話をしている。後半でアンソニーの所在がわからず、彼の使用していたペンを頼りに”バークのコインランドリー”へ向かうもウィリアムから教会へアンソニーと一緒に拉致されている。隙を見て教会から逃げ出し、追って来たウィリアムの首を持っていたペンで何度も刺して殺している。終盤にウィリアムが予め通報していた警官隊が駆け付けて目の前のアンソニーを銃で撃ち殺した後にパトカー内に保護されたが、警官より脅迫されていた。パトカーのバックミラー越しにキャンディマンと唱え、キャンディマンになったアンソニーに再会しているも、キャンディマンから「全ての者に伝えろ。」と言われている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Sei_7taPi-M

トロイ・カートライト

ブリアナの弟。ゲイ。彼氏のグレイディがいる。ワインが好き。アンソニーの家へ訪れて過去のカブリーニ・グリーンにまつわる怪談を話している。グレイディと付き合う前は欧州の服飾デザイナーをよく連れて来ていたとされる。クライヴのギャラリーに参加している。ブリアナが家へ来たためアンソニーとの喧嘩の話を聞いてあげている。後日、ブリアナと荷物を引き上げの同行をしている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=tlwzuZ9kOQU

ギル・カートライト

ブリアナの父。病んだ画家。ブリアナの幼少期に自宅の窓から飛び降り自殺をしている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=d1k6LBQbpfE&t=241s

【その他】

ウィリアム・バーク

元々カブリーニ・グリーンの団地に住んでいたイカれ住民。アンソニーがカブリーニ・グリーンの跡地を撮影している際に近寄って話しかけてきた男。”バークのコインランドリー”を経営している。コインランドリーでキャンディマンについてアンソニーへ当時の目撃談を話している。幼少期に姉サブリナがキャンディマンを呼び出して死んでいるのとキャンディマンのシャーマンを鏡越しに目撃している。後半でアンソニーとブリアナをカブリーニ・グリーンの教会へ拉致しており、ワザと警察を呼んでアンソニーをキャンディマンにしたてあげて殺そうと考えていた。通報を受けた警察が駆け付ける前にアンソニーの右腕を切り落して鉤爪を挿入して見た目をキャンディマンにしている。途中、逃げ出したブリアナを追いかけたが、ブリアナからペンで首元を何度も刺される反撃を受けて死んでいる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=uSDmFryTpGs

グレイディ・グリーンバーグ

ゲイ。彼氏のトロイがいる。トロイとクライヴのギャラリーに参加している。ふざけながらトロイにキャンディマンを呼ぼうと話していた。トロイからアンソニーのケツを踏みつけろと指示されればやると話していた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=tlwzuZ9kOQU

フィンリー・スティーブンス

都市伝説の記事を書いている記者。芸術展の批評家でもある。アンソニーの個展を見てカブリーニ・グリーンのような貧困問題に対して芸術家が悪い流れを作っていると批判して帰っている。アンソニーを呼んで自宅でインタビューをしている。インタビュー途中でトイレへ行き鏡の前でキャンディマンの名前を5回唱えて自宅で死んでいる。死体は夫に発見されたとされる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=CYEpY7fj3Fc

クライヴ・プライブラー

個展ギャラリーのオーナー。”ナイト・ドライバー・ギャラリー”を運営している。アンソニーへ個展作品を作るよう指示している。ギャラリーでキレたアンソニーから暴露されているが、研修生の女とヤるためアフターピルをストックしている。ジェリカとギャラリー展示後の会場でヤる前にキャンディマンを呼び出したため殺されている。後日、死体をブリアナに発見されていた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=h_ICer_SZHk

ジェイムソン

クライヴのギャラリーに現れアンソニーの個展の文句を言い、アンソニーからブチギレられていた。アンソニーの事をトニーと呼んでいる。3年前ブリアナ経由でセルマ・ゴールデンを紹介してもらっている。ジャック・ハイドとのディナーの場に同席していた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=h_ICer_SZHk

ジェリカ・クーパー

クライヴの彼女。避妊している。クライヴとギャラリー展示後の会場でヤる前にキャンディマンを呼び出したため首を引き裂かれて殺されている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=h_ICer_SZHk

ジャック・ハイド

NYにいるギャラリーオーナー。ジェイムソンも自身のギャラリーで個展を開いているとディナーの場でブリアナへ話していた。ブリアナを気に入っており一緒に仕事をしないかと勧誘している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=b5fYocWAxi0

