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マニトウ

マニトウ

 

 

ウィリアム・ガードラーというパクリ系監督が最後に残した遺作でもある。この作品自宅はエクソシストとスター・ウォーズを混ぜたパクリ作品として有名です。

作品紹介
マニトウ
  • 1978年アメリカ映画
  • 監督:ウィリアム・ガードラー
  • 製作:ウィリアム・ガードラー
  • 製作総指揮:メルヴィン・G・ゴーディ、デヴィッド・シェルダン
  • 出演:トニー・カーティス、スーザン・ストラスバーグ、ジョン・セダー、ステラ・スティーヴンス、アン・サザーン、バージェス・メレディス、マイケル・アンサラ、ポール・マンティー、ジャネット・ノーラン、ルレン・タトル、マイケル・ラーレン、フェリックス・シラ

 

<ストーリー>

サンフランシスコのある病院にカレンという女性が入院してくる。首の後ろに出来た腫瘍が時々動くという不思議な現象が起こるというのである。医師は外科手術でこの腫瘍を切除しようとするが、見えざる不思議な力によって妨げられる。

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登場人物
ハリー・アースキン

タロット占い師。住所はヒルサイド705番地にあるマンションの13号室に住んでいる。変な衣装を着て自宅でタロット占いをしており、ほぼインチキで客から金を巻き上げている。カレンと再会して彼女から腫瘍の事を打ち明けられている。自宅へカレンを招いてタロット占いをしたが”死”のカードが何度も出ていた。ジャック医師の元へ訪れカレンの容態を当初黒魔術ではないかと話している。アメリアらと降霊術を行った後にアーネスト教授の元へ向かい打開策(別のインディアンの呪術師を差し向ける)を見つけたが、ジャック医師がレーザー光線で腫瘍を除去してカレンを殺そうとした事に猛抗議をしていた。病院へジョンを呼びカレンに寄生したミスカマカスとの戦いに付き添っている。タイプライターをミスカマカスに投げつけ撃退したことをヒントに病院内の機械類のマニトウを全て使用し、そのエネルギーをミスカマカスへぶつける提案をジョンへし実行している。最終、機械のマニトウ作戦が成功してカレンが生き返り、ジョンを見送っている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=AKWWOyPY74A

カレン・タンディ

ハリーの彼女。サンフランシスコに叔母のカーマン夫人と一緒に暮らしている。過去に叔母の介護のためにハリーの前から姿を消したとされる。3日前より首に腫瘍が出来たため病院へ来ている。マッケヴォイ医師からジャック医師を紹介されている。首の腫瘍のオペをする前日にハリーと会って状況を伝えている。タロット占いは嫌い。ミスカマカスが生まれ一旦死んでいる。機械のマニトウが体に乗り移り計7回の怪光線を両手より発している。ミスカマカスを怪光線一撃で倒しており、太古の邪心も撃退して生き返っている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=AKWWOyPY74A

【クルーソー夫婦】

マリン用品の販売店を営んでいる。彼らの結婚式にハリーは来なかったとされる。

アメリア・クルーソー

ハリーの師匠。降霊術のベテラン。ハリーからカレンの相談を持ちかけられており、カレンの家で降霊術を実行している。その後、ハリーらとインディアンの著書を書いたアーネスト教授の元へ訪れている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=fP_AM0146z8&t=248s

マッケンジー・クルーソー

自称:マッカーサー。結婚後アメリアへ降霊術をすることを止めていたが、ハリーの相談で簡単に許可を出している。降霊術に参加し、その後インディアンの著書を見つけ出している。著者であるアーネスト教授の元をハリーらと訪れている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=fP_AM0146z8

【医療従事者】

共通でインターンの頃にマイケルズ教授から医師としてのモットーを教えられており、”医師ならどんな些細な事でも充分な注意と自信を持ってあたれ、小細工や誤魔化しは絶対にするな”と言われている。

