潜み棲む恐怖

潜み棲む恐怖

H・P・ラヴクラフトの怪奇小説『潜み棲む恐怖』(The Lurking Fear)を映画化したものである。

作品紹介
潜み棲む恐怖
  • 1997年カナダ・アメリカ合作映画
  • 監督:ピーター・スヴァテク
  • 製作者:ピーター・クルーネンバーグ、ジュリー・アラン
  • 出演:ルトガー・ハウアー、ロイ・デュプイ、クリスティン・レーマン、レニ・パーカー、ジリアン・フェラビー、パスカル・グリュゼル、ジョン・ハロルド・ケイル、ジョアンナ・ノイズ

<ストーリー>

夫の敗血病の治療の手掛かりをつかもうとニューイングランドの孤島やってきた夫婦。 そこで、夫の症状はこの島に伝わる忌まわしきヴァン・ダム一族のものと類似している事が明らかになる。 人を食べて今なお生きる謎の一族の伝説を老婆に聞いたのだ。 嵐の晩に灯台に非難した住民たち。落雷によりあたりは暗闇となってしまう。 そして墓場の底から呪われた一族が現れ・・・

 

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登場人物

【ストラウス夫婦】

ジョンの提案で、一族を探しにニューイングランドの孤島(出生地)へ訪れた。

ジョン・ストラウス

30代。ヴァン・ダム一族の子孫。双子の姉がいる。光アレルギー。両目の瞳の色が違う。サングラスと杖を携帯している。パリ育ち。出生はニューイングランドの孤島である。妻キャスリーンがいる。ニューイングランドの孤島へ着くなり船着き場で痙攣発作を起こしている。以降、過去の記憶が頻繁にフラッシュバックしている。キャスリーンによりマーロウ医師の元へと向かい手に入れたジメルカプロールを注射してもらい痙攣発作が治まっている。マーロウ医師の案内で妻キャスリーンと一緒にゴードンのホテルを紹介されている。ホテル内で急に腹が減ったため妻キャスリーンが持っていたサンドイッチを奪い取って口に入れたが吐き出しているアホ。以降空腹の状態が続いていた。ホテルに戻ってきた妻キャスリーンをレイプしようとして泣かせている。妻キャスリーンが探してきた情報を元にヴァン・ダム邸へ向かい、レクシーからヴァン・ダム一族である事を告げられるも病名を聞いてからキレられて追い返されているも再び戻って事情を強引に聞き出している。妻キャスリーンと逃げ込んだマーロウ医師の診療所でマーロウ医師から病気の真相を告げられている。灯台へ妻キャスリーンとヴァン・ダム一族の末裔から逃げるために向かったが、トンネル内でヴァン・ダム一族の末裔と再会し一族と過ごすことを選び妻キャスリーンと別れている。デイヴィッドを一族と一緒に喰っていた。終盤に双子の姉と再会している。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=VycjcNDo5dU

キャスリーン・ストラウス

ジョンの妻。看護師でもある。夫ジョンが船着き場で痙攣発作を起こしたため手当をしている。実は夫ジョンに内緒ではあるが妊娠している。マーロウ医師の元へとジョンを運び込んでジメルカプロールをもらい注射してあげている。マーロウ医師の案内で夫ジョンと一緒にゴードンのホテルを紹介されている。アリスに船を借りてマーロウ医師のところへ行き、夫ジョンの一族の手掛かりであるピーターソン医師の研究内容と元看護師のレクシーの事を聞いている。ホテルに戻ったジョンからレイプされかけて泣いている。夫ジョンへマーロウ医師から教えてもらったレクシーに会いに行く事を提案し、同行している。気を失い、弱っているジョンを車に乗せて、マーロウ医師の家へと逃げ込んでいる。マーロウ医師の指示で灯台へ夫ジョンと一緒に向かっている。灯台の床が崩れされてヴァン・ダム一族の末裔に立ち向かうも右腕を攻撃され負傷している。ヴァン・ダム一族の末裔にトンネル内へと連れ去られたがマーロウ医師の手により助けられている。夫ジョンがヴァン・ダム一族の末裔と共に過ごすことを選んだため、夫ジョンとトンネル内で別れる事となった。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=VycjcNDo5dU

