ザ・フォッグ

ザ・フォッグ

 

悪霊の壁ドン映画。あまり語られていませんが、監督のジョン・カーペンターと当時の妻エイドリアン・バーボーの共演作でもありますね。

作品紹介
ザ・フォッグ
  • 1980年アメリカ映画
  • 監督:ジョン・カーペンター
  • 製作:デブラ・ヒル
  • 製作総指揮:チャールズ・B・ブロック
  • 出演:ジェイミー・リー・カーティス、エイドリアン・バーボー、ジャネット・リー、ハル・ホルブルック、トム・アトキンス、ジョン・ハウスマン、タイ・ミッチェル、ジェームズ・カニング、チャールズ・サイファーズ

<ストーリー>

町の誕生100周年記念祭に沸き立つ小さな港町アントニオ・ベイ。だが、突如現れた濃霧が街を覆い、それに呼応するように、殺害直後にもかかわらず遺体が腐敗するという謎の殺人事件が発生する。100年前に町を作り上げたとして称えられた4人の功労者は、契約のために訪れた富豪の乗った船を座礁させ、乗組員もろとも皆殺しにして船に積んであった多額の財産を奪っていたのだった。殺害された富豪たちは怨霊となり、100年の時を越えて霧とともに襲来し、4人の功労者の子孫たちへ復讐を開始したのであった。功労者の一人を曾祖父に持つ地元ラジオ局のDJ、スティーヴィーは真相を知り、100年周年記念祭で惨事が起きることを防ぐため避難を呼びかけるが、霧は既に町の大半を覆い始めていた。

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登場人物

【ウェイン一家】

住所はホワイト・ビーチ通り887である。

 

スティーヴィー・ウェイン

アントニオ・ベイのKAB局に勤めるラジオDJ。シングルマザー。息子アンディーがいる。スパイビー岬の灯台が拠点である。100周年の曲やシーグラス号での事件に関してラジオで放送している。ニックがラジオ局へ連絡したことにより霧に関しての不気味な体験を語っている。ダンが霧に襲われたため、息子のアンディーが危ないと思いラジオで助けを呼び掛けている。最終、KAB局にも亡霊が押しかけて左肩にフックを打ち込まれたが、教会でマローン神父が金の十字架を亡霊へ返したため助かっている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=8yculvktkx4

アンディー・ウェイン

スティーヴィーの息子。野球が好き。海岸で金貨を発見したが打ち寄せる波により”デイン”と記載のある木の板に変わったとして、板をそのまま持ち帰っている。コブリッツと一緒にいたが、霧に家が覆われ亡霊が襲って来たが、スティーヴィーからのラジオ放送を聞いてニックに助けられている。最終、教会へ逃げ込んで助かった。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=NsOf_bSFvoE&t=273s

【シーグラス号】

漁船である。トミー、アル、ディックの3名が乗っている。東から濃霧が近寄っているとラジオで聞いていた。亡霊たちに全員殺されている。

 

トミー・ウォレス

船から濃霧を目撃している。発電機トラブルにより外にアルと出たところ”エリザベス・デイン号”を目撃している。すぐに亡霊たちによりフックで何度も刺され死んでいる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=cam-PPPC9h8

アル・ウィリアムズ

妻キャシーがいる。ニックとは友人。酒を飲んでいた。発電機トラブルにより外にトミーと出たところ”エリザベス・デイン号”を目撃している。すぐに亡霊たちにより剣で何度も刺され死んでいる。ニックとは生前マメに連絡のやり取りをしていたとされる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=sNYitp70QyE

ディック・バクスター

スティーヴィーを一度スーパーで目撃しており、美人で子持ちだと言っていた。船内に侵入してきた亡霊に目を何度も針のような物で刺され死んでいる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=BdwgbCQIYV4