ダニエル・ハリントン

現代美術館のチーフ。ディナーの場でブリアナへNYへ来たら美術界の有色人種クラブに紹介すると勧誘の話をしている。後日、ブリアナと再会してビジネスの話をしている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=h_ICer_SZHk

【高校生たち】

ニア・ノースサイド地区ゴリン・カレッジ校の生徒たち。トイレにたむろしている不良女ども。ヘイリーからキャンディマンをトイレの鏡の前で5回唱えようと誘われて実行したが、唱えたメンバー全員が死んでいる。

ヘイリー

マセガキどものリーダー。クライヴのギャラリーに母親と見学に来ていた。ギャラリー内でアンソニーのキャンディマンに対する個展を発見している。学校のトイレで友人らを呼びキャンディマンを5回唱えるアホな行動に出ている。色気付いていたのか口紅を塗っていた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=QVainvhMymo

アニカ

赤い手鏡を持っている。キャンディマンを5回唱えた後に異変に一番先に気付いていた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=QVainvhMymo

セリーヌ

デニムのつなぎを着ておりクネクネパーマが特徴的。トリーナがサマンサの家で勝手に酒を飲んで吐いているところをパムから送ってもらった動画をブーフと一緒に見ていた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=QVainvhMymo

ブーフ

ボーイッシュな短パン丸坊主のガキ。トイレで電子タバコを吸っている。キャンディマンを鏡の前で呼ぶのを当初ためらっていた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=QVainvhMymo

サマンサ

アジア人。鏡の前でキャンディマンを3回唱えたところで勝手にトイレの小窓が開いたためビビって逃げ出している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=tlwzuZ9kOQU

トリーナ

サマンサの家で泥酔してゲロは吐いていたとされる。ヘイリーらからイジられており、トイレ内に逃げ込んで施錠をし、ヘッドホンを着けて隠れている。床に転がってきたアニカの手鏡越しにキャンディマンが現れた惨状を目撃している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=QVainvhMymo

【キャンディマン】

右手が鉤爪で子どもにキャンディをニヤニヤしながら渡しに現れる黒人。蜂の巣箱の様な存在とされ、蜂が群れてその存在を現すとされる。下記の他に1920年代にウィリアム・ベルがリンチで死んでいる。また、1950年代サミュエル・エヴァンスがシセロ人種暴動中に車に轢き殺された。

シャーマン・フィールズ / キャンディマン

1977年にカブリーニ・グリーンの洗濯室の壁の穴からウィリアムの前に現れてキャンディを差し出している。ウィリアムが叫んだため警官隊が駆け込み銃殺されたとされる。その後、ウィリアムの姉サブリナがキャンディマンを呼び出した時にも現れていた。アンソニーの幻覚として度々鏡の向こう側に現れている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=2CGGSUAwUtU

ダニエル・ロビテイル / キャンディマン

原作のキャンディマン。1890年代にキャンディマンに初めてなった男。キャンディマンとしての起源とされる。元々富裕層たちの肖像画を描きいい生活をしていた。白人相手に絵だけ大人気だった。ある日、シカゴの家畜市場で財を成した工場主の娘を描いた。だが、当時究極の罪とされる行為として工場主の娘と恋に落ちて娘を妊娠させてしまう。娘は妊娠したと父親へ話すと父親は金で男たちを雇われ人間狩りの標的にされるハメとなる。雇われた男たちにチェスナッツ通りで捕まり、殴られ拷問された末に右腕は切り落され鉤爪を付けられた。そして、ハチの巣を胸に塗りつけハチに彼を刺させた。最終、見せ物として火あぶりにされ死んでいる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=Reb08Jy7qZc

 

 


 

豆知識

【キャンディマンの歌】

キャンディマン キャンディマン

皆 集まれ キャンディマンだよ

何が欲しい?甘いチョコ?

