銀で加工された斧を武器に戦うヴァンパイア・ハンター。弁護士であり、16代アメリカ大統領となっている。奴隷解放を唱って日記をマメに記している。1818年インディアナ州にて目の前で友人ウィリアムが奴隷商人より襲われていたため手斧で立ち向かったが失敗して一緒に襲われるも父トーマスに助けてもらっている。その夜、母ナンシーをジャックから襲われているのを目撃している。翌朝、母ナンシーに自らの詩を聞かせて死ぬのを見届けている。その後、父トーマスの死を経験しジャックへ復讐を企てているが失敗して反撃されていたところをヘンリーから助けてもらっている。その後、ヘンリーに弟子入りしてヴァンパイア・ハンターとしての訓練を積んだあとにスプリングフィールドの地へと移り、雑貨店で生計を立てながら弁護士の勉強をしていた。雑貨店では未来の妻メアリーと出会っている。度々、ヘンリーからの依頼でスプリングフィールドのヴァンパイアを狩っていた。ウィルを追って来た賞金稼ぎに絡まれ反撃したが、ウィルと一緒に留置所へブチ込まれている。メアリーの手引きにより解放されている。中盤で、アダムらにその存在がバレており、ウィルがニューオーリンズの屋敷に捕らわれ舞踏会へ招待されている。ジョシュアの助けもあり難を逃れている。後半では合衆国大統領となり奴隷制を解体するため南北戦争となった。50歳で息子ウィリアムが産まれている。最終、仲間や家族とアダムらを撃退して南北戦争で北部軍を勝利に導いた。

エイブラハムの妻。元々スティーヴンと婚約関係であった。エイブラハムとはスプリングフィールドの雑貨店で知り合っている。エイブラハムがスティーヴンの舞踏会へ招かれて以降距離を縮めている。南北戦争が始まり、エイブラハムを支える一方、息子ウィリアムがヴァドマに殺されショックを受けていた。エイブラハムの日記を見てヴァンパイアらとの戦いに参加し、黒人活動家のハリエットに協力依頼をして銀製武器の運搬を指示している。北部軍のベースキャンプへ無事に銀製武器の運搬が出来た際に物品配置の指示を出している。ベースキャンプ内でヴァドマを目撃し、息子ウィリアムの形見である銀製ナイフのネックレスをライフルの銃創に装填して額に発砲して命中させている。

エイブラハムが50歳の時にできた息子。愛称：ウィリー。ヴァドマにより血を吸われて死んでいる。銀製のナイフのネックレストップを持っている。

エイブラハムの父。奴隷商人の元締めジャックに借金があり、彼の元で従い働いている。1818年インディアナ州にて目の前で奴隷商人から殴られた息子エイブラハムを助けるためバーツに刃向かっている。1827年に他界している。

エイブラハムの母。1818年インディアナ州にて目の前で奴隷商人から殴られた息子エイブラハムを助けた夫トーマスをかばっている。その夜に納屋にヴァンパイアのジャックが侵入し左腕より血を吸われ、早朝に隣でエイブラハムから誌を聞かされながら死んでいる。

スプリングフィールドの雑貨屋の主人。エイブラハムの協力者兼片腕となっている。エイブラハムがツケで部屋を借りたいと来た際に店番をしてくれるなら構わないと返事をしている。後に、エイブラハムよりヴァンパイア・ハンターの話を聞きニューオーリンズの地へ同行している。エイブラハムとウィルがアダムの屋敷内で危機に瀕している際に馬車で屋敷へ突っ込み彼らを救っている。後の奴隷解放における南北戦争ではカメラで戦死者を撮って、エイブラハムへ少年らの戦死は意味がないと意見していた。南北戦争中にエイブラハムを裏切りヴァドマへスパイとして近づいているが最後までエイブラハムに協力するもアダムに噛まれ魔持つ列車ごと橋から転落して死んでいる。

ヴァンパイア・ハンターでエイブラハムの師匠。ヴァンパイアである。過去にアダムから血を吸われており、恋人を目の前で殺されている。酒場でエイブラハムと知り合っている。元々アダムから追われる身であった。港でエイブラハムがジャックに襲われているのを発見し、エイブラハムを助けて自宅へ連れて帰っている。その後、エイブラハムにヴァンパイア・ハンターとしての指導をして彼を一人前のヴァンパイア・ハンターに育て上げている。度々、エイブラハムの前に現れたり、手紙で彼に助言をしている。南北戦争でアダムが出てくる事を危惧しており、エイブラハムの奴隷解放に対する考えに反対していた。終盤でエイブラハムが貨物列車でアダムらと戦っている最中に脱出に協力するため現地へ駆け付けている。終盤で再び他の人間をヴァンパイア・ハンターにならないかとバーで口説いていた。