島の住民たち

【ゴードン家】

ホテルと葬儀屋を家族で経営している。違法木材を使用し棺桶を作っていたのが郡にバレて墓地の移動を行っている。普段は郡営墓地に遺体を搬入している。ニューイングランドの孤島に1つしかないホテルでもある。

ハンク・ゴードン

ゴードン家の父。優しい男で妻バードのために漁に出ず島に残っている。バードの尻に敷かれている。ミセス・シェイの家族から依頼を受けて遺産と思われる高額なネックレスを彼女へ着けてあげるため地下室に持って来ている。港に現れたヴァン・ダム一族の末裔が勝手に港の船のモーターに巻き込まれて死んでいるのをヨランダと一緒に目撃している。後日、マーロウ医師の診療所へヴァン・ダム一族の末裔の死体を持って行っている。ヨランダらがマーロウ医師と自分のいる診療所へラモーナ捜索の協力依頼をしてきたため、ヨランダらと行動を共にしている。墓地の穴から逃げ出してきたマーロウ医師からアリスの死を告げられている。島民らと灯台へ逃げ込んでいる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=VycjcNDo5dU

バード・ゴードン

ゴードン家の母。通称:バーディ。ホテル&葬儀社の社長。紫ウィッグのすぐキレるババア。郡に内緒で違法木材を使用して棺桶を作っていたがバレて墓地の移動をさせられキレていた。現実主義で金さえ払えば客には興味がないと話している。アリスが遺体に話かけるのを気味悪がっている。ハンクがミセス・シェイの家族から渡された高額なネックレスに対して墓に一緒に入れて埋葬するのは無駄だと言い放っていた。郡からの棺桶を移動させる指示を受けて嫌気がさして、私有地であるヴァン・ダム墓地へ勝手に棺桶を埋める計画を立てている。アリスが行方不明となり、彼女を探すためミセス・シェイの墓地まで行ったがヴァン・ダム一族の末裔に襲われている。島の地下トンネル内でマーロウ医師に死体として発見されている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=VycjcNDo5dU

アリス・ゴードン

ゴードン家の長女。ホテルの看板娘。ペチャパイであるが小奇麗にしている。冒頭でヨランダの指示により痙攣発作を起こしているジョンをマーロウ医師のところへ船を操縦して連れて行っている。地下室で遺体(ミセス・シェイ)に話かけながら死に化粧をしている。地下室に忍び込んでいたラモナを発見している。ホテルへ訪れたストラウス夫妻を気に入っており、スイートルームへと案内している。母親であるバードの態度にうんざりしており、島を出ると父ハンクへ打ち明けていた。夜中にミセス・シェイの墓へ向かい、彼女の胸に着けているネックレスを奪おうとした(父ハンクと島からの脱出資金のため)が、ヴァン・ダム一族の末裔により両ふくらはぎにピッケルを叩き込まれて地下へと連れ去られている。島の地下トンネル内でマーロウ医師に死体として発見されている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=VycjcNDo5dU

【その他】

イヴァ・ヴァン・ダム

冒頭、300年前にオランダから双子の兄弟と家族らと一緒にニューイングランドの孤島へと移住してきたナルシストの貴族。近親相姦が好きで双子の兄弟を性の捌け口にしていたとされる。ジョンの祖先で奇形のバケモノたちの母でもある。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=VycjcNDo5dU

マーロウ医師

ニューイングランドの孤島の医師。島に来たばかりの派遣医。島の向こう側に住んでいる。元々アフリカの診療所で医師をしていた。アフリカの診療所では上司から飲酒したと難癖をつけられてクビにされている。痙攣発作を起こして運び込まれたジョンを診察している。キャスリーンの依頼によりジメルカプロールを渡している。ストラウス夫婦の宿としてゴードンのホテルへと案内している。キャスリーンが再び訪れて、ジョンの一族の事を聞いてきた為、前医であるピーターソン医師の研究資料を元にヴァン・ダム一族と関係しているかもしれないためレクシーを紹介している。ハンクが港の船のモーターに巻き込まれたヴァン・ダム一族の末裔の死体を持参したため解剖している。ヨランダからラモーナ失踪の報告を受けて協力して捜索している。島の地下トンネル内でヴァン・ダム一族の末裔を発見したところ、人骨で攻撃され左腕を負傷したが逃げ延びている。島の地下トンネルから逃げている最中にバードとアリスの死体を発見していた。墓の穴から地上に脱出したが、居合わせたハンクにアリスがヴァン・ダム一族の末裔に襲われ死んでいると報告していた。ヨランダの元に戻り、ヴァン・ダム一族の末裔の光に弱い特性があるため島民らを集め灯台へ逃げる計画を立てて実行している。ヴァン・ダム一族の末裔にトンネル内へ連れ去られたキャスリーンを追って助けている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=VycjcNDo5dU