ジャック・ヒューズ医師

主任。20年のキャリアを持った腫瘍専門の外科医。作中では無能な医者。カレンの腫瘍を見て悪性と勝手に判断していた。カレンの腫瘍を手術しようとしたが呪文を唱えられ、自らの左手をメスで切ってしまい手術を中断している。ハリーが一連のカレンの状況を黒魔術ではないかと話しており、話を聞いている。後にカレンの腫瘍(胎児)を取り除くとカレンが死ぬと診断している。ハリーらがアーネスト教授の話を聞き、インディアンの呪術師を呼ぶ話をしたが、腫瘍をレーザー光線で除去すると話したためハリーからキレられている。ハリーがジョンを連れて来た時に彼へ冷やかしの言葉を投げている。ミスカマカスにより太古のオオトカゲの精霊を呼び出され右手を噛まれ事務室に運ばれている。ハリーの指示で病院内の機械を動作を制御している。最終、機械のマニトウのエネルギーにより弾け飛んで死んでいる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=fP_AM0146z8

ボブ・マッケヴォイ

医者。カレンの腫瘍を発見して主任医師ジャックをカレンに紹介している。レントゲンでジャックへ腫瘍の内容を申し送っている。腫瘍に関する本を片っ端から読んだがカレンの症状についての詳細はわからなかったとされる。レーザー光線の誤作動でオペ室から逃げ出していた。終盤にミスカマカスにより負傷したジャック医師の敵をとろうとしたが止められている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=fP_AM0146z8&t=248s

【夫人たち】

金づる共。

カーマン夫人

姪のカレンと一緒に暮らしている。アメリアらとの降霊術に参加している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=AKWWOyPY74A&t=1s

ウィンコニス夫人

ハリーのカモ1号。毎週ハリーからタロット占いを受けていたババア。モップのような変な帽子を被っている。月曜に重いものが足に落ちてくる軽い事故が起こるとされ、火曜は人に騙され、水曜は淫らな電話がかかってき、木曜は食べ過ぎのせいで消化不良を起こすとハリーから占われている。また、精霊のおまじないとしてハリーから”種子を守れば果実は実らん”という言葉をもらっている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=fP_AM0146z8&t=248s

ハーツ夫人

ハリーのカモ2号。足が悪い。情緒不安定。タロット占いを受けに来ていたババア。ハリーのタロット占いの途中で「パナ」と何度も連呼しバタバタ動き出している。空中浮遊をした末に階段から転げ落ちて死んでいる。作中で一番面白い動きと言動をしている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=AKWWOyPY74A

【インディアン】

先住民の呪術師たち。得意な精霊がいる。作中の設定からするにジョン自体もミスカマカスと同じ運命を辿る可能性があるが無視されている。

ジョン・シンギングロック

サウスダコタに住んでいる先住民(インディアン)の呪術師。山や風の霊を呼ぶのが得意。当初畑仕事をしており、白人であるハリーを警戒していた。カレンの腫瘍を取り除く報酬としてインディアン教育基金に10万ドル寄付することとタバコを用意するようハリーへ要求している。案外ハリーの簡単な挑発に乗っている。カレンの入院している病院へ向かい、カレンのベッド周りにサークルを作ってカレンに寄生したミスカマカスと戦っている。呪術を使用する際には髪の毛で作ったムチのような棒を2つ擦り合わせて呪文を唱えていた。ミスカマカスから手術器具を投げつけられて逃げられている。機械のマニトウをミスカマカスへぶつける作戦をハリーから提案されて実行し、成功している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=g-MGYwfBVQA

ミスカマカス

カレンの腫瘍より生まれてきた存在。4代目か5代目の生まれ変わり。強大な魔術師。イエスやエホバなど通用しない程の力を持っている。いかなる悪霊も逆らうことができないとされる。作中では人々に憑依して”パナ ウィチィ サリトウ”と発言したり、死体を操ったりしている。河を逆流させ、嵐を起こし、自在に山を作ることもできる。太古のオオトカゲの精霊を呼び出しジャック医師の右手に噛みつかせている。一度消えているが、ジョンに手術器具を投げつけて逃げている。北風の悪霊を呼び10階フロアを全て凍らせている。一度、ハリーの投げつけたタイプライターで怯んでいた。終盤で古き邪神(暗黒宇宙)を呼び寄せている。機械のマニトウを使用したカレンの怪光線の攻撃を喰らい一撃で死んでいる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=fP_AM0146z8&t=214s