【その他】

ニック・キャッスル

自称:変人で不吉(13番目のため)なヤツ。父は漁師。エリザベスがヒッチハイクしていたため車に乗せてあげている。すぐに車の窓ガラスが割れるという怪現象に見舞われた。その後、自宅へエリザベスをお持ち帰りしたが夜中に亡霊が自宅をノックしているという現象に見舞われた。次の日にアルと会う約束があり、漁港へ向かうが戻ってきていないためアシュクロフトという貸しのある漁師に捜索のため船に乗せてもらっている。シーグラス号を見つけ船内を探索している。途中、ラジオ放送を聞きスティーヴィーにシーグラス号の件を情報共有している。その後、ラジオを聞きアンディーを助け出している。最終、教会へ逃げ込んで助かった。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=cIViyIi7rpw

エリザベス・ソリー

ヤリマンヒッチハイカー。絵描き。目的はサンディエゴから北上しながら道中で描いた絵を1枚5ドルで売りながらバンクーバーへ行こうと思っている。目的地はパサデナである。ニックの車をヒッチハイクしている。ヒッチハイクは初めてだと当初言っていたが実際13回目であると後に判明している。そのままニックの家へ転がり込んでいる。以降ニックを気に入ったのか行動を共にしている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=NMrBqwKTfsU

キャシー・ウィリアムズ

アルの妻。議長である。”アントニオ・ベイ祝賀会”に参加している。事前打ち合わせを現地でキャシーと行っていた。キャシーの事を内心ムカついている。モーガンタウン霊園の修復を考えており、キャシーに見積りの依頼をしている。”アントニオ・ベイ祝賀会”の祝祷の件でマローン神父の教会を訪れ、”パトリック(祖父)・マローン神父の日記”の内容を聞いているが相手にしなたった。式典途中に騒動が起こったためシムス保安官の指示もあり早めに切り上げて教会へサンディと逃げ込んでいる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=k0TC_ipY3zI&t=386s

サンディ

キャシーの秘書。行動を共にしている。「イヤな予感。」が口癖。キャシーとマローン神父の教会に訪れ、、”パトリック(祖父)・マローン神父の日記”の内容を聞いて「文才があるわ」と話している。式典が終わった後、キャシーと教会へ逃げ込んでおり、亡霊から髪の毛を掴まれたが助かっている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=NsOf_bSFvoE&t=273s

マローン神父(ロバート)

酔っ払いの貧乏神父。ベネットに教会内の階段の修理を依頼している。ベネットから修理の手間賃をせびられて、すぐに払えなかったのか2時間支払い期限を遅らせている。教会内の壁が崩れ、1880年に書かれた”パトリック(祖父)・マローン神父の日記”を発見している。モーガンタウン霊園の修復を考えているキャシーが教会へ訪れ対応した。キャシーらに祖父の日記を読み上げている。教会へ現れた亡霊たちへ祖父が隠していた金の十字架を返却し、亡霊たちを追い返している。最終、亡霊が後で戻ってきて剣で切り殺されている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=bm1NUsKPC4Q

メイチェン

怪談好きのジジイ。子ども達に昔の幽霊の話(”エリザベス・デイン号の話”)を聞かせている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=NsOf_bSFvoE&t=287s

コブリッツ

ババア。アンディーをベビーシッター代わりに見てくれている。霧の影響で自宅が停電したため窓を全部閉めるようアンディーに指示している。亡霊にノックされて扉を開けたため、亡霊により殺されている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=NsOf_bSFvoE&t=273s

ダン・オバノン

気象予報士。スティーヴィーへ霧が接近しているという情報を提供している。何度かスティーヴィーを電話で口説くが断られている。式典へ向かうがすぐに帰って来た。気象観測所へ霧が立ち込め、亡霊により喉元へフックを刺されたため死んでいる。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=8yculvktkx4

 

【亡霊】

亡霊たち

100年前に”エリザベス・デイン号”に乗っていた乗り組み員たちの亡霊。ブレイク含む6人である。霧が現れたタイミングで彼らも現れ、アントニオ・ベイで町人を殺している。律儀にもチャイムを鳴らしたり、ノックをする奴らである。KABラジオ局に回収された”エリザベス・デイン号”の板から水を溢れさせたり、”6人が死ぬ”文字を浮きださせたりした。その後、板を発火させている。ラジオ電波をジャックして呪いの言葉を発している。最終、教会に現れたがマローン神父により金の十字架(過去の財宝)を返却され消えている。

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=NsOf_bSFvoE&t=273s

 

物語序盤に監督のジョン・カーペンターがベネット役で教会の階段を修理していますね。




豆知識

”目に映るもの 感じるものはすべてー”

”夢の中の 夢でしかないのか?”