丸いチョコ?グミ?何でもいいよ

任せておくれ

このキャンディマンにね

どの子に太陽をあげようか

朝の露を振りかけ

チョコもかけて 魔法を足そう

キャンディマン

キャンディマンに お任せ

彼は愛を ふりまいて

世の中を楽しくする

どの子に虹をあげようか

ため息で包んだら

太陽に浸してレモンパイにする

キャンディマン

キャンディマンに お任せ

彼は愛を ふりまいて

世の中を楽しくする

カブリーニ・グリーン

貧困者の集まる団地の名称。1977年にキャンディマンが子どもへカミソリの刃入りキャンディを渡す殺人事件が多発していた。当時、”煙の街”や”小さな地獄”や”戦闘路地”などと呼ばれていた。現在は建て直されて高級マンションへとなっている。

【トロイの怖い話】

物語の主人公はヘレン・ライルという女性だ。白人の大学院生で卒論のため”カブリーニ・グリーンの都市伝説”を調べていた。彼女は調査で数回カブリーニを訪問。話を聞き、落書きや住民を撮影した。すると、ある日彼女はブッ壊れた。猛犬の首を切断。警察が来た時には彼女は血だまりで”雪の天使”をやっていた。彼女は収監されたがすぐに逃亡。そして凶行を続けた。次々と死体の山を築き、ついには住民の赤ん坊を誘拐。母親は半狂乱…。全員で捜したけど跡形もない。毎年恒例、かがり火の夜。全住民が見守る中、ヘレンが現れた。生贄を携えて。そのまま彼女は赤ん坊と炎に走ったが住民が阻止。錯乱状態の彼女は抵抗しまくった。でも赤ん坊は無事だった。救出で大喜びの中ヘレンは立ち、ゆっくり炎の中へその場で死んだ。カブリーニ・グリーンの真ん中で焼死している。

【ヘレン・ライルの記録①】

長年、カブリーニでは過激で異様な事件がいくつか発生。まるで暴力が儀式化している。悪いことに住民は通報したがらない。警察が怖いのか決まってこう答える。”キャンディマンがやった”、”降霊遊び”が原因かも。作り話でないのは明白だ。地域の集合的潜在意識か、生き残る術が進化したのか、地域の恐怖から自分と子供たちを守るために。バーナデットと試みた儀式は効果的だった。ずっとつけられている気がする。鏡に潜む何かに…。私にはわかる。

【ヘレン・ライルの記録②】

ヘレン:音がしたって?彼女の名前は?

インタビューを受けた女:確か、ルーシー・ジーン。壁に穴を開けてるような音がしたそうよ。誰かが穴から出てくるって通報したけど警察は無視。イカれていると思われて、何度通報しても信じてくれず、ついに殺されちまった。

ヘレン:撃たれて?

インタビューを受けた女:いいえ。かぎ爪で殺された。本当の名前?新聞で読んだキャンディマンさ。でも私は何も知らない。

【アンの証言】

ヘレンを家で見つけた時、彼女は血まみれで異常だと思った。でも違ってた。キャンディマンだった。キャンディマンの目的はアンソニーだった。生贄の1人に選ばれたのだ。アンソニーをキャンディマンは炎で燃やそうとした。でもヘレンが救い出し、私(アン)のもとへ返してくれた。あの夜で終わったと思った。炎の中、ヘレンがキャンディマンを殺したって…

住民は彼の名前を封印した。

【キャンディマンのセリフ】

私は不吉なる前兆、道に流された甘美な血の香り

路地に響き渡るハチの音

私が罪なき者を殺すと人は言う

お前は無実とは ほど遠いが裁かれない

それが問題だ

モスカート

デザートワイン。

ガールXとダントレノ・デイビス

カブリーニ・グリーンの地区で死んだ黒人住民2人と思われる。

ジョイ・ディヴィジョン

1976年にグレーター・マンチェスターのサルフォードで結成され、ポストパンクを代表するバンドの一つとして活躍。

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ダッパー・ダン

オールドスタイルの理髪店の服装をした男性4人組が、カルテットとして歌声を奏でる路上パフォーマンス。メインストリートUSAで一日に数回公演されている。ディズニーランドで1959年に開始されて以降、マジック・キングダム、ディズニーランド・パリ、香港ディズニーランドではパークの開園と同時に開始された。しかしディズニーランド・パリ、香港ディズニーランドでは現在は公演が行われていない。

バスキア

ニューヨーク市ブルックリンで生まれたアメリカの画家。グラフィティ・アートをモチーフにした作品で知られる。

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サン・ラー

アメリカ合衆国アラバマ州バーミングハム生まれのジャズ作曲家、バンドリーダー、ピアノ、シンセサイザー奏者、詩人、思想家である。

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【もうひとつのエンディング】



 

恐怖度

☆★★★★

<感想>

誰もが都市伝説の1人になれるという怖さを社会風刺に絡めた作品。だが、怖くはないし、考え方によっては笑える。

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