【その他】

 

アーネスト・スノウ教授

理屈っぽい人類学者。バークレーのサウサリートに住んでいる。先住民の伝説をまとめた著書を出版している。ハリーらが自宅を訪れた時に先住民の著書の内容はあくまで伝説で資料が少ないと話をしており、公平な立場をとろうとしている。屋根裏部屋の資料室で一連の”パナ ウィチィ サリトウ”の言葉の意味を翻訳している。また、古代インディアンは文明社会における最強の呪術集団だと話しており、カレンを救うためには別のインディアンの呪術師を差し向けるように提案している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=fP_AM0146z8

 




 

豆知識
マニトウ

一般的な言われとして)アメリカインディアンの諸民族に信じられている超自然力の観念アルゴンキン諸族のマニトウ,マニツに由来する用語で,ほかにワカン,ワカンダ,オレンダ,オトコン,クベ,オキなどとも呼ばれている。神,霊魂,霊力のほか毒ヘビや毒草,鉄砲などのもつ力にもあてはめられており,万物には多少ともそうした超自然力があると考えられている。たとえばクリー族では,未知の恐ろしげな魚を捕えた場合,その魚をマニトウであるとしてただちに水に戻してやり,その後5日間その魚をなだめるために仕事を休む。氏族トーテムや個人にもマニトウがあり,その取扱い方に関してはいろいろなタブーがある。こうした性格はメラネシアマナに類似した面を多くもち,R.マレットその他の人類学者によって注目された。

作中での言われとして)インディアンの呪術師はマニトウと呼ぶ強力な超自然の魔力を自由に使いこなす者が多い。彼らは不滅の霊魂を持つと信じられマニトウや不滅の霊魂は未来でも過去でも生まれ変わる。人間や動物の体内に宿ることができる。また、マニトウは銃やメスなどの人間の作った道具にも宿るとされる。

腫瘍が大きくなるペース

1時間で7.3ミリのスピードで大きくなっている。55日目の胎児の大きさが該当する。成長するにつれて宿主に意思を伝えたり、操ったりすることができる。

【ハリーのタロット占い】

試練からは忍耐

涙からは決意

悲しみからは知恵

喜びからは慈善を

精霊に善を尽くせば守ってもらえます

【降霊術の呪文】

カレム エストラディム イコーナ

ピュリスタ ヴェノーラ ヴェノーラ

オプトゥ ルミナリ スピリタ ハレスティム

ヴェノーラ

【呪文】

パナ ウィチィ サリトウ

(意味:我は死すとも蘇る)

※先住民ピスカカワ族の言葉である。彼らはカリフォルニア北部に住み400年程前、白人が西部に来る前に滅んだとされる。

アーネスト・スノウ教授の話

1851年にミズーリ州北部のヒダサ族に呪術師が生まれ変わったとされるが資料が少ないとされている。また、インディアンの少女の腕に腫瘍が出来、急激に巨大化したため少女は死亡したとされる。だが、その大きな腫瘍の中から大きな呪術師が生まれている。その呪術師は今から50年前に死んだ者であったと言われている。あくまで伝説である。

ギッチ・マニトウ

インディアン至上最高の霊とされる。キリスト教でいうところのイエスやエホバにあたる人物。8回生まれ変わればこの存在になれるとされる。

先住民の因縁

有名な話であるが、インディアンは白人が侵略してきたことによって土地が奪われている。作中でもサウスダコタの谷と50万エーカー以上ある土地は200年前は祖先の所有であったが、白人が侵略して奪われた後に白人企業の所有地となっている。

ジョンの呼び寄せたマニトウ(精霊)

山の精霊、鷲の精霊、風の精霊、岩の精霊、熊の精霊、嵐の精霊、川の精霊、雨の精霊

マニトウの症例

1969年東京にいる15歳の少年の胸に腫瘍ができた。それは次第に大きくなり、医師の診断の結果、人間の胎児だと判明した。

 

恐怖度

☆☆☆☆★

<感想>

「パナー!!」と叫び回るアホ映画。カレンの腫瘍が徐々にデカくなっていくのが不気味でまぁまぁ好き。

 

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