エドガー・アラン・ポー

KABラジオ

チャンネルは”1340”である。緊急連絡先は555-2131である。

エリザベス・デイン号の話

100年前の4月21日。スパイビー岬の辺りから1隻の大型船が陸に近づいてきた。すると突然闇夜に霧が立ち込めた。辺りは真っ白、数十センチ先も見えない。やがて、光が見えた。”よかった、海岸で火を焚いてるぞ!”渦巻く霧を貫くほどの激しい炎だ。彼らは火を目がけて舵を切った。火の正体はキャンプファイヤーだった。船は岩に激突し船体は分断され、帆は小枝のように折れた。そして人々を乗せたまま船は沈没したのだ。エリザベス・デイン号は海底に横たわっている。人々は肺に海水をためたままー目を見開き暗闇を眺め続けている。一方、海の上では現れた時と同じように霧は一瞬で消え去り二度と発生しなかった。しかし漁師の間で代々語り継がれていることがある。”アントニオ・ベイに再び霧が発生した時ー海底の人々がよみがえる。スパイビー岬付近に眠る人々だ。彼らは自分たちを冷たい死に追いやったキャンプファイヤーを探し求めるだろう。”

パトリック・マローン神父の日記

”4月30日 0時から1時は死者の時刻だ”と記されている。

12月9日 ”夜 ブレイクに初めて会った””彼は私から顔を隠すように影に立つ””なんと恐ろしい姿だ””裕福な彼は病魔に侵されており””自身や同郷の仲間を救ってほしいと やってきた”

”12月11日 ブレイクから提案があった””タンジア島を離れー””共同体ごと この地の北部に移りたいという””彼がすでにクリッパー船を購入””エリザベス・デイン号だ””財宝と引き換えに移住の許可を求めてきた””私は哀れな彼に対し同情の念を抱くもー””ハンセン病患者が近くに住む嫌悪感も否めない”

”12月20日 我々 6人は集まり””0時~1時にかけてブレイクたちの殺害を計画””彼の金があれば教会を建設できるし””共同体を町にできる””だが殺人に加担するというー””私の恐怖は静められない”

”4月21日 計画を実行””ブレイクの船は炎に近づき岩にぶつかると大破した””急に立ち込めた霧はまるで天からの贈り物だ””しかし神は何も関与していない””金は明日 回収する””主よ 我々の行為をお許しください”

”死者がよみがえるならブレイクに財宝を返す”

”壁の中に隠しておこう”

”財宝が盗まれたと仲間は思っているが”

”実は私が盗み 礼拝所を金の墓場にした”

”私が盗み 礼拝所を金の墓場に…”

 

※日記自体は壁の中に隠していた。

アントニオ・ベイ

町の名前。町として100年を迎えている。4月21日が誕生日であるがポルターガイスト現象が各地で起こっている呪われた町でもある。毎年式典が行われている。式典内容はロウソクを持って行進する。

無線情報

イースト・ベイでカッター船が座礁。船名はレディー・ベル・パシフィック号。製造番号は024KL596。船に大きな損傷はなく航行可能。ボーテルから25マイル北へ曳船を頼む。

ニックの車

ナンバーがカリフォルニア1J71433である。

ブリッグ船

ブリッグ(brig)とは、2本のマストがあり、そのうち1つ(通常前マスト)に横帆を備えた帆船である。

ニックが信心深くない理由

過去にニックの父は漁師であり、漁船に乗って海へ出て行った。ある夜、遅くにスパイビー岬付近の沖合にいた時、風上よりリーサ・ジェーン号が向かってくるのが見えた。連絡しても応答がないため父と仲間2人とでその船に移った。そこで父はスペインで鋳造された1867年製の金貨を発見して持ち帰っているが、家に帰ってニックに見せようとしたがなかったとされる。

 

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恐怖度

☆★★★★

<感想>

全然怖くない。