【島の女グループ】

ヨランダ

ニューイングランドの孤島の船着き場にいた女。ジョンが痙攣発作を起こしているのを目撃しており、アリスへマーロウ医師に診てもらうよう連れて行けと指示を出していた。墓地への棺桶の搬送を任されているリーダー。ラジオで嵐の事を聞いていた。港のエサ入れから出てきたヴァン・ダム一族の末裔が勝手に港の船のモーターに巻き込まれて死んでいるのをハンクと一緒に目撃している。ベンに呼ばれ墓地にトゥートらと来ていた。マーロウ医師へラモーナが墓地から消えた事を伝え行動を共にしている。マーロウ医師の提案でヴァン・ダム一族の末裔から助かるため島民を灯台へと誘導していた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=VycjcNDo5dU

ミセス・シェイ

郡営墓地にある棺桶をヨランダらと一緒に移動させていた途中に心臓発作で死んでいる。遺体はゴードン家へ運ばれており、アリスが死に化粧を施して話かけていた。アリスから口紅(コーラル・サンセットカラー)を塗られていた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=NEnQmyERLJo&t=120s

トゥート

アバズレ。ジョンを見て気に入っており、キャスリーンがストラウス家を知らないかと聞いた際にニヤニヤしながら近づいてきたが何も知らないと言い去って行った。銀色の露出度の高い服を後日着ており、洗濯代が高くなった事をヨランダに愚痴っていた。ヨランダらと墓地に同席していた。以降、ヨランダと行動を共にしている。灯台周辺で警備を行っていたが、ヴァン・ダム一族の末裔から首元を切り裂かれて死んでいる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=NEnQmyERLJo&t=120s

ローラ

6歳の頃から話ができない。酒ばかり飲んで目つきが悪い。ストラウス夫妻を睨んでいた。ヨランダらと墓地に同席していた。ヨランダの指示でガキを墓地から町まで連れて行っている。以降、ヨランダと行動を共にしている。灯台の照明で灯台周辺に明かりを照らしていた。トゥートがヴァン・ダム一族の末裔に殺されて悲しんでいた。ヨランダにより護身用としてナイフを渡されている。子供達が灯台の床をヴァン・ダム一族の末裔に崩されて連れて行かれたのを見て、「もう許さないから。」と言葉を口にして勇敢にもヴァン・ダム一族の末裔の1体をナイフを投げて殺しているが、別個体に襲われて死んでいる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=NEnQmyERLJo&t=120s

レクシー

ピーターソン医師(マーロウ医師の前任医師)の看護師として働いていた島最年長のババア。ヴァン・ダム一族の邸宅に一人で住んでいる。ジョンらが訪れた時に車椅子に乗ってショットガンを構えていた(不動産の売り込みが多いため)。ジョンに過去に起こったヴァン・ダム一族の事を話している。ジョンを助けるために彼をパリへと送った張本人で、ストラウスという名の性は好きな作曲家からとったとされる。ジョンの胸元の傷の原因となっていた骨の首飾りを取っており、再会と共に彼へと返している。ジョンから病名を教えて欲しいといわれてから急にキレて一度追い返している。再び戻ってきたジョンにショットガンを奪われて過去の事を話すよう言われたため渋々話をしていた。屋敷内に突如現れたヴァン・ダム一族の末裔に撲殺されている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=NEnQmyERLJo&t=8s

【クソガキども】

ゴードン家の地下に忍び込んだり、墓場で鬼ごっこをして遊んでいる。ラモーナが鬼ごっこ中に消えてから、ローラにより町へ連れて行かれている。

ベン

ゴードン家に忍び込んだ悪ガキのデブ。モップを髪の毛替わりにしてバードのモノマネをしていた。犬のデイジーとラーモナに防腐剤をぶっ掛けている。墓地で鬼ごっこをしていたが目の前でラモーナが地中に引きずり込まれて消えてしまったためヨランダらに応援要請をしている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=NEnQmyERLJo&t=120s