リンカーンの幼馴染で親友であり片腕。二丁拳銃を武器として好んで使用している。愛称：ウィル。幼少期に奴隷商人から両親を奴隷と間違われ、連れ去られそうになり抵抗したため奴隷商人からムチで打たれて左目にアザが出来ている。成人となりスプリングフィールドの雑貨屋でエイブラハムと再会している。奴隷を亡命させるための組織”地下鉄道”に参入しているが逃亡奴隷として賞金稼ぎから追われる身となってしまった。エイブラハムと再会した際には”自由黒人”としての証明が欲しいと申し出ていた。賞金稼ぎに絡まれ反撃したが、エイブラハムと一緒に留置所へブチ込まれている。エイブラハムの結婚式に参加しているが、その後アダムらに誘拐されているがジョシュアに助けられている。南北戦争時代に突入してエイブラハムとジョシュアで協力してアダムらヴァンパイア軍からの攻撃を受けながらも戦地へ銀製武器を運搬の囮となって貨物列車で戦い生き残っている。

ヴァンパイアの始祖で首領。妹ヴァドマもヴァンパイアである。ジャックから奴隷を餌として自らの拠点であるアメリカ南部へ送るよう指示を出している。徐々に仲間のヴァンパイアがエイブラハムから殺されてイラ立ち、ウィルを誘拐してから南部で舞踏会を開きエイブラハムを招待している。南北戦争時代に突入してジェファーソンから南部軍へ協力要請を受けてヴァンパイア軍を戦場へ投入していた。ジョシュアからの情報で銀製武器を列車でエイブラハムが搬送していると聞き、北部軍を壊滅させるため夜中に移動中の貨物列車を襲っている。最終、崩れかけた橋でエイブラハムと戦い、銀製懐中時計で正拳突きを喰らわされ死んでいる。

アダムの腹心。冷酷な性格。兄アダムもヴァンパイアである。ニューオーリンズの舞踏会でエイブラハムを圧倒し、椅子で拘束している。南北戦争中ホワイトハウスへ家政婦の姿で忍び込み、エイブラハムの息子の血を吸って殺している。北部軍のベースキャンプに辿り着くも、メアリーに発見されライフルで銀製のネックレスを額に打ち込まれて死んでいる。

リンカーンの母ナンシーを殺したヴァンパイア。夜中に納屋に入り、ナンシーの左腕より血を吸っている。青年となったリンカーンから奇襲を受けて右目に弾丸を喰らっている。ヴァンパイア化してエイブラハムを追い詰めたがヘンリーの邪魔が入り、彼を殺すのに失敗している。メアリーを狙っているとヘンリーから聞いたエイブラハムから襲撃を受け、戦闘の末に銃弾を顔面に受けて首を斧で切り殺されている。

薬局にいたヴァンパイア。ヘンリーの密告でエイブラハムが退治している。薬局の地下には捕らわれて逆さ吊りにされ血を抜かれた人間の死体が多数保管されている。

アメリカ連合国の大統領。南部軍劣勢となった際にアダムへ協力要請をしている。

若きエイブラハムを見出し、支援する政治家。有力者をエイブラハムに紹介している。また、メアリーの口利きで留置所に拘留されたエイブラハムとウィルを解放する指示を出している。

メアリーの婚約者。イリノイ州の奴隷制に反対しており、選挙活動を行っている。メアリーをエイブラハムに奪われている。その後、政治家としてエイブラハムの前に現れているが当初の志とは別に奴隷制解放に反対している。

黒人女性活動家。メアリーよりワシントンからの逃亡を相談されていた。メアリーと一緒に奴隷らに指揮をとって銀製武器を北部の軍へ持って行っている。

銀貨30枚でイエスを裏切ったユダより、以降”神を裏切る者”の象徴となり、銀はヴァンパイアを滅ぼす力を持つようになったとされる。

1793年合衆国憲法　第4条　第2節”逃亡奴隷法”により逃亡奴隷は所有者に引き渡される。だが、”個人的自由法”により”自由黒人”は規定外とされる。

イリノイ州スプリングフィールドである。

仕込み銃である。

サウスカロライナ州チャールストンの港に位置する石造りの要塞である。南北戦争の端緒であるサムター要塞の戦いの火蓋が切られた場所として名高い。アメリカ独立戦争の英雄である、トーマス・サムター将軍にちなんでサムター要塞と名付けられたとされる。