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裸のランチ
ところどころにムカデが出てくる作品。ストーリー自体は終始意味不明である。クローネンバーグ監督のクリーチャーによる世界観は楽しめるかもしれない。1959年に出版されたウィリアム・バロウズの長編小説をクローネンバーグ監督が映像化した作品として知られている。
作中ではこのタイプライターが虫のようなクリーチャーに変身します。
<ストーリー>
1953年ニューヨークで、害虫駆除として働く小説家志望の主人公のウィリアム・リーは、かつて麻薬中毒者だった。 妻は麻薬によって廃人の一歩手前になっている。 リーは、害虫駆除用に使ってる殺虫剤の減りが早いことに気づく。 減っていたのは、彼の妻が殺虫剤を麻薬として使い続け、廃人寸前にまでなっていた。 だが、リーは妻の状態を知ってもなにもできないでいた。 駆除薬と称して麻薬を密売している容疑によって警察署へ連行されてしまう。 取調室には、人間の言葉を話す巨大なゴキブリが! 上司だと名乗るそのゴキブリは、リーに命令をする。 リーは、そのゴキブリを殺して警察署から逃げだす。 麻薬中毒を抑える薬を、友人に紹介された医師からもらい、妻のジョーンに飲ませようとする。 妻に飲ます前に、自分で試してみようと飲んでみると、幻覚作用と強い中毒性のある薬だった。 リーは、誤って妻ジョーンのこめかみを撃って射殺してしまう。 薬に溺れていたリーは、インターゾーンと呼ばれる場所へ行き、現実と幻覚が入り混じったような悪夢のような体験をする事になる。
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登場人物
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=7NhNeniXCM4
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=I6uZ473s9Yg&t=2s
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=7NhNeniXCM4
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=I6uZ473s9Yg&t=2s
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=I6uZ473s9Yg&t=2s
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=I6uZ473s9Yg&t=2s
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=E6HDMVyilAY
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=I6uZ473s9Yg&t=2s
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=I6uZ473s9Yg&t=2s
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=I6uZ473s9Yg&t=2s
【現実世界】
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=4Yzy8VNehk8
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=E6HDMVyilAY
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=E2GMgL66vfg&t=21s
【クローネンバーグ監督の過去作品を見る】
”真実などない すべて許されている”
ハッサン・イ・サバ
”腕利きのハスラーにも当てることのできない内面の目印がある”
W・S・バロウズ
【害虫駆除薬について】
除虫菊
効果:ゴキブリはいちころ
フッ素
効果:ゴキブリは肥え太る
※作中でビルが使用した害虫駆除薬は除虫菊である。
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=I6uZ473s9Yg&t=2s
【小説に盛り込まれる言葉】
「エトルリア語でいたずら書きする」
「信じられない時代錯誤な商人」
「まだ合成されていない麻薬常習者」
「第三次世界大戦の闇屋たち」
「超能力をもった収税官」
「精神の整骨医」
「チェス競技者が告発した規則違反の調査員」
「言語に絶する精神毀損を告発する」
「精神分裂の速記者の手になる」
「断片的な令状を執行する者たち」
「未完成の警察国家の官僚ども」
【ビルの小話】
1.ゲイの話
俺の家は代々呪われている。リー家にはいつも倒錯者がいた。体内のリンパ液も凍りつくような言語を絶する恐怖を絶対に忘れない。有害な言葉が俺の頭脳を麻痺させた時、そう おれはれっきとしたゲイだった。ボルチモアのクラブで見た化粧をした男を思い出した。俺は人間以下になり下がっていたのか。俺はめまいの中でふらふらと街を歩き自滅へと向かっていた。だがそこへ賢い老女王ボボが現われて俺に教えてくれた。すべてを見つめ誇りを持って生きろと。かわいそうにボボは事故死した。ヴェントレ公爵のイスパノに乗ったボボの垂れ下がった痔が飛び出し後輪に絡まりボボの体は吸い取られキリン革のシートには抜け殻だけが残された。目玉と脳みそもシューという音とともに跡形もなくなった。公爵はその音を一生忘れないだろう。
2.肛門で話せる男の話
腹を動かすと屁が言葉になると言うんだ。初めて聞く音だよ。気の抜けた澱んだ音だが臭いにおいもする。男はカーニバルで新発明の腹話術である その珍芸を披露した。しばらくすると屁は勝手に喋り出した。アドリブやらギャグまでこなすようになり鉤状の歯のような物が周りに生えてきて物を食べるようになった。最初はいけると舞台で見せた。だが穴はパンツを食べ街頭で口と同等の権利を主張しだす。酔っ払って騒ぐので皆に嫌われ始めた。口と同じようにキスを要求する。最後には昼も夜もわめき続け男の「黙れ」という声が町に響く。男は殴りつけたりロウソクを突っ込んだりした。そのあげく肛門は男に言った。”結局黙るのはあんたの方さ、もうあんたなんか必要ないのさ、俺は話も食事も糞もできるんだ”と。朝 男が目を覚ますと口の周りに蛙の卵のようなゼリー状の物がついてた。男はそれを拭ったが手にガソリンのゼリーのようにこびりつき体中に拡がった。ついには口が開けなくなった。目だけ残して頭全部がすっかり覆われてしまった。肛門は見る事ができないから目が必要。神経系統に障害が起こり組織が委縮し脳の指揮系統が機能を停止した。脳は頭蓋骨の中で身動きが取れず、密閉されたままだった。しばらくは眼の奥で脳がうごめくのが見えた。遂に臨終の時が来て目の光が消えた。カニの飛び出た目玉のようにうつろな瞳…。
恐怖度
☆☆★★★
<感想>
ビルの幻覚内ではあるが、クローネンバーグの造形したクリーチャーがキモい。