ラモーナ

ゴードン家に忍び込んだ悪ガキの小娘。地下室で犬のデイジーに死んだフリをさせている。ベンから防腐剤をぶっ掛けられてキレていた。ヴァン・ダム一族の末裔がゴードン家の地下の換気口にいるのに気付いている。墓場で鬼ごっこの鬼になっためクソガキメンバーを探している最中にヴァン・ダム一族の末裔から地中に引きずり込まれて行方不明となっている。島の地下トンネル内でマーロウ医師により死体としてヴァン・ダム一族の末裔から喰われているところを発見されている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=VycjcNDo5dU

デイヴィッド

赤毛小僧。ベンと一緒にゴードン家の地下でふざけていた。墓地での鬼ごっこではカーキ色のキャップを被っている。逃げ込んだ灯台の床をヴァン・ダム一族の末裔から崩されて連れ去られている。ジョンにより腕を切り裂かれて喰われている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=VycjcNDo5dU

スクイーキ

影の薄いガキ。墓地での鬼ごっこでは黒いキャップを被っていた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=VycjcNDo5dU

【クリーチャー】

ヴァン・ダム一族の末裔

近親相姦の果てに生まれた奇形のバケモノ。人間の姿をした奇形でないジョンの双子の姉もいる。左右の瞳の色が違う特徴がある。日の光に弱い。両性具有。胃が3つある。75年前に島の住民が邸宅に火を付けており、火事で全滅したとされているが逃げ延びており、島の地下トンネルに棲みついている。島の地下トンネルに人骨が多数飾られていることから墓地に埋葬された人肉などを食べているとされる。ゴードン家の換気口に潜んでおりラモーナに見られて気味悪がられていた。アリスを襲って地下へ連れ去っている。また、港のエサ入れに入っていたのをヨランダから発見されており、慌てて港の水辺へ飛び込んだが船のモーターに巻き込まれて死んでいる。モーターに巻き込まれた死体はマーロウ医師によって解剖されている。様々な個体がおり、レクシーを撲殺したりアリス・バード・ラモーナや島の住民を誘拐している。終盤に灯台で島民を殺しまくっていた。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=VycjcNDo5dU





豆知識
敗血病

敗血症とは、感染症への罹患をきっかけに、心臓や肺、腎臓など、さまざまな臓器の機能不全が現れる病態を指します。

近親相姦がもたらす病

作中では貧血や血友病が遺伝子欠陥で起こるとされると判明し、17世紀のオランダ国王が近親結婚禁止令を制定したとされる。

郡の車

ナンバー”413-337”である。

ゴードン家の車

ナンバー”BYRDE”である。

ジョンの痙攣発作を抑える薬

ジメルカプロールを使用している。

オッドアイ
両目の瞳の色が違うという意味。

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この作品でも取り上げられていましたね。

ニューイングランド孤島あるある

①よく地震が起きる。

②男性は漁に出るため島には女性しかほとんどいない。

③よく嵐がくる。

ピーターソン医師の遺伝子研究の資料

ヴァン・ダム一族は近親交配していた形跡があり、近親交配は体に遺伝的な変化をいわゆる突然変異が生まれるとされる。左右の眼の色が異なる事もその特徴である。

ジョンの血液サンプル

赤血球が壊れてヘモグロビンが遊離もしくわ溶血している。ヴァン・ダム一族の胎児と比較すると同質の細胞を所有している。遺伝の特性である。

ヴァン・ダム一族の末裔の死体

胃の中から穴子が摘出されている。

75年前の火事の真相

ヴァン・ダム家の邸宅の一部は船の廃材を使って建てたので塩を含んでいて焼け落ちていなかった。ヴァン・ダム家の人間は何人か島の地下にあるトンネルを使って逃げていた。地下トンネルは無数にあり、墓地に繋がっている。



恐怖度

☆★★★★

<感想>

ストーリーはまぁまぁ。ラヴクラフトの作品にしては物足りない。